国初即位儀
受尊号儀
大定七年、恭しく皇帝の尊号を上る。前三日、使を遣わして天地宗廟社稷に奏告す。前二日、諸司刑罰の文字を奏するを停む。百官大安殿の庭に儀を習う。兵部其の属を帥い、黄麾仗を大安殿門の内外に設く。宣徽院儀鸞司を帥い、前一日に冊宝を受くる壇を大安殿中間に設け、又御榻を壇上に設け、又冊宝の幄次を大安殿門外に設け、及び皇太子の幕次を殿東廊に設け、又群官の次を大安門外に設く。大楽令と協律郎は前一日に宮県を殿庭に設け、又登歌楽架を殿上に設け、舞表を殿下に立つ。符宝郎は其の日文武群官の入るを俟ち、八宝を奉りて御座の左右に置き、上冊宝の訖るを候ひ、復た宝を舁ぎて還し所司にす。其の日質明、冊を奉る太尉・宝を奉る司徒・冊を読む中書令・宝を読む侍中、次に応じて事を行ふ官、並びに尚書省に集まり、冊宝の興るを俟ち、馬に乗り奉迎す。冊宝応天門に至り、馬を下り正門より歩導して入り、大安殿門外に至り、冊宝を幄次に置く。冊宝床を舁ぐ弩手人等は左右に分かれて立つ。文武群官並びに朝服を着て次に入る。摂太常卿と大楽令は工人を帥いて位に就き入り、協律郎各々麾を挙ぐる位に就く。冊宝案を舁ぐ官は西偏門より先に入り、案を殿東西間の褥位に置き、置き訖り、各々西階の冊宝位の後に退く。冊を捧ぐる官・宝を捧ぐる官・冊匣を舁ぐる官・宝盝を舁ぐる官は西偏門より先に入り、殿西階下の冊宝褥位の西に至り、東向きに立ち、閣門の報ずるを俟つ。
太常博士・通事舍人四員再び太尉・司徒・中書令・侍中・吏礼部侍郎を引き進みて冊宝の所の稍南に復し、立ち定まる。冊宝床を舁ぐ弩手・傘子官並びに進み前り、冊宝床を挙げて興す。太常博士・通事舍人二員分かれて冊を引き、太常卿前導し、吏部侍郎冊を押して行き、冊を奉る太尉・冊を読む中書令・冊を挙ぐる官は冊の後に於て次を以て之に従ふ。冊初めて行く時、楽『粛寧之曲』を奏す。次に通事舍人・太常博士又二員分かれて宝を引き、礼部侍郎宝を押して行き、宝を奉る司徒・宝を読む侍中・宝を挙ぐる官は宝の後に於て次を以て之に従ひ、西階下に詣り、冊宝の褥位に至り冊を北に、宝を南に少しく置き、楽止む。冊宝床を舁ぐ弩手・傘子官等は後の稍西に退き、東向きに立つ。
捧冊官と舁冊官は並び進み出て、冊匣を取り上げて昇る。太常博士・通事舍人が分かれて冊を導き、太常卿は側身して冊を先導し、奉冊太尉・読冊中書令・挙冊官・捧冊官は冊の後に従って順に昇る。冊が動き始めると、楽は『粛寧之曲』を奏する。進んで殿上に至り、博士・舍人は左右に分かれて前楹の前に立ち待ち、読冊中書令は欄子の外、前楹のやや西に立ち待ち、挙冊官・捧冊官はその後に立つ。奉冊太尉は昇りに従い、褥位に至り、笏を搢げ、少し進み出て跪いて置き終わり、笏を執り、俯伏し、興き、楽は止み、退いて前楹のやや西に立ち待つ。太常博士は後に立つ。太常卿は少し退き東向きに立つ。舁冊官はその後に立ち、皆東向きである。捧冊官が先に入り、挙冊官が次に入り、読冊中書令がまた次に入る。捧冊官四員は皆笏を搢げて両膝で跪き捧げる。挙冊官二員もまた笏を搢げ、両側で片膝で跪き対面して挙げる。中書令は笏を執り進み、跪いて称して「中書令臣某、冊を読む」と言う。読み終わり、俯伏し、興く。中書令は冊が興くのを待ち、先に退く。通事舍人が導き、東階より降り、本班に復する。終わると、太常卿は降りて宝床の前に復し、舁冊官は並び進み、捧冊官らと共に冊匣を取り上げて興き、殿の東間の褥位の案上に置き、西向きとする。捧冊官・挙冊官らは東階より降り、本班に還る。舁冊官もまた退く。太常博士が奉冊太尉を導き西階より降り、東向きに立ち待つ。次に捧宝官と舁宝官は読冊中書令が読み終わり出るのを待ち、並び進み出て、宝盝を取り上げて昇る。太常博士・通事舍人が分かれて宝を導き、太常卿は側身して宝を先導し、先に昇る。奉宝司徒・読宝侍中・挙宝官・捧宝官は宝の後に従って順に昇る。宝が動き始めると、楽は『粛寧之曲』を奏し、進んで殿上に至り、博士・舍人は共に退き昇らず、並びに前楹のやや西に立ち待つ。読宝侍中は欄子の外、前楹の間のやや西に立ち待つ。挙宝官・捧宝官はその後に立つ。奉宝司徒は昇りに従い、褥位に至り、笏を搢げ、少し進み出て跪いて置き、終わり、笏を執り、俯伏し、興き、楽は止む。司徒は退き前楹の西に立ち待つ。太常卿は少し退き、東向きに立つ。舁宝官はその後に立ち、皆東向きである。捧宝官が先に入り、挙宝官が次に入り、読宝侍中がまた次に入る。捧宝官四員は皆笏を搢げて両膝で跪き捧げる。挙宝官二員もまた笏を搢げ、両側で片膝で跪き対面して挙げる。侍中は笏を執り進み、跪いて称して「侍中臣某、宝を読む」と言う。読み終わり、俯伏し、興く。侍中は宝が興くのを待ち先に退き、通事舍人が導き、西階より降り、本班に復する。終わると、舁宝官が進み出て、捧宝官・挙宝官らと共に宝盝を取り上げて興き、殿の西間の褥位の案上に置き、東向きとする。捧宝官・挙宝官らと太常卿は共に西階より降り、及び吏部侍郎は皆本班に復する。舁宝官もまた退く。太常博士が奉宝司徒を導き、次いで奉冊太尉の後に、東向きに立ち定まる。
摂太常卿・大楽令が工人を率いて入り、並びに協律郎は各々麾を挙げる位に就き、舍人の報を待つ。通事舍人が三師以下の文武百僚・親王・宗室らを導き左右に分かれて入り、殿階下のやや南に至り、東西相向きに立つ。通事舍人が先に摂侍中を導き版奏して「中厳」と奏する。少頃、また「外辦」と奏する。扇が合し、鞭を鳴らす。協律郎は跪き、俯伏し、興き、工が柷を鼓し、宮県は『乾寧之曲』を奏する。通天冠・絳紗袍を服し、即座し、簾が巻かれる。内侍が賛して「扇開く」と言う。殿上下で鞭を鳴らし、敔を戛き、楽は止む。儀使副らが香を添え、炉煙が昇る。通事舍人が班首以下を導き合班させ、楽は『粛寧之曲』を奏し、北向きの位に至り、重行に立ち定まり、中間に班路を少し留める。通事舍人が摂侍中を導き東階に昇り、殿上に至り少し立つ。閣門舍人が礼部尚書を導き出班の前に出し、北向きに俯伏し、跪いて奏し、称して「礼部尚書臣某言す、群臣の上寿を允せんことを請う」と言う。俯伏し、興き、躬身する。通事舍人が摂侍中を導き少し退かせる。舍人が賛して「礼部尚書再拝せよ」と言う。終わると、賛して「祗候せよ」と言い、本班に復する。内侍局が御床を進めて入れる。次に良醖令が殿下の横階の南で酒を酹し、終わると、典儀が「拝せよ」と言う。賛者が承伝し、在位の官は皆再拝し、拝に随い三たび「万歳」と称し、終わると、平身して立つ。
在位の官皆再拝し、終わり、笏を搢き、舞踏し、又再拝し、終わり、再び分班して東西序に立つ。扇合い、簾降り、殿上下鞭を鳴らす。協律郎が俯伏し、跪き、麾を挙げ、興き、工が柷を鼓し、『乾甯之曲』を奏する。御座を降り、東房より入り、後閣に還り、侍衛は来儀の如し。内侍が贊する:「扇開く。」敔を戛ち、楽止む。通事舍人が摂侍中を引いて版奏せしむ:「厳を解く。」所司が旨を承けて仗を放ち、在位の群官皆再拝して次を以て出づ。
元日聖誕上壽儀
皇帝が御座に昇り、鞭を鳴らし、時を報じ終わり、殿前班が小起居し、各侍立位に復す。舍人が皇太子並びに臣僚使客を引いて合班して入らせ、丹墀に至り、舞踏五拝し、平身して立つ。閣使が諸道の表目を奏し、皇太子以下皆再拝す。皇太子を引いて殿の褥位に昇らせ、笏を搢き、盞盤を捧げ、酒を進め、皇帝は受け案に置く。皇太子は退き褥位に復し、盤を執事者に転じ、笏を出し、二閣使が斉しく揖して欄子内に入らせ、拝跪して詞を致す云く:「元正祚を啓き、品物咸く新たなり、恭惟す皇帝陛下天と休を同じくせんことを。」若し聖節ならば云く:「萬春の令節、謹みて寿卮を上る、伏して願わくは皇帝陛下萬歳萬歳萬萬歳。」祝し畢わり、拝し、興き、褥位に復し、殿下の群僚と共に皆再拝す。宣徽使が称する:「制有り。」在位の者皆再拝し、宣答して曰く:「履新上壽、卿等と内外共に慶ぶ。」聖節ならば曰く:「卿の寿酒を得、卿等と内外共に慶ぶ。」詞畢わり、舞踏五拝し、斉しく立つ。皇太子は笏を搢き、盤を執り、臣僚は分班し、教坊が楽を奏す。皇帝が酒を挙ぐると、殿上下侍立の臣僚皆再拝す。皇太子は虚盞を受け、退きて褥位に立ち、盤を執事者に転じ、笏を出し、左より殿を下り、楽止み、合班し、在位の臣僚皆再拝す。分かれて宴に与る官を引いて殿に上らせ、次に宋国人従を引いて丹墀に至らせ、再拝し、班を出でずして奏する:「聖躬萬福。」再拝し、喝す:「敕有りて酒食を賜う。」又再拝し、各祗候し、平身して立ち、左廊に引いて立たしむ。次に高麗、夏人の従を引き、上儀の如く畢わり、左右廊に分かれて引いて立たしむ。御果床入り、酒を進む。皇帝が飲むと、坐宴の侍立臣皆再拝す。進酒官が盞を受け還位し、坐宴官は再拝し、復た坐す。酒を行き、宣を伝え、立って飲み、終わり、再拝し、坐す。次に従人が再拝し、坐す。三盞、致語し、臣使並びに従人に揖して立たしむ。口號を誦し畢わり、坐宴の侍立官皆再拝し、坐し、次に従人が再拝し、坐す。食入り、七盞、曲将に終わらんとし、従人に揖して立たせ、再拝畢わり、引出す。曲を聞く時、臣使に揖して起たせ、再拝し、殿を下る。果床出づ。丹墀に至り、合班して宴を謝し、舞踏五拝し、各祗候し、分かれて引出す。大定六年正月、上は大安殿に御し、皇太子以下百官及び外国使の賀を受け、宴を賜い、文武五品以上侍坐する者は定員有り、常制と為す。十七年、詔して皇族袒免以上の親は、官爵封邑無くとも、若し宴に与らば当に班次有るべしとす。礼官言う:「唐典を按ずるに、皇家の周親は三品に視、大功親・小功尊属は四品に視、小功親・緦麻尊属は五品に視、緦麻袒免以上は六品に視す。」上は命じて此の制を以て班次と為さしむ。
朝参常朝儀
凡そ五品以上及び侍御史、尚書諸司郎中・太常丞・翰林修撰起居注・殿中侍御史・補闕・拾遺は召しに赴き、或いは一月以上を仮り若しくは官を除き使いに出づるの類は、皆通班して入見し辞し謝し、余の官は殿門外に於いて見る。謝の班は皆舞蹈七拝し、辞の班は四拝し、門見の謝・辞は並びに再拝す。
肆赦の儀
大定七年正月十一日、上尊冊の礼が終わる。十四月、応天門にて赦を頒つ。十一年の制も同じ。前もって、宣徽院使がその属を率い、応天門の内外を陳設し、御座を応天門の上に設け、また更衣の御幄を大安殿門外のやや東に、南向きに設く。閣門使が制書を捧げる箱案を御座の左に設く。少府監が鶏竿を楼の下の左に設け、竿の上に大盤を置き、盤の中に金鶏を置き、鶏の口に緋の幡を銜えさせ、幡の上に金字で「大赦天下」の四字を書き、巻いてこれを銜えさせる。盤の四面、縁近くに四大鉄環を安じ、盤の底の四面、縁近くに四大朱索を懸け、以て四伎人の攀縁に備う。また制書を捧げる木鶴の仙人一を設け、紅繩を以てこれを貫き、轆轤を以て引き、御前の欄干の上に置く。また鶴を承ける画台を楼の下の正中に設け、台は弩手四人を以て対挙せしむ。大楽署が宮懸を楼の下に設け、また鼓一つを宮懸の左のやや北に、東向きに設く。兵部が黄麾仗を門外に立てる。刑部、御史台、大興府が囚徒を以て左仗の外に集まる。御史台、閣門司が文武百官の位を楼の下に設け、東西相向かう。また典儀の位を門下のやや東に、南向きに設く。宣徽院が制書を承ける案を画台の前に設く。また皇太子の侍立する褥位を門下のやや東に、西向きに設く。また皇太子の賀を致す褥位を百官の班の前に設く。また協律郎の位を楼上の前楹のやや東に、西向きに設く。尚書省委ねて所司に宣制書の位を百官の班の北のやや東に、西向きに設かしむ。司天臺が鶏唱生を東闕楼の上に設く。尚衣局が皇帝の常服を備え、常日朝視の服の如し。尚輦が輦を更衣の御幄の前に設く。躬謝の礼畢り、皇帝金輅に乗り応天門に入り、幄次の前に至り、侍中俯伏し、跪いて奏す、「輅を降りて幄に入らんことを請う」と。俯伏し、興く。皇帝輅を降りて幄に入り、簾降る。少頃、侍中奏す、「中厳」と。また少頃、典賛儀が皇太子を引き門下の侍立位に就かせ、通事舍人が群官を引き門下に分班して相向かって立たせるを俟ち、侍中奏す、「外辦」と。皇帝常朝服を服し、尚輦輦を進め、侍中奏す、「輦に升らんことを請う」と。傘扇侍衛は常儀の如く、左翔龍門の踏道より応天門に升り、御座の東に至り、侍中奏す、「輦を降りて座に升らんことを請う」と。宮懸の楽作る。所司扇五十柄を索め、扇合い、皇帝軒に臨み即ち御座に即き、楼の下に鞭を鳴らし、簾巻き扇開き、御傘を執る者軒前に張りて以て日を障い、楽止む。東上閣門使が制書を捧げて箱に置き、閣門舍人二員従い、以て繩を引き木鶴の仙人を降ろすを俟つ。通事舍人が文武群官を引き合班して北向きに立たせ、宮懸の楽作る。凡そ分班・合班すれば則ち楽作り、立定まれば即ち止む。典儀曰く、「再拝」と。在位の官皆再拝し、訖り、分班して相向かって立つ。侍中御座の前に詣りて旨を承け、退き、やや前に進み南向き、宣して曰く、「勅を奉じて金鶏を樹つ」と。通事舍人門下のやや前にて東向き、宣して曰く、「勅を奉じて金鶏を樹つ」と。退きて位に復す。
金鶏初めて立てば、大楽署鼓を撃ち、樹つることを訖れば鼓止む。竿木の伎人四人、繩に縁り争って竿に上り、鶏の銜む所の緋幡を取り、展示し訖り、三たび「万歳」と呼ぶ。通事舍人が文武群官を引き合班して北向きに立たせる。楼上の乗鶴の仙人が制書を捧げ、繩に循って下りて画台に至り、閣使が奉承して案に置く。閣門舍人四員が案を挙げ、また二員が対いて制書を捧げ、閣使が引きて班の前に至り、西向きに称して、「制有り」と。典儀曰く、「拝」と。在位の官皆再拝し、訖り、制書を尚書省の長官に授け、やや前に進み笏を搢げ、跪いて受け、訖り、以て右司の官に付す。右司の官笏を搢げ、跪いて受け、訖り、長官笏を出し、俯伏し、興き、退きて位に復す。右司の官が制書を捧げて宣制の位に詣り、都事が対捧し、右司の官が宣読し、「咸しく赦しこれを除く」に至る。所司が獄吏を帥い罪人を引きて班の南に詣らしめ、北向き、躬って称して、「枷を脱す」と。訖り、三たび「万歳」と呼び、以て罪人を通らしむ。右司の官が制を宣し訖り、西向き、以て制書を刑部の官に授く。跪いて受け訖り、制書を笏の上に加え、退きて以てその属に付し、本班に帰る。典儀曰く、「拝」と。在位の官皆再拝し、舞蹈し、また再拝す。典賛儀が皇太子を引きて班前の褥位に立たしめ定まり、典儀曰く、「拝」と。皇太子以下群官皆再拝す。典賛儀が皇太子を引きてやや前に進ませ、俯伏し、跪いて詞を致し、俯伏し、興く。典儀曰く、「再拝」と。皇太子以下群官皆再拝し、笏を搢げ、舞蹈し、また再拝す。侍中が御座の前にて旨を承け、退きて軒に臨み宣して曰く、「制有り」と。典儀曰く、「再拝」と。皇太子以下群官皆再拝す。侍中が答を宣し、宣し訖りて侍位に帰り、典儀曰く、「再拝」と。皇太子以下群官皆再拝し、笏を搢げ、舞蹈し、また再拝し、訖り、典賛儀が皇太子を引きて門下の褥位に至らしめ、通事舍人が群官を引きて分班して相向かって立たしむ。侍中が御座の前に詣り、俯伏し、跪いて奏す、「礼畢る」と。俯伏し、興き、退きて位に復す。所司が扇を索め、宮懸の楽作り、扇合い、簾降り、皇帝座を降り、楽止む。楼の下に鞭を鳴らし、皇帝輦に乗りて内に還り、傘扇侍衛は常儀の如し。侍中奏す、「厳を解く」と。通事舍人が勅を承け、群臣各々次に還り、将士各々本所に還る。
臣下の赦詔を拝する儀
赦を宣する日、応天門の外に香案を設け、また案の前に香輿を設け、さらに東側に卓子を設け、皇太子・宰臣以下より順に班を定める。閣門官が箱の中より赦書を捧げ持ち門を出て案の上に置く。閣門官は案の東に立ち、南に向かって「勅あり」と称する。皇太子・宰臣・百官を賛して再拝せしめ、皇太子が少し進み出て香を上げ終わり、元の位置に戻り、皆再拝する。閣門官が赦書を取り尚書省都事に授け、都事は跪いて受け、及び尚書省令史二人が共に捧げ持ち、共に卓子に登って読み上げ、在席の官は皆跪いて聴き、読み終わり、赦書を案の上に置き、都事は元の位置に戻る。皇太子・宰臣・百官以下再拝し、笏を搢し、舞踏し、笏を執り、俯伏し、興き、再拝する。拱衛直以下三たび「万歳」と称し、終わり、退く。その諸書を降す場合も、礼はこれに準じるが、ただ「万歳」と称さない。その外郡では、尚書省が官を差して赦書を京府・節鎮に送り、先に人を遣わして報せ、長官は即ち僚属・吏従を率い、旗幟・音楽・彩輿・香輿を備え、五里外に出迎える。送赦書官を見れば、即ち道の傍らで下馬し、差された官も下馬し、赦書を取り彩輿の中に置き、長官は香輿の前に進み香を上げ、終わり、差された官は上馬し、香輿の後に在り、長官以下皆上馬して後ろに従い、鉦鼓を鳴らし音楽を作して公廳に導き至り、正門より入り、差された官は下馬する。執事者は先に案及び闕を望む褥位を庭中に設け、香輿を案の前に置き、また差された官の褥位を案の側に設け、また卓子を案の東南に設ける。差された官が赦書を取り案の上に置き、彩輿は退く。差された官が「勅あり」と称し、長官以下皆再拝する。長官が少し進み出て香を上げ、終わり、退き元の位置に戻り、また再拝する。差された官が赦書を取り都目に授け、都目は跪いて受け、及び孔目官二員、三人が共に赦書を捧げ持ち、共に高き几の上に登り宣読し、在席の官は皆跪いて聴く。読み終わり、都目らは元の位置に戻る。長官以下再拝し、舞踏し、俯伏し、興き、再拝する。公吏以下三たび「万歳」と称する。礼畢。明日、長官は僚属を率い、音楽を以て郭外まで送る。