金史

志第十七: 礼九(国初即位儀・受尊号儀・元日聖誕上寿儀・朝参常朝儀・肆赦儀・臣下拝赦詔儀)

志第十七: 礼九(国初即位儀・受尊号儀・元日聖誕上寿儀・朝参常朝儀・肆赦儀・臣下拝赦詔儀)

国初即位儀

原文國初即位儀

収国元年春正月壬申朔、諸路の官民耆老畢会し、新儀を創るを議し、上を奉じて即皇帝位に即かしむ。阿離合懣・宗翰乃ち耕具九を陳べ、以て土を辟き民を養うの意を祝す。復た良馬九隊を以てし、隊九匹、色を別にし、並びに介冑弓矢矛剣を奉上す。国号大金、元を建てて収国とす。天会元年九月六日、皇弟諳版孛極烈即皇帝位。己未、天地に告祀す。丙寅、大赦し、元を改む。

原文收國元年春正月壬申朔,諸路官民耆老畢會,議創新儀,奉上即皇帝位。阿離合懣、宗翰乃陳耕具九,祝以辟土養民之意。複以良馬九隊,隊九匹,別為色,並介胄弓矢矛劍奉上。國號大金,建元收國。天會元年九月六日,皇弟諳版孛極烈即皇帝位。己未,告祀天地。丙寅,大赦,改元。

受尊号儀

原文受尊號儀

皇統元年正月二日、太師宗幹百僚を率いて表を上り、皇帝の尊号を上るを請う。凡そ三請し、詔して允す。七日、上京留守奭を遣わして天地社稷に告げ、析津尹宗強をして太廟に告げしむ。十日、帝袞冕を服し元和殿に御し、宗幹百僚を率いて恭しく冊礼を奉ず。冊文に云々、「臣等謹んで玉冊・玉宝を奉り、尊号を上ること曰く崇天体道欽明文武聖徳皇帝」。是の日、皇帝通天冠に改服し、二品以上の官及び高麗・夏国の使を宴す。十二日、恭しく祖廟に謝し、還りて宣和門に御し、大赦し、元を改む。

原文皇統元年正月二日,太師宗幹率百僚上表,請上皇帝尊號,凡三請,詔允。七日,遣上京留守奭告天地社稷,析津尹宗強告太廟。十日,帝服袞冕禦元和殿,宗幹率百僚恭奉冊禮。冊文云云,「臣等謹奉玉冊、玉寶,上尊號曰崇天體道欽明文武聖德皇帝」。是日,皇帝改服通天冠,宴二品以上官及高麗、夏國使。十二日,恭謝祖廟,還禦宣和門,大赦,改元。

大定七年、恭しく皇帝の尊号を上る。前三日、使を遣わして天地宗廟社稷に奏告す。前二日、諸司刑罰の文字を奏するを停む。百官大安殿の庭に儀を習う。兵部其の属を帥い、黄麾仗を大安殿門の内外に設く。宣徽院儀鸞司を帥い、前一日に冊宝を受くる壇を大安殿中間に設け、又御榻を壇上に設け、又冊宝の幄次を大安殿門外に設け、及び皇太子の幕次を殿東廊に設け、又群官の次を大安門外に設く。大楽令と協律郎は前一日に宮県を殿庭に設け、又登歌楽架を殿上に設け、舞表を殿下に立つ。符宝郎は其の日文武群官の入るを俟ち、八宝を奉りて御座の左右に置き、上冊宝の訖るを候ひ、復た宝を舁ぎて還し所司にす。其の日質明、冊を奉る太尉・宝を奉る司徒・冊を読む中書令・宝を読む侍中、次に応じて事を行ふ官、並びに尚書省に集まり、冊宝の興るを俟ち、馬に乗り奉迎す。冊宝応天門に至り、馬を下り正門より歩導して入り、大安殿門外に至り、冊宝を幄次に置く。冊宝床を舁ぐ弩手人等は左右に分かれて立つ。文武群官並びに朝服を着て次に入る。摂太常卿と大楽令は工人を帥いて位に就き入り、協律郎各々麾を挙ぐる位に就く。冊宝案を舁ぐ官は西偏門より先に入り、案を殿東西間の褥位に置き、置き訖り、各々西階の冊宝位の後に退く。冊を捧ぐる官・宝を捧ぐる官・冊匣を舁ぐる官・宝盝を舁ぐる官は西偏門より先に入り、殿西階下の冊宝褥位の西に至り、東向きに立ち、閣門の報ずるを俟つ。

原文大定七年,恭上皇帝尊號。前三日,遣使奏告天地宗廟社稷。前二日,諸司停奏刑罰文字。百官習儀于大安殿庭。兵部帥其屬,設黃麾仗于大安殿門之內外。宣徽院帥儀鸞司,於前一日設受冊寶壇于大安殿中間,又設禦榻於壇上,又設冊寶幄次於大安殿門外,及設皇太子幕次於殿東廊,又設群官次於大安門外。大樂令與協律郎前一日設宮縣於殿庭,又設登歌樂架於殿上,立舞表于殿下。符寶郎其日俟文武群官入,奉八寶置於御座左右,候上冊寶訖,複舁寶還所司。其日質明,奉冊太尉、奉寶司徒、讀冊中書令、讀寶侍中以次應行事官,並集於尚書省,俟冊寶興,乘馬奉迎。冊寶至應天門,下馬由正門步導入,至大安殿門外,置冊寶於幄次。舁冊寶床弩手人等分立於左右。文武群官並朝服入次。攝太常卿與大樂令帥工人入就位,協律郎各就舉麾位。舁冊寶案官由西偏門先入,置案於殿東西間褥位,置訖,各退於西階冊寶位後。捧冊官,捧寶官、舁冊匣官、舁寶盝官由西偏門先入,至殿西階下冊寶褥位之西,東向立,俟閣門報。

通事舍人摂侍中を引き版奏す:「中厳。」訖り、典儀・賛者各々位に就く。閣門官文武百僚を引き分かれて左右より入り、殿階下の磚道の東西に於て、相向かって立つ。符宝郎八宝を奉り西偏門より分かれて入り、升りて殿上の東西間に相向かって置き訖り、分かれて左右に立ち宝の後に立つ。通事舍人摂侍中を引き版奏す:「外辦。」扇合し、袞冕を服して以て出づ、曲直の甲蓋・侍衛警蹕は常の儀の如し。殿上鞭を鳴らし、訖り、殿下も亦鞭を鳴らす。初め扇を索め、協律郎跪き、俯伏し、興り、麾を挙ぐ。工柷を鼓し、『乾寧之曲』を奏す。東房より出で、即ち座に即き、儀使副香を添へ、炉煙升り、扇開き、簾巻かる。協律郎麾を偃し、敔を戛ぎ、楽止む。太常博士・通事舍人は冊宝の幄次より分かれて冊を引き、太常卿前導し、吏部侍郎冊を押して行き、冊を奉る太尉・冊を読む中書令・冊を挙ぐる官は冊の後に於て次を以て之に従ふ。次に太常博士・通事舍人二員分かれて宝を引き、礼部侍郎宝を押して行き、宝を奉る司徒・宝を読む侍中・宝を挙ぐる官は宝の後に於て次を以て之に従ふ。正門より入り、宮県『帰美揚功之曲』を奏す。太常卿は冊床の前導し、第一の墀の香案の南に至り、宝冊の褥位の上に少しく置く。太常卿と冊宝を挙ぐる官は冊宝の稍西に退き、東向きに立つ。応ずる博士・舍人は其の後に立ち、冊宝床を舁ぐ弩手・傘子官等は又其の後に在り、皆東向き。太尉・司徒・中書令・侍中は皆冊の後に在り、面北して次を以て立つ。吏部侍郎・礼部侍郎は次に其の後に立ちて立つ。立ち定まりて、楽止む。閣門舍人は東西両班の群官を分かれて引き合班し、転じて北向きに立ち、中間少しく班路を留む。立ち定まるを俟ち、太常博士・通事舍人四員分かれて太尉・司徒・中書令・侍中・吏部礼部侍郎を引き以て次に各々本班に復し、訖り、博士・舍人は退き以て俟つ。初め引きし時、楽『帰美揚功之曲』を奏し、位に立ち定まりて、楽止む。典儀曰く:「拝せよ。」賛者承けて伝へ、太尉以下応ずる在位の官皆舞蹈し、五拝す。班首班を出で起居し訖り、又賛す:「再拝せよ。」朝会の常儀の如し。

原文通事舍人引攝侍中版奏:「中嚴。」訖,典儀、贊者各就位。閣門官引文武百僚分左右入,於殿階下磚道之東西,相向立。符寶郎奉八寶由西偏門分入,升置殿上東西間相向訖,分左右立於寶後。通事舍人引攝侍中版奏:「外辦。」扇合,服袞冕以出,曲直甲蓋、侍衛警蹕如常儀。殿上鳴鞭,訖,殿下亦鳴鞭。初索扇,協律郎跪,俯伏,興,舉麾。工鼓柷,奏《乾甯之曲》。出自東房,即座,儀使副添香,爐煙升,扇開,簾卷。協律郎偃麾,戛敔,樂止。太常博士、通事舍人自冊寶幄次分引冊,太常卿前導,吏部待郎押冊而行,奉冊太尉、讀冊中書令、舉冊官於冊後以次從之。次太常博士、通事舍人二員分引寶,禮部侍郎押寶而行,奉寶司徒、讀寶侍中、舉寶官於寶後以次從之。由正門入,宮縣奏《歸美揚功之曲》。太常卿於冊床前導,至第一墀香案南,藉寶冊褥位上少置。太常卿與舉冊寶官退於冊寶稍西,東向立。應博士、舍人立於其後,舁冊寶床弩手、傘子官等又於其後,皆東向。太尉、司徒、中書令。侍中皆於冊後,面北以次立。吏部侍郎、禮部侍郎次立于其後。立定,樂止。閣門舍人分引東西兩班群官合班,轉北向立,中間少留班路。俟立定,太常博士、通事舍人四員分引太尉、司徒、中書令、侍中、吏部禮部侍郎以次各複本班,訖,博士、舍人退以俟。初引時,樂奏《歸美揚功之曲》,至位立定,樂止。典儀曰:「拜。」贊者承傳,太尉以下應在位官皆舞蹈,五拜。班首出班起居訖,又贊:「再拜。」如朝會常儀。

太常博士・通事舍人四員再び太尉・司徒・中書令・侍中・吏礼部侍郎を引き進みて冊宝の所の稍南に復し、立ち定まる。冊宝床を舁ぐ弩手・傘子官並びに進み前り、冊宝床を挙げて興す。太常博士・通事舍人二員分かれて冊を引き、太常卿前導し、吏部侍郎冊を押して行き、冊を奉る太尉・冊を読む中書令・冊を挙ぐる官は冊の後に於て次を以て之に従ふ。冊初めて行く時、楽『粛寧之曲』を奏す。次に通事舍人・太常博士又二員分かれて宝を引き、礼部侍郎宝を押して行き、宝を奉る司徒・宝を読む侍中・宝を挙ぐる官は宝の後に於て次を以て之に従ひ、西階下に詣り、冊宝の褥位に至り冊を北に、宝を南に少しく置き、楽止む。冊宝床を舁ぐ弩手・傘子官等は後の稍西に退き、東向きに立つ。

原文太常博士、通事舍人四員再引太尉、司徒、中書令、侍中、吏禮部侍郎複進至冊寶所稍南,立定。舁冊寶床弩手,傘子官並進前,舉冊寶床興。太常博士、通事舍人二員分引冊,太常卿前導,吏部侍郎押冊而行,奉冊太尉、讀冊中書令、舉冊官於冊後以次從之。冊初行,樂奏《肅甯之曲》。次通事舍人、太常博士又二員分引寶,禮部侍郎押寶而行,奉寶司徒、讀寶侍中、舉寶官於寶後以次從之,詣西階下,至冊寶褥位少置冊北,寶南,樂止。舁冊寶床弩手、傘子官等退於後稍西,樂向立。

捧冊官と舁冊官は並び進み出て、冊匣を取り上げて昇る。太常博士・通事舍人が分かれて冊を導き、太常卿は側身して冊を先導し、奉冊太尉・読冊中書令・挙冊官・捧冊官は冊の後に従って順に昇る。冊が動き始めると、楽は『粛寧之曲』を奏する。進んで殿上に至り、博士・舍人は左右に分かれて前楹の前に立ち待ち、読冊中書令は欄子の外、前楹のやや西に立ち待ち、挙冊官・捧冊官はその後に立つ。奉冊太尉は昇りに従い、褥位に至り、笏を搢げ、少し進み出て跪いて置き終わり、笏を執り、俯伏し、興き、楽は止み、退いて前楹のやや西に立ち待つ。太常博士は後に立つ。太常卿は少し退き東向きに立つ。舁冊官はその後に立ち、皆東向きである。捧冊官が先に入り、挙冊官が次に入り、読冊中書令がまた次に入る。捧冊官四員は皆笏を搢げて両膝で跪き捧げる。挙冊官二員もまた笏を搢げ、両側で片膝で跪き対面して挙げる。中書令は笏を執り進み、跪いて称して「中書令臣某、冊を読む」と言う。読み終わり、俯伏し、興く。中書令は冊が興くのを待ち、先に退く。通事舍人が導き、東階より降り、本班に復する。終わると、太常卿は降りて宝床の前に復し、舁冊官は並び進み、捧冊官らと共に冊匣を取り上げて興き、殿の東間の褥位の案上に置き、西向きとする。捧冊官・挙冊官らは東階より降り、本班に還る。舁冊官もまた退く。太常博士が奉冊太尉を導き西階より降り、東向きに立ち待つ。次に捧宝官と舁宝官は読冊中書令が読み終わり出るのを待ち、並び進み出て、宝盝を取り上げて昇る。太常博士・通事舍人が分かれて宝を導き、太常卿は側身して宝を先導し、先に昇る。奉宝司徒・読宝侍中・挙宝官・捧宝官は宝の後に従って順に昇る。宝が動き始めると、楽は『粛寧之曲』を奏し、進んで殿上に至り、博士・舍人は共に退き昇らず、並びに前楹のやや西に立ち待つ。読宝侍中は欄子の外、前楹の間のやや西に立ち待つ。挙宝官・捧宝官はその後に立つ。奉宝司徒は昇りに従い、褥位に至り、笏を搢げ、少し進み出て跪いて置き、終わり、笏を執り、俯伏し、興き、楽は止む。司徒は退き前楹の西に立ち待つ。太常卿は少し退き、東向きに立つ。舁宝官はその後に立ち、皆東向きである。捧宝官が先に入り、挙宝官が次に入り、読宝侍中がまた次に入る。捧宝官四員は皆笏を搢げて両膝で跪き捧げる。挙宝官二員もまた笏を搢げ、両側で片膝で跪き対面して挙げる。侍中は笏を執り進み、跪いて称して「侍中臣某、宝を読む」と言う。読み終わり、俯伏し、興く。侍中は宝が興くのを待ち先に退き、通事舍人が導き、西階より降り、本班に復する。終わると、舁宝官が進み出て、捧宝官・挙宝官らと共に宝盝を取り上げて興き、殿の西間の褥位の案上に置き、東向きとする。捧宝官・挙宝官らと太常卿は共に西階より降り、及び吏部侍郎は皆本班に復する。舁宝官もまた退く。太常博士が奉宝司徒を導き、次いで奉冊太尉の後に、東向きに立ち定まる。

原文捧冊官與舁冊官並進前,取冊匣升。太常博士、通事舍人分引冊,太常卿側身導冊先升,奉冊太尉、讀冊中書令、舉冊官、捧冊官於冊後以次從升。冊初行,樂奏《肅甯之曲》。進至殿上,博士舍人分左右於前楹立以俟,讀冊中書令于欄子外前楹稍西立以俟,舉冊官、捧冊官立於其後。奉冊太尉從升,至褥位,搢笏,少前跪置訖,執笏,俯伏,興、樂止,退於前楹稍西立以俟。太常博士立于後。太常卿少退東向立。舁冊官立於其後,皆東向。捧冊官先入,舉冊官次入,讀冊中書令又次入。捧冊官四員皆搢笏雙跪捧。舉冊官二員亦搢笏,兩邊單跪對舉。中書令執笏進,跪稱:「中書令臣某讀冊。」讀訖,俯伏,興。中書令俟冊興,先退。通事舍人引,降自東階,複本班。訖,太常卿降複寶床前,舁冊官並進,與捧冊官等取冊匣興,置於殿東間褥位案上,西向。捧舉冊官等降自東階,還本班。舁冊官亦退。太常博士引奉冊太尉降自西階,東向立以俟。次捧寶官與舁寶官俟讀冊中書令讀訖出,並進前,取寶盝升。太常博士、通事舍人分引寶,太常卿側身導寶,先升。奉寶司徒、讀寶侍中、舉寶官、捧寶官於寶後以次從升。寶初行,樂奏《肅甯之曲》,進至殿上,博士舍人俱退不升,並於前楹稍西立俟。讀寶侍中於欄子外前楹間稍西立以俟。舉寶官、捧寶官立於其後。奉寶司徒從升,至褥位,搢笏,少前跪置,訖,執笏,俯伏,興,樂止。司徒退於前楹西,立以俟。太常卿少退,東向立。舁寶官立於其後,皆東向。捧寶官先入,舉寶官次入,讀寶侍中又次入。捧寶官四員皆搢笏雙跪捧。舉寶官二員亦搢笏兩邊單跪對舉。侍中執笏進,跪稱:「侍中臣某讀寶。」讀訖,俯伏,興。侍中俟寶興先退,通事舍人引,降自西階,複本班,訖,舁寶官進前,與捧寶舉寶官等取寶盝興,置於殿之西間褥位案上,東向。捧寶舉寶等與太常卿俱降自西階,及吏部侍郎皆複本班。舁寶官亦退。太常博士引奉寶司徒次奉冊太尉,東向立定。

博士・舍人が太尉・司徒の進みを賛引し、第一墀の香案の南の褥位に詣でて立ち定まるよう導き、博士・舍人は少し退く。典儀が「拝せよ」と言う。賛者が承伝し、在位の官は皆再拝し、終わると、博士・舍人二員が太尉を導き東階に昇らせ、宮県は『純誠享上之曲』を奏し、階に至ると止む。閣門使二員が太尉を導き進めて前に至らせ、立ち定まると、楽は止む。閣門使が揖して太尉の拝跪賀を賛し、殿下の閣門が百僚に揖して躬身させ、太尉は「文武百僚具官臣等言」と称し、賀詞を述べて云々し、俯伏し、興き、退いて階上に至る。博士・舍人が分かれて太尉を導き東階に降り、降り始めると、宮県は『粛寧之曲』を奏し、香案の南の褥位に復して立ち定まると、楽は止む。博士・舍人は少し退く。典儀が「拝せよ」と言う。賛者が承伝し、太尉・司徒及び在位の群官は共に再拝し舞踏し、三たび「万歳」と称し、また再拝する。終わると、通事舍人が摂侍中を導き東階の前楹の間より昇り、躬して旨を承け、退いて階に臨み西向きとなり、「制あり」と称する。典儀が「拝せよ」と言う。賛者が承伝し、太尉・司徒及び在位の群官は共に再拝し、躬身して詞を宣して云々し、宣し終わると、通事舍人が侍中を導き還位する。典儀が「拝せよ」と言う。賛者が承伝し、階上階下の応ずる在位の群官は共に再拝し舞踏し、三たび「万歳」と称し、また再拝する。終わると、博士・舍人が分かれて太尉・司徒を百僚の位に就かせる。導き始めると、宮県は『粛寧之曲』を奏し、位に至り立ち定まると、楽は止む。閣門舍人が分かれて応ずる北面の位の群官を導き、各々分かれて班をなし東西相向きに立ち定まる。通事舍人が摂侍中を導き並びに東階より、前楹の間の前に至り、跪いて奏して「礼畢す」と言う。俯伏し、興き、導き降りて還位する。扇が合し、簾が降りる。協律郎は俯伏し、興き、麾を挙げ、工が柷を鼓し、『乾寧之曲』を奏する。座を降り、東房より入り、後閣に還り、膳を進め、侍衛警蹕は儀の如し。扇が開き、楽は止む。捧冊官は舁冊床の人を率い、捧宝官は舁宝床の人を率い、皆殿に昇り匣・盝を取り、蓋をし終わり、床の前に置く。引進司官が前導し、通事舍人が賛引し、東上閣門に詣でて上進する。通事舍人が分かれて文武百僚らを導き順次に出し、幕次に帰り、食を賜い、上寿を待つ。上冊宝の礼が畢わると、有司が御床及び宴に与る群官の位を供辦し、並びに曲宴の儀の如し。

原文博士舍人贊引太尉司徒進,詣第一墀香案南褥位立定,博士舍人稍退。典儀曰:「拜。」贊者承傳,在位官皆再拜,訖,博士舍人二員引太尉詣東階升,宮縣奏《純誠享上之曲》,至階,止。閣門使二員引太尉進至前,立定,樂止。閣門使揖贊太尉拜跪賀,殿下閣門揖百僚躬身,太尉稱「文武百僚具官臣等言」,致賀詞云云,俯伏,興,退至階上。博士舍人分引太尉降至東階,初降,宮縣作《肅甯之曲》,複香案南褥位立定,樂止。博士舍人少退。典儀曰:「拜。」贊者承傳,太尉、司徒及在位群官俱再拜舞蹈,三稱「萬歲」,又再拜。訖,通事舍人引攝侍中升自東階前楹間,躬承旨,退臨階西向,稱:「有制。」典儀曰:「拜。」贊者承傳,太尉、司徒及在位群官俱再拜,躬身宣詞云云,宣訖,通事舍人引侍中還位。典儀曰:「拜。」贊者承傳,階上下應在位群官俱再拜舞蹈,三稱「萬歲」,又再拜。訖,博士舍人分引太尉、司徒就百僚位。初引,宮縣作《肅甯之曲》,至位立定,樂止。閣門舍人分引應北面位群官,各分班東西相向立定。通事舍人引攝侍中並自東階,當前楹間,跪奏:「禮畢。」俯伏,興,引降還位。扇合,簾降。協律郎俯伏,興,舉麾,工鼓柷,奏《乾甯之曲》。降座,入自東房,還後閣,進膳,侍衛警蹕如儀。扇開,樂止。捧冊官帥舁冊床人,捧寶官帥舁寶床人,皆升殿取匣、盝,蓋訖,置於床前。引進司官前導,通事舍人贊引,詣東上閣門上進。通事舍人分引文武百僚等以次出,歸幕次,賜食,以俟上壽。上冊寶禮畢,有司供辦禦床及與宴群官位,並如曲宴儀。

摂太常卿・大楽令が工人を率いて入り、並びに協律郎は各々麾を挙げる位に就き、舍人の報を待つ。通事舍人が三師以下の文武百僚・親王・宗室らを導き左右に分かれて入り、殿階下のやや南に至り、東西相向きに立つ。通事舍人が先に摂侍中を導き版奏して「中厳」と奏する。少頃、また「外辦」と奏する。扇が合し、鞭を鳴らす。協律郎は跪き、俯伏し、興き、工が柷を鼓し、宮県は『乾寧之曲』を奏する。通天冠・絳紗袍を服し、即座し、簾が巻かれる。内侍が賛して「扇開く」と言う。殿上下で鞭を鳴らし、敔を戛き、楽は止む。儀使副らが香を添え、炉煙が昇る。通事舍人が班首以下を導き合班させ、楽は『粛寧之曲』を奏し、北向きの位に至り、重行に立ち定まり、中間に班路を少し留める。通事舍人が摂侍中を導き東階に昇り、殿上に至り少し立つ。閣門舍人が礼部尚書を導き出班の前に出し、北向きに俯伏し、跪いて奏し、称して「礼部尚書臣某言す、群臣の上寿を允せんことを請う」と言う。俯伏し、興き、躬身する。通事舍人が摂侍中を導き少し退かせる。舍人が賛して「礼部尚書再拝せよ」と言う。終わると、賛して「祗候せよ」と言い、本班に復する。内侍局が御床を進めて入れる。次に良醖令が殿下の横階の南で酒を酹し、終わると、典儀が「拝せよ」と言う。賛者が承伝し、在位の官は皆再拝し、拝に随い三たび「万歳」と称し、終わると、平身して立つ。

原文攝太常卿大樂令帥工人入,並協律郎各就舉麾位,俟舍人報。通事舍人引三師以下文武百僚親王宗室等分左右入,至殿階下稍南,東西相向立。通事舍人先引攝侍中版奏:「中嚴。」少頃,又奏:「外辦。」扇合,鳴鞭。協律郎跪,俯伏,興,工鼓柷,宮縣奏《乾甯之曲》。服通天冠、絳紗袍,即座,簾卷。內侍贊:「扇開。」殿上下鳴鞭,戛敔,樂止。儀使副等添香,爐煙升。通事舍人引班首以下合班,樂奏《肅甯之曲》,至北向位,重行立定,中間少留班路。通事舍人引攝侍中詣東階升,至殿上少立。閣門舍人引禮部尚書出班前,北向俯伏,跪奏,稱:「禮部尚書臣某言,請允群臣上壽。」俯伏,興,躬身。通事舍人引攝侍中少退。舍人贊:「禮部尚書再拜。」訖,贊:「祗候。」複本班。內侍局進禦床入。次良醖令于殿下橫階南酹酒,訖,典儀曰:「拜。」贊者承傳,在位官皆再拜,隨拜三稱「萬歲」,訖,平立。

太常博士と通事舍人が分かれて導き、摂上公を東階より昇らせる。初めに昇る時、宮縣が『肅甯之曲』を奏する。殿上に至り、舍人が少し退き、二閣使が上公に揖して進ませ、進酒褥位に至ると、楽止む。宣徽使が爵を上公に授け、上公は笏を搢き、爵を受ける。御榻の前に詣でて跪き進む。爵を受け終わり、上公は槃を執り宣徽使に授け、終わると、二閣使が上公に揖して欄子内に入らせ、贊する:「拝せよ。」跪く。殿下では、閣門が百僚に揖して皆躬を身にせしむ。通事舍人が摂侍中に揖して進ませ、前楹の間に詣で、躬して旨を承け、退き階に臨み西向きに称する:「制有り。」典儀曰く:「拝せよ。」贊者が承伝し、上公及び在位の群官皆再拝し、拝に随いて三たび「万歳」と称し、終わり、躬を身にして宣する:「公等の寿酒を得、公等と内外共に慶ぶ。」閣門舍人が宣諭を贊し終わり、上公と百僚皆舞踏し五拝し、終わり、閣門舍人が百僚を引いて分班し東西序に北向きに立たしむ。博士と舍人が再び上公を東階より昇らせ、宮縣が『肅甯之曲』を奏し、進酒褥位に至ると、楽止む。上公は笏を搢き、宣徽使が上公に槃を授け、上公は欄子内の褥位に詣で、跪きて酒を挙ぐると、宮縣が『景命萬年之曲』を奏し、飲み終わり、楽止む。上公は進み虚爵を受け終わり、褥位に復し、爵を宣徽使に授け、終わると、二閣使が上公に揖して退かせ、内侍局が御床を舁ぎ出づ。博士と舍人並びに進み前で分かれて導き、東階より降り、宮縣が『肅甯之曲』を作す。閣門舍人が東西両班を分かれて導き、上公に随いて俱に北向きの位に復し、立ち定まり、楽止む。典儀曰く:「拝せよ。」贊者が承伝し、在位の官皆再拝し、三たび「万歳」と称し、終わり、平身して立つ。殿上では、通事舍人が摂侍中に揖して進ませ、前楹の間に詣で、躬して旨を承け、退き階に臨み西向きに、閣門官が先に揖し、百僚は躬を身にし、侍中が称する:「制有り。」典儀曰く:「拝せよ。」贊者が承伝し、在位の官皆再拝し、終わり、躬を身にして宣する:「王公等を延いて殿に昇らしむ。」典儀曰く:「拝せよ。」贊者が承伝し、在位の官皆再拝し、終わり、笏を搢き、舞踏し、又再拝し、終わる。太常博士と通事舍人が王公以下宴に赴くべき群官を引き、左右に分かれて殿に昇らせ、宴に与らざる群官は左右に分かれて巻班して出で、宮縣が『肅甯之曲』を奏する。百僚は殿上に至り坐した後立ち、楽止む。内侍局が進み御床を入れる。尋常の宴会に依り、再び第一の爵酒を進め、登歌が『聖德昭明之曲』を奏し、飲み終わり、楽止む。執事者が官酒を行きわたり、宮縣が『肅甯之曲』を作し、文舞が入り、觴が一周行き、楽止む。尚食局が食を進め、執事者が群官の食を設け、宮縣が『保大定功之舞』を奏し、三成し、止み、出づ。又第二の爵酒を進め、登歌が『天贊堯齡之曲』を奏し、飲み終わり、楽止む。執事者が群官の酒を行きわたり、宮縣が『肅甯之曲』を作し、武舞が入り、觴が一周行き、楽止む。尚食局が食を進め、執事者が群官の食を設け、宮縣が『萬國來同之舞』を奏し、三成し、止み、出づ。又第三の爵酒を進め、登歌が『慶雲之曲』を奏し、飲み終わり、楽止む。執事者が群官の酒を行きわたり、宮縣が『肅甯之曲』を作し、觴が一周行き、楽止む。尚食局が食を進め、執事者が群官の食を設け、宮縣が『肅甯之曲』を奏し、食畢わり、楽止む。閣門官が分かれて侍宴の群官に揖して起たせ、席の後に立たしむ。通事舍人が摂侍中を引いて御榻の前に詣でさせ、俯伏し、興き、跪きて奏する:「侍中臣某言す、礼畢る。」俯伏し、興く。閣門舍人が群官を分かれて引いて俱に東西階より降り、内侍局が御床を舁ぎ出づると、宮縣が『肅甯之曲』を作し、北向きの位に立ち定まり、楽止む。典儀曰く:「拝せよ。」贊者が承伝し、

原文太常博士、通事舍人分引攝上公由東階升。初升,宮縣奏《肅甯之曲》。殿上,舍人少退,二閣使揖上公進,至進酒褥位,樂止。宣徽使以爵授上公,上公搢笏,受爵。詣榻前跪進。受爵訖,上公執槃授宣徽使,訖,二閣使揖上公入欄子內,贊:「拜。」跪。殿下,閣門揖百僚皆躬身。通事舍人揖攝侍中進,詣前楹間,躬承旨,退臨階西向稱:「有制。」典儀曰:「拜。」贊者承傳,上公及在位群官皆再拜,隨拜三稱「萬歲」,訖,躬身宣曰:「得公等壽酒,與公等內外同慶。」閣門舍人贊宣諭訖,上公與百僚皆舞蹈五拜,訖,閣門舍人引百僚分班東西序北向立。博士舍人再引上公自東階升,宮縣奏《肅甯之曲》,至進酒褥位,樂止。上公搢笏,宣徽使授上公槃,上公詣欄子內褥位,跪舉酒,宮縣奏《景命萬年之曲》,飲訖,樂止。上公進受虛爵訖,複褥位,以爵授宣徽使,訖,二閣使揖上公退,內侍局舁禦床出。博士舍人並進前分引,降自東階,宮縣作《肅甯之曲》。閣門舍人分引東西兩班,隨上公俱複北向位,立定,樂止。典儀曰:「拜。」贊者承傳,在位官皆再拜,三稱「萬歲」,訖,平立。殿上,通事舍人揖攝侍中進,詣前楹間,躬承旨,退臨階西向,閣門官先揖,百僚躬身,侍中稱:「有制。」典儀曰:「拜。」贊者承傳,在位官皆再拜,訖,躬身宣曰:「延王公等升殿。」典儀曰:「拜。」贊者承傳,在位官皆再拜,訖,搢笏,舞蹈,又再拜,訖。太常博士、通事舍人引王公以下合赴宴群官,分左右升殿,不與宴群官分左右卷班出,宮縣奏《肅甯之曲》。百僚至殿上坐後立,樂止。內侍局進禦床入。依尋常宴會,再進第一爵酒,登歌奏《聖德昭明之曲》,飲訖,樂止。執事者行官酒,宮縣作《肅甯之曲》,文舞入,觴行一周,樂止。尚食局進食,執事者設群官食,宮縣奏《保大定功之舞》,三成,止,出。又進第二爵酒,登歌奏《天贊堯齡之曲》,飲訖,樂止。執事者行群官酒,宮縣作《肅甯之曲》,武舞入,觴行一周,樂止。尚食局進食,執事者設群官食,宮縣奏《萬國來同之舞》,三成,止,出。又進第三爵酒,登歌奏《慶雲之曲》,飲訖,樂止。執事者行群官酒,宮縣作《肅甯之曲》,觴行一周,樂止。尚食局進食,執事者設群官食,宮縣奏《肅甯之曲》,食畢,樂止。閣門官分揖侍宴群官起,立于席後。通事舍人引攝侍中詣榻前,俯伏,興,跪奏:「侍中臣某言,禮畢。」俯伏,興。閣門舍人分引群官俱降東西階,內侍局舁禦床出,宮縣作《肅甯之曲》,至北向位立定,樂止。典儀曰:「拜。」贊者承

在位の官皆再拝し、終わり、笏を搢き、舞踏し、又再拝し、終わり、再び分班して東西序に立つ。扇合い、簾降り、殿上下鞭を鳴らす。協律郎が俯伏し、跪き、麾を挙げ、興き、工が柷を鼓し、『乾甯之曲』を奏する。御座を降り、東房より入り、後閣に還り、侍衛は来儀の如し。内侍が贊する:「扇開く。」敔を戛ち、楽止む。通事舍人が摂侍中を引いて版奏せしむ:「厳を解く。」所司が旨を承けて仗を放ち、在位の群官皆再拝して次を以て出づ。

原文傳,在位官皆再拜,訖,搢笏,舞蹈,又再拜,訖,再分班東西序立。扇合,簾降,殿上下鳴鞭。協律郎俯伏,跪,舉麾,興,工鼓柷,奏《乾甯之曲》。降座,入自東房,還後閣,侍衛如來儀。內侍贊:「扇開。」戛敔,樂止。通事舍人引攝侍中版奏:「解嚴。」所司承旨放仗,在位群官皆再拜以次出。

元日聖誕上壽儀

原文元日聖誕上壽儀

皇帝が御座に昇り、鞭を鳴らし、時を報じ終わり、殿前班が小起居し、各侍立位に復す。舍人が皇太子並びに臣僚使客を引いて合班して入らせ、丹墀に至り、舞踏五拝し、平身して立つ。閣使が諸道の表目を奏し、皇太子以下皆再拝す。皇太子を引いて殿の褥位に昇らせ、笏を搢き、盞盤を捧げ、酒を進め、皇帝は受け案に置く。皇太子は退き褥位に復し、盤を執事者に転じ、笏を出し、二閣使が斉しく揖して欄子内に入らせ、拝跪して詞を致す云く:「元正祚を啓き、品物咸く新たなり、恭惟す皇帝陛下天と休を同じくせんことを。」若し聖節ならば云く:「萬春の令節、謹みて寿卮を上る、伏して願わくは皇帝陛下萬歳萬歳萬萬歳。」祝し畢わり、拝し、興き、褥位に復し、殿下の群僚と共に皆再拝す。宣徽使が称する:「制有り。」在位の者皆再拝し、宣答して曰く:「履新上壽、卿等と内外共に慶ぶ。」聖節ならば曰く:「卿の寿酒を得、卿等と内外共に慶ぶ。」詞畢わり、舞踏五拝し、斉しく立つ。皇太子は笏を搢き、盤を執り、臣僚は分班し、教坊が楽を奏す。皇帝が酒を挙ぐると、殿上下侍立の臣僚皆再拝す。皇太子は虚盞を受け、退きて褥位に立ち、盤を執事者に転じ、笏を出し、左より殿を下り、楽止み、合班し、在位の臣僚皆再拝す。分かれて宴に与る官を引いて殿に上らせ、次に宋国人従を引いて丹墀に至らせ、再拝し、班を出でずして奏する:「聖躬萬福。」再拝し、喝す:「敕有りて酒食を賜う。」又再拝し、各祗候し、平身して立ち、左廊に引いて立たしむ。次に高麗、夏人の従を引き、上儀の如く畢わり、左右廊に分かれて引いて立たしむ。御果床入り、酒を進む。皇帝が飲むと、坐宴の侍立臣皆再拝す。進酒官が盞を受け還位し、坐宴官は再拝し、復た坐す。酒を行き、宣を伝え、立って飲み、終わり、再拝し、坐す。次に従人が再拝し、坐す。三盞、致語し、臣使並びに従人に揖して立たしむ。口號を誦し畢わり、坐宴の侍立官皆再拝し、坐し、次に従人が再拝し、坐す。食入り、七盞、曲将に終わらんとし、従人に揖して立たせ、再拝畢わり、引出す。曲を聞く時、臣使に揖して起たせ、再拝し、殿を下る。果床出づ。丹墀に至り、合班して宴を謝し、舞踏五拝し、各祗候し、分かれて引出す。大定六年正月、上は大安殿に御し、皇太子以下百官及び外国使の賀を受け、宴を賜い、文武五品以上侍坐する者は定員有り、常制と為す。十七年、詔して皇族袒免以上の親は、官爵封邑無くとも、若し宴に与らば当に班次有るべしとす。礼官言う:「唐典を按ずるに、皇家の周親は三品に視、大功親・小功尊属は四品に視、小功親・緦麻尊属は五品に視、緦麻袒免以上は六品に視す。」上は命じて此の制を以て班次と為さしむ。

原文皇帝升御座,鳴鞭、報時畢,殿前班小起居,各複侍立位。舍人引皇太子並臣僚使客合班入,至丹墀,舞蹈五拜,平立。閣使奏諸道表目,皇太子以下皆再拜。引皇太子升殿褥位,搢笏,捧盞盤,進酒,皇帝受置於案。皇太子退複褥位,轉盤與執事者,出笏,二閣使齊揖入欄子內,拜跪致詞雲:「元正啟祚,品物鹹新,恭惟皇帝陛下與天同休。」若聖節則雲:「萬春令節,謹上壽卮,伏願皇帝陛下萬歲萬歲萬萬歲。」祝畢,拜,興,複褥位,同殿下群僚皆再拜。宣徽使稱:「有制。」在位皆再拜,宣答曰:「履新上壽,與卿等內外同慶。」聖節則曰:「得卿壽酒,與卿等內外同慶。」詞畢,舞蹈五拜,齊立。皇太子搢笏,執盤,臣僚分班,教坊奏樂。皇帝舉酒,殿上下侍立臣僚皆再拜。皇太子受虛盞,退立褥位,轉盤與執事者,出笏,左下殿,樂止,合班,在位臣僚皆再拜。分引與宴官上殿,次引宋國人從至丹墀,再拜,不出班奏:「聖躬萬福。」再拜,喝:「有敕賜酒食。」又再拜,各祗候,平立,引左廊立。次引高麗、夏人從,如上儀畢,分引左右廊立。禦果床入,進酒。皇帝飲,則坐宴侍立臣皆再拜。進酒官接盞還位,坐宴官再拜,複坐。行酒,傳宣,立飲,訖,再拜,坐。次從人再拜,坐。三盞,致語,揖臣使並從人立。誦口號畢,坐宴侍立官皆再拜,坐,次從人再拜,坐。食入,七盞,曲將終,揖從人立,再拜畢,引出。聞曲時,揖臣使起,再拜,下殿。果床出。至丹墀,合班謝宴,舞蹈五拜,各祗候,分引出。大定六年正月,上禦大安殿,受皇太子以下百官及外國使賀,賜宴,文武五品以上侍坐者有定員,為常制。十七年,詔以皇族袒免以上親,雖無官爵封邑,若與宴當有班次。禮官言:「按唐典,皇家周親視三品,大功親、小功尊屬視四品,小功親、緦麻尊屬視五品,緦麻袒免以上視六品。」上命以此制為班次。

朝参常朝儀

原文朝參常朝儀

天眷二年五月、常朝及び朔望の儀を詳定し、前代の制に準じて、朔日・六日・十一日・十五日・二十一日・二十六日を六参日と定めた。後にまた定制を定め、朔日・望日を朝参とし、余りの日を常朝とした。凡そ朔望朝参の日は、百官は卯時に冪次に至り、皇帝は辰刻に朝を視る。供御の弩手・傘子は殿門外に直し、両面に分かれて排立する。司辰が殿に入り時を報じ終わると、皇帝は殿に御して坐し、鞭を鳴らす。閣門が班の斉うことを報ずる。儀物を執り擎げる内侍は殿階の両傍に分かれて降り、面南して立つ。宿衛官は都点検より左右親衛に至り、祗応官は宣徽閣門祗候より、先ず両拝し、班首は少しく位を離れ、「聖躬万福」と奏する。両拝。弩手・傘子は先に殿門外に東西に向かって排立し、「聖躬万福」と奏する時を俟ち、即ち位に就き北面して山呼声喏し、起居畢り、即ち相向かって対立する。御傘を擎ぐ者は左班の内侍の上に直立す。都点検より次第に殿に昇り、副点検は少しく南に在り、東西相向かって立つ。左右衛は殿下に在り、東西相向かって立つ。閣門乃ち親王の班を引き、班首の名以下再拝を賛し、訖り、班首は少しく位を離れ、「聖躬万福」と奏し、位に帰り再拝畢り、先ず退く。次に文武百僚の班首以下応に朝参官に合すべき者、並びに府運六品以上の官を引き、皆左より入り、丹墀の東に至り、西に向かって鞠躬畢り、閣門通唱し、復た丹墀に引き至る。閣門が班首の名以下の起居を賛し、舞蹈五拝し、又再拝し、畢り、領省宰執は殿に昇り事を奏す。殿中侍御史は左右衛将軍の北少しく前に於いて対立し、修起居は東西に殿欄子内の副階下に於いて対立し、余は退き、右より出づ。初め、帝の坐に就くに及び、宝匣を殿階上の東南角に置く。後に定制を定め、師傅の起居畢りて、御案始めて東より入り、置き定まり、案を捧ぐ内侍は東西に分かれて下り、殿隅に侍す。直日主宝は宝を捧げて当殿に欄を叩き「封全」と奏す。符宝郎及び当監印郎中各一員、監当手分令史は印を用い、訖り、主宝吏は封じて主宝に授け、事を奏する畢るを俟ち進めて封じ、訖り、内侍は案を徹す。若し常朝ならば、則ち親王の班退き、七品以上の職事官を引き、左右の班に分かれて丹墀に入り、再拝し、班首は稍く前に進み起居畢り、位に復し、再拝す。宰執は殿に昇り、余官は班を分かれて退く。

原文天眷二年五月,詳定常朝及朔,望儀,准前代制,以朔日、六日、十一日、十五日、二十一日、二十六日為六參日。後又定制,以朔、望日為朝參,余日為常朝。凡朔、望朝參日,百官卯時至冪次,皇帝辰刻視朝,供禦弩手、傘子直於殿門外,分兩面排立。司辰入殿報時畢,皇帝禦殿坐,鳴鞭。閣門報班齊。執擎儀物內侍分降殿階兩傍,面南立。宿衛官自都點檢至左右親衛,祗應官自宣徽閣門祗候,先兩拜,班首少離位,奏:「聖躬萬福。」兩拜。弩手、傘子先於殿門外東西向排立,俟奏「聖躬萬福」時,即就位北面山呼聲喏,起居畢,即相向對立。擎禦傘直立左班內侍上。都點檢以次升殿,副點檢在少南,東西相向立。左右衛在殿下,東西相向立。閣門乃引親王班,贊班首名以下再拜,訖,班首少離位,奏:「聖躬萬福。」歸位再拜畢,先退。次引文武百僚班首以下應合朝參官,並府運六品以上官,皆左入,至丹墀之東,西向鞠躬畢,閣門通唱,複引至丹墀。閣門贊班首名以下起居,舞蹈五拜,又再拜,畢,領省宰執升殿奏事。殿中侍御史對立于左右衛將軍之北少前,修起居東西對立於殿欄子內副階下,餘退,右出。初,帝就坐,置寶匣於殿階上東南角。後定制,師傅起居畢,禦案始東入,置定,捧案內侍東西分下,侍殿隅。直日主寶捧寶當殿叩欄奏:「封全。」符寶郎及當監印郎中各一員,監當手分令史用印,訖,主寶吏封授主寶,俟奏事畢進封,訖,內侍徹案。若常朝,則親王班退,引七品以上職事官,分左右班入丹墀,再拜,班首稍前起居畢,復位,再拜。宰執升殿,余官分班退。

大定二年五月、台臣に命じて朝参の礼を定めしむ。五品以上の官職は趨朝に朝服し、局に入り事を治むるには則ち皁を展ぶ。自ら来たる朝参は、殿前班を除き、若し朔望に遇えば、七品以上の職事官より皆赴く。其の余の朝日は、五品以上の職事官の赴くを得、六品以下は本司局に止まりて事を治む。左右司員外郎・侍御史・記注院等の官職の如きは、五品に系らざるも、亦朝参に赴く。若し詔を拝すれば、則ち但だ職事有り並びに七品以上の散官は、皆赴く。朝参に、吏員・令訳史・通事・検法は各本局にて待ち、官員は朝退きて局に赴き文字を簽押し、宮給に於いて署押すべからず。七品以下の流外の職は、朝日に遇うも亦宮に入るに合わず。左右司都事の須らく合して事を取って奏すべき有るは、乃ち宮に入るを聴す。七品以上の職事官は、若し使客の朝辞見の日に遇えば、朔望日に依り、皆赴く。若し元日・聖節・拝詔・車駕出獵の送迎・祖廟に詣でて焼飯するには、但だ職事有り並びに七品以上の散官は、皆赴く。凡そ親王宗室已に官を命ぜられたる者は年十六以上、皆班に随って起居に赴く。大定五年、右諫議大夫移剌子敬言う、「猛安もうあん謀克ぼうこくは州鎮の官と班を随えて入見するを得ず、軍民一体の意に非ず」と。上其の言を是とし、宣徽院を責めて班を随えて入見せしむ。凡そ班首朝参に遇い、故有りて赴かざるは、次を以て班を押す。

原文大定二年五月,命台臣定朝參禮。五品以上官職趨朝朝服,入局治事則展皁。自來朝參,除殿前班外,若遇朔望,自七品以上職事官皆赴。其餘朝日,五品以上職事官得赴,六品以下止于本司局治事。如左右司員外郎、侍御史、記注院等官職,雖不系五品,亦赴朝參。若拜詔,則但有職事並七品以上散官,皆赴。朝參,吏員、令譯史、通事、檢法各於本局待,官員朝退,赴局簽押文字,不得于宮給署押。七品以下流外職,遇朝日亦不合入宮。如左右司都事有須合取奏事,乃聽入宮。七品以上職事官,如遇使客朝辭見日,依朔望日,皆赴。若元日、聖節、拜詔、車駕出獵送迎、詣祖廟燒飯,但有職事並七品以上散官,皆赴。凡親王宗室已命官者年十六以上,皆隨班赴起居。大定五年,右諫議大夫移剌子敬言:「猛安謀克不得與州鎮官隨班入見,非軍民一體之意。」上是其言,責宣徽院令隨班入見。凡班首遇朝參,有故不赴,以次押班。

凡そ五品以上及び侍御史、尚書諸司郎中・太常丞・翰林修撰起居注・殿中侍御史・補闕・拾遺は召しに赴き、或いは一月以上を仮り若しくは官を除き使いに出づるの類は、皆通班して入見し辞し謝し、余の官は殿門外に於いて見る。謝の班は皆舞蹈七拝し、辞の班は四拝し、門見の謝・辞は並びに再拝す。

原文凡五品以上及侍御史,尚書諸司郎中、太常丞、翰林修撰起居注、殿中侍御史、補闕、拾遺赴召,或假一月以上若除官出使之類,皆通班入見辭、謝,余官於殿門外見。謝班皆舞蹈七拜,辭班四拜,門見謝、辭並再拜。

肆赦の儀

原文肆赦儀

大定七年正月十一日、上尊冊の礼が終わる。十四月、応天門にて赦を頒つ。十一年の制も同じ。前もって、宣徽院使がその属を率い、応天門の内外を陳設し、御座を応天門の上に設け、また更衣の御幄を大安殿門外のやや東に、南向きに設く。閣門使が制書を捧げる箱案を御座の左に設く。少府監が鶏竿を楼の下の左に設け、竿の上に大盤を置き、盤の中に金鶏を置き、鶏の口に緋の幡を銜えさせ、幡の上に金字で「大赦天下」の四字を書き、巻いてこれを銜えさせる。盤の四面、縁近くに四大鉄環を安じ、盤の底の四面、縁近くに四大朱索を懸け、以て四伎人の攀縁に備う。また制書を捧げる木鶴の仙人一を設け、紅繩を以てこれを貫き、轆轤を以て引き、御前の欄干の上に置く。また鶴を承ける画台を楼の下の正中に設け、台は弩手四人を以て対挙せしむ。大楽署が宮懸を楼の下に設け、また鼓一つを宮懸の左のやや北に、東向きに設く。兵部が黄麾仗を門外に立てる。刑部、御史台、大興府が囚徒を以て左仗の外に集まる。御史台、閣門司が文武百官の位を楼の下に設け、東西相向かう。また典儀の位を門下のやや東に、南向きに設く。宣徽院が制書を承ける案を画台の前に設く。また皇太子の侍立する褥位を門下のやや東に、西向きに設く。また皇太子の賀を致す褥位を百官の班の前に設く。また協律郎の位を楼上の前楹のやや東に、西向きに設く。尚書省委ねて所司に宣制書の位を百官の班の北のやや東に、西向きに設かしむ。司天臺が鶏唱生を東闕楼の上に設く。尚衣局が皇帝の常服を備え、常日朝視の服の如し。尚輦が輦を更衣の御幄の前に設く。躬謝の礼畢り、皇帝金輅に乗り応天門に入り、幄次の前に至り、侍中俯伏し、跪いて奏す、「輅を降りて幄に入らんことを請う」と。俯伏し、興く。皇帝輅を降りて幄に入り、簾降る。少頃、侍中奏す、「中厳」と。また少頃、典賛儀が皇太子を引き門下の侍立位に就かせ、通事舍人が群官を引き門下に分班して相向かって立たせるを俟ち、侍中奏す、「外辦」と。皇帝常朝服を服し、尚輦輦を進め、侍中奏す、「輦に升らんことを請う」と。傘扇侍衛は常儀の如く、左翔龍門の踏道より応天門に升り、御座の東に至り、侍中奏す、「輦を降りて座に升らんことを請う」と。宮懸の楽作る。所司扇五十柄を索め、扇合い、皇帝軒に臨み即ち御座に即き、楼の下に鞭を鳴らし、簾巻き扇開き、御傘を執る者軒前に張りて以て日を障い、楽止む。東上閣門使が制書を捧げて箱に置き、閣門舍人二員従い、以て繩を引き木鶴の仙人を降ろすを俟つ。通事舍人が文武群官を引き合班して北向きに立たせ、宮懸の楽作る。凡そ分班・合班すれば則ち楽作り、立定まれば即ち止む。典儀曰く、「再拝」と。在位の官皆再拝し、訖り、分班して相向かって立つ。侍中御座の前に詣りて旨を承け、退き、やや前に進み南向き、宣して曰く、「勅を奉じて金鶏を樹つ」と。通事舍人門下のやや前にて東向き、宣して曰く、「勅を奉じて金鶏を樹つ」と。退きて位に復す。

原文大定七年正月十一日,上尊冊禮畢。十四月,應天門頒赦。十一年制同。前期,宣徽院使率其屬,陳設應天門之內外,設御座于應天門上,又更衣禦幄于大安殿門外稍東,南向。閣門使設捧制書箱案于御座之左。少府監設雞竿于樓下之左,竿上置大盤,盤中置金雞,雞口銜絳幡,幡上金書「大赦天下」四字,卷而銜之。盤四面近邊安四大鐵鐶,盤底四面近邊懸四大硃索,以備四伎人攀緣。又設捧制書木鶴仙人一,以紅繩貫之,引以轆轤,置於御前欄幹上。又設承鶴畫台于樓下正中,台以弩手四人對舉。大樂署設宮縣於樓下,又設鼓一于宮縣之左稍北,東向。兵部立黃麾仗於門外。刑部、禦史台、大興府以囚徒集于左仗外。禦史台、閣門司設文武百官位於樓下,東西相向。又設典儀位於門下稍東,南向。宣徽院設承受制書案於畫台之前。又設皇太子侍立褥位於門下稍東,西向。又設皇太子致賀褥位於百官班前。又設協律郎位於樓上前楹稍東,西向。尚書省委所司設宣制書位於百官班之北稍東,西向。司天臺設雞唱生於東闕樓之上。尚衣局備皇帝常服,如常日視朝之服。尚輦設輦於更衣禦幄之前。躬謝禮畢,皇帝乘金輅入應天門,至幄次前,侍中俯伏,跪奏:「請降輅入幄。」俯伏,興。皇帝降輅入幄,簾降。少頃,侍中奏:「中嚴。」又少頃,俟典贊儀引皇太子就門下侍立位,通事舍人引群官就門下分班相向立,侍中奏:「外辦。」皇帝服常朝服,尚輦進輦,侍中奏:「請升輦。」傘扇侍衛如常儀,由左翔龍門踏道升應天門,至御座東,侍中奏:「請降輦升座。」宮縣樂作。所司索扇五十柄,扇合,皇帝臨軒即御座,樓下鳴鞭,簾卷扇開,執禦傘者張於軒前以障日,樂止。東上閣門使捧制書置於箱,閣門舍人二員從,以俟引繩降木鶴仙人。通事舍人引文武群官合班北向立,宮縣樂作。凡分班、合班則樂作,立定即止。典儀曰:「再拜。」在位官皆再拜,訖,分班相向立。侍中詣御座前承旨,退,稍前南向,宣曰:「奉敕樹金雞。」通事舍人于門下稍前東向,宣曰:「奉敕樹金雞。」退復位。

金鶏初めて立てば、大楽署鼓を撃ち、樹つることを訖れば鼓止む。竿木の伎人四人、繩に縁り争って竿に上り、鶏の銜む所の緋幡を取り、展示し訖り、三たび「万歳」と呼ぶ。通事舍人が文武群官を引き合班して北向きに立たせる。楼上の乗鶴の仙人が制書を捧げ、繩に循って下りて画台に至り、閣使が奉承して案に置く。閣門舍人四員が案を挙げ、また二員が対いて制書を捧げ、閣使が引きて班の前に至り、西向きに称して、「制有り」と。典儀曰く、「拝」と。在位の官皆再拝し、訖り、制書を尚書省の長官に授け、やや前に進み笏を搢げ、跪いて受け、訖り、以て右司の官に付す。右司の官笏を搢げ、跪いて受け、訖り、長官笏を出し、俯伏し、興き、退きて位に復す。右司の官が制書を捧げて宣制の位に詣り、都事が対捧し、右司の官が宣読し、「咸しく赦しこれを除く」に至る。所司が獄吏を帥い罪人を引きて班の南に詣らしめ、北向き、躬って称して、「枷を脱す」と。訖り、三たび「万歳」と呼び、以て罪人を通らしむ。右司の官が制を宣し訖り、西向き、以て制書を刑部の官に授く。跪いて受け訖り、制書を笏の上に加え、退きて以てその属に付し、本班に帰る。典儀曰く、「拝」と。在位の官皆再拝し、舞蹈し、また再拝す。典賛儀が皇太子を引きて班前の褥位に立たしめ定まり、典儀曰く、「拝」と。皇太子以下群官皆再拝す。典賛儀が皇太子を引きてやや前に進ませ、俯伏し、跪いて詞を致し、俯伏し、興く。典儀曰く、「再拝」と。皇太子以下群官皆再拝し、笏を搢げ、舞蹈し、また再拝す。侍中が御座の前にて旨を承け、退きて軒に臨み宣して曰く、「制有り」と。典儀曰く、「再拝」と。皇太子以下群官皆再拝す。侍中が答を宣し、宣し訖りて侍位に帰り、典儀曰く、「再拝」と。皇太子以下群官皆再拝し、笏を搢げ、舞蹈し、また再拝し、訖り、典賛儀が皇太子を引きて門下の褥位に至らしめ、通事舍人が群官を引きて分班して相向かって立たしむ。侍中が御座の前に詣り、俯伏し、跪いて奏す、「礼畢る」と。俯伏し、興き、退きて位に復す。所司が扇を索め、宮懸の楽作り、扇合い、簾降り、皇帝座を降り、楽止む。楼の下に鞭を鳴らし、皇帝輦に乗りて内に還り、傘扇侍衛は常儀の如し。侍中奏す、「厳を解く」と。通事舍人が勅を承け、群臣各々次に還り、将士各々本所に還る。

原文金雞初立,大樂署擊鼓,樹訖鼓止。竿木伎人四人,緣繩爭上竿,取雞所銜絳幡,展示訖,三呼「萬歲」。通事舍人引文武群官合班北向立。樓上乘鶴仙人捧制書,循繩而下至畫台,閣使奉承置於案。閣門舍人四員舉案,又二員對捧制書,閣使引至班前,西向稱:「有制。」典儀曰:「拜。」在位官皆再拜,訖,以制書授尚書省長官,稍前搢笏,跪受,訖,以付右司官,右司官搢笏,跪受,訖,長官出笏,俯伏,興,退復位。右司官捧制書詣宣制位,都事對捧,右司官宣讀,至「鹹赦除之」。所司帥獄吏引罪人詣班南,北向,躬稱:「脫枷。」訖,三呼「萬歲「,以罪人過。右司官宣制訖,西向,以制書授刑部官。跪受訖,以制書加於笏上,退以付其屬,歸本班。典儀曰:「拜。」在位官皆再拜,舞蹈,又再拜。典贊儀引皇太子至班前褥位立定,典儀曰:「拜。」皇太子以下群官皆再拜。典贊儀引皇太子稍前,俯伏,跪致詞,俯伏,興。典儀曰:「再拜。」皇太子以下群官皆再拜,搢笏,舞蹈,又再拜。侍中於御座前承旨,退臨軒宣曰:「有制。」典儀曰:「再拜。」皇太子以下群官皆再拜。侍中宣答,宣訖歸侍位,典儀曰:「再拜。」皇太子已下群官皆再拜,搢笏,舞蹈,又再拜,訖,典贊儀引皇太子至門下褥位,通事舍人引群官分班相向立。侍中詣御座前,俯伏,跪奏:「禮畢。」俯伏,興,退復位。所司索扇,宮縣樂作,扇合,簾降,皇帝降座,樂止。樓下鳴鞭,皇帝乘輦還內,傘扇侍衛如常儀。侍中奏:「解嚴。」通事舍人承敕,群臣各還次,將士各還本所。

臣下の赦詔を拝する儀

原文臣下拜赦詔儀

赦を宣する日、応天門の外に香案を設け、また案の前に香輿を設け、さらに東側に卓子を設け、皇太子・宰臣以下より順に班を定める。閣門官が箱の中より赦書を捧げ持ち門を出て案の上に置く。閣門官は案の東に立ち、南に向かって「勅あり」と称する。皇太子・宰臣・百官を賛して再拝せしめ、皇太子が少し進み出て香を上げ終わり、元の位置に戻り、皆再拝する。閣門官が赦書を取り尚書省都事に授け、都事は跪いて受け、及び尚書省令史二人が共に捧げ持ち、共に卓子に登って読み上げ、在席の官は皆跪いて聴き、読み終わり、赦書を案の上に置き、都事は元の位置に戻る。皇太子・宰臣・百官以下再拝し、笏を搢し、舞踏し、笏を執り、俯伏し、興き、再拝する。拱衛直以下三たび「万歳」と称し、終わり、退く。その諸書を降す場合も、礼はこれに準じるが、ただ「万歳」と称さない。その外郡では、尚書省が官を差して赦書を京府・節鎮に送り、先に人を遣わして報せ、長官は即ち僚属・吏従を率い、旗幟・音楽・彩輿・香輿を備え、五里外に出迎える。送赦書官を見れば、即ち道の傍らで下馬し、差された官も下馬し、赦書を取り彩輿の中に置き、長官は香輿の前に進み香を上げ、終わり、差された官は上馬し、香輿の後に在り、長官以下皆上馬して後ろに従い、鉦鼓せいこを鳴らし音楽を作して公廳に導き至り、正門より入り、差された官は下馬する。執事者は先に案及び闕を望む褥位を庭中に設け、香輿を案の前に置き、また差された官の褥位を案の側に設け、また卓子を案の東南に設ける。差された官が赦書を取り案の上に置き、彩輿は退く。差された官が「勅あり」と称し、長官以下皆再拝する。長官が少し進み出て香を上げ、終わり、退き元の位置に戻り、また再拝する。差された官が赦書を取り都目に授け、都目は跪いて受け、及び孔目官二員、三人が共に赦書を捧げ持ち、共に高き几の上に登り宣読し、在席の官は皆跪いて聴く。読み終わり、都目らは元の位置に戻る。長官以下再拝し、舞踏し、俯伏し、興き、再拝する。公吏以下三たび「万歳」と称する。礼畢。明日、長官は僚属を率い、音楽を以て郭外まで送る。

原文宣赦日,于應天門外設香案,及設香輿於案前,又於東側設卓子,自皇太子宰臣以下序班定。閣門官於箱內捧赦書出門置於案。閣門官案東立,南向稱:「有敕。」贊皇太子宰臣百僚再拜,皇太子少前上香訖,復位,皆再拜。閣門官取赦書授尚書省都事,都事跪受,及尚書省令史二人齊捧,同升于卓子讀,在位官皆跪聽,讀訖,赦書置於案,都事復位。皇太子宰臣百僚以下再拜,搢笏,舞蹈,執笏,俯伏,興,再拜。拱衛直以下三稱「萬歲」,訖,退。其降諸書,禮亦准此,惟不稱「萬歲」。其外郡,尚書省差官送赦書到京府節鎮,先遣人報,長官即率僚屬吏從,備旗幟音樂彩輿香輿,詣五裏外迎。見送赦書官,即於道側下馬,所差官亦下馬,取赦書置彩輿中,長官詣香輿前上香,訖,所差官上馬,在香輿後,長官以下皆上馬後從,鳴鉦鼓作樂導至公�耤A從正門入,所差官下馬。執事者先設案並望闕褥位於庭中,香輿置於案之前,又設所差官褥位在案之側,又設卓子於案之東南。所差官取赦書置於案,彩輿退。所差官稱:「有敕。」長官以下皆再拜。長官少前上香,訖,退復位,又再拜。所差官取赦書授都目,都目跪受,及孔目官二員,三人齊捧赦書,同高幾上宣讀,在位官皆跪聽。讀訖,都目等復位。長官以下再拜,舞蹈,俯伏,興,再拜。公吏以下三稱「萬歲」。禮畢。明日,長官率僚屬,音樂送至郭外。