卷六十八 表第六

遊幸表

朔漠は畜牧と射猟を生業とし、漢人が農耕に励むのと同様に、生活の資はここから出る。遼が国を建てて以来、五京を設置し、南北院を置き、諸夏を制御したが、遊猟の習俗は依然として旧来のままである。太祖は四方を経営し、手が回らなかったが、穆宗や天祚の時代には、史書に書き尽くせないほどである。今、司馬遷が別に『封禅』を書いた例に倣い、表に列挙し、読者が十分に鑑戒とできるようにする。『遊幸表』を作る。

遊幸表

太祖 正月 二月 三月 四月 五月 六月 七月 八月 九月 十月 十一月 十二月
七年 烏林河で漁を見物する。
九年 漠北で野馬を射る。
神冊四年 東山で虎を射る。 遼陽故城に行幸する。
五年 拽剌山陽水上で龍を射る。その龍は一角で、尾は長く足は短く、身長は五尺、舌は二尺半あり、内庫に収蔵するよう命じる。
天贊二年 平州に行幸する。
三年 回鶻城に滞在する。野烏篤斡山で狩猟する。回鶻城に行幸する。西河石堰で狩猟し、白兎を得る。烏魯古河で漁を見る。
天顯元年 天福城に行幸する。
太宗四年 潢河で狩猟する。 近地で狩猟する。 涼陘に行幸する。 狩猟に出て、虎を獲る。
五年 近澱で狩猟する。 柳を射る。沿柳湖に行幸する。
六年 近くの山で狩りをし、虎を獲た。 銀の精錬を見学した。柳を射た。 近くの山で鷹を狩りに用いた。
七年 この春、潢水の曲がりで狩りをした。 小満得山で狩りをした。
九年 柳を射た。
十年 満徳湖で狩りをした。 金瓶濼の如し。
十一年 柳を射る。
十二年 柳を射る。
會同元年 松山で虎を射る。 伐木を見る。
三年 盤山で狩りをする。 炭山で狩猟を行う。
六年 合不剌山で鷹狩を行う。
七年 炭山で鷹狩を行う。
九年 土河で魚釣りを行う。 柳射ちを行う。
世宗五年 太液谷に行き、三日間滞在して酒宴を催す。
穆宗応暦三年 輞山で鷹狩りの準備をし、𦍼羊山で狩猟を行った。 囲鹿峪で鷹狩りの準備をした。
四年 郭里山で狩猟を行った。 白羊山で鷹狩りの準備をした。
五年 西山で狩猟を行った。
六年 馬球をした。 群臣と水上で石蹴り遊びをした。
七年 柳を射る。 柳を射る。 赤山で狩猟。拽剌山で狩猟。
八年 赤山で狩猟。
九年 鹿𡹬南林で狩猟。 白鷹山で狩猟。 鳳凰門下で鹿を射る。 近山で鹿を射る。九月まで続く。 黒山で狩りをする。
十年 図不得泉で狩りをする。褭潭へ行く。成吉得井で狩りをする。 鳳凰門で舐咸鹿を射る。 三石嶺に滞在し、鹿を呼んで射る。 天梯山で狩りをする。
十一年 遙斯嶺で鹿を射る。 赤山で鹿を射る。柳を射る。
十二年 蘇隱山で狩りをする。 この夏、玉山で舐咸鹿を射る。
十三年 丁卯の夜、燈を観る。 狩りをし、多くの雁と鴨を獲る。宮に還り、夜通し酒を飲む。これより、昼は出て夜は酒を飲み、月の終わりまで続く。 柳を射る。 この夏、玉山で狩りをする。 高みに登り、南唐が貢いだ菊花酒を群臣に賜う。この秋、黒山と拽剌山で鹿を射る。 三嶺で狩猟を行う。
十四年 潢河へ行幸する。 玉山で狩猟を行う。白嶺山で臥鹿を射る。 葛德泉で舐咸鹿を射る。 赤山で舐咸鹿を射る。鹿を呼び寄せて射る。 枢密使蕭護思の邸宅へ行幸する。
十五年 この秋、黒山で狩猟を行う。 七鷹山で狩猟を行う。
十六年 鞠を撃つ。 野鹿が馴鹿の群れに入るのを見て、一日中酒を飲んだ。 玉山で狩りをする。
十七年 潢河へ行く。 褭潭に駐蹕する。 碓觜嶺で狩りをする。
十八年 太師女古の邸宅に行幸し、夜通し宴飲する。 褭潭へ行幸する。 褭潭で避暑する。 近山で鹿を射る。三十日後に帰還する。 菊花酒で従臣に賜る。熊を狩る。 皇威嶺で鹿を射る。さらに鹿と猪を射る。 皇威嶺で鹿を射る。
十九年 鹿囿に行幸し酒宴を催す。日暮れまで続け、五坊へ行幸する。
景宗保寧元年 秋山へ行幸する。 赤山濼で漁をする。
二年 この夏、塌母城に行幸し、東京に進幸する。
三年 柳を射る。 沿柳湖へ行く。 惠民湖で鴨を射る。平地松林で狩りをする。遼河の源で狩りをする。 胡土白山で狩りをする。于越屋質の邸宅に行幸する。 蒲瑰阪に駐蹕する。
四年 臣下が柳を射るのを見る。 柳を射る。
五年 神得湖へ行く。応州へ行く。 帰化州西硬坡に駐蹕する。
六年 冰井に行幸する。
七年 査懶澱へ行く。
八年 金瓶濼の如し。 長濼の如し。
九年 鹿𡹬の如し。 老翁川の如し。赤山濼で魚を釣る。
十年 頡山で狩猟。再び長濼の如し。 赤山で狩猟。 褭潭で漁。
乾亨元年 市で灯りを見物する。 惠民湖に行幸する。 氷井に行幸する。
二年 閏月、南京へ牡丹を観賞しに行く。西へ行幸する。 蒲瑰阪へ行く。檀州の南で狩りをする。
三年 温泉の南で鷹を放つ。 羊城濼に行幸する。 炭山で狩りをする。
四年 炭山で狩猟。
聖宗統和元年 近川で狩猟し、六羽の鴇を獲る。甘露寺などの寺に幸す。長濼に駐蹕。また閣甸旁山に駐蹕。羖䍽甸で狩猟し、多くの鹿と猪を獲る。 興王寺に幸す。益馬里阪で狩猟。 黒山で狩猟。 老翁川に駐蹕。 近川で釣魚。
二年 近地に幸す。 潢河の如し 山榆甸で狩猟する 鵝山に行幸し障鷹を観覧する。嶺右で狩猟する
三年 庫骨水口で障鷹する。赤山で狩猟する 斜軫山で障鷹する。撃鞠する。赤山で狩猟する 怕里水を渡り、海を観覧する 東古山で狩猟する
四年 新灣で漁を観覧する。謁懶甸で狩猟する 炭山で清涼を求め、燕山で狩りをする。 炭山で鷹狩りをする。炭山で狩りをする。画達剌山で狩りをする。 画達剌山で狩りをする。白楊嶺に駐蹕する。 斉国公主の邸宅を訪れて宴を催す。
五年 潞県の西に行き、鷹を放って鵝を捕らえる。 北へ行き、没打河で避暑する。 東山に沿って狩りをする。
六年 延寿寺と延洪寺、および秦国長公主の邸宅を訪れる。 炭山で鹿を観察する。黎園に行幸し、温泉に入る。 近山で鹿を射る。赤城南に駐蹕する。 沙河で狩猟する。
七年 蹴鞠をする。 蹴鞠をする。新西道東で狩猟する。 虎特嶺で熊を射る。 秦國公主の邸宅に行幸する。 花山で鷹狩りをする。秦國公主の邸宅に行幸する。 薊州の南甸で狩猟する。曲水濼で魚を釣る。
八年 盤山の諸寺に行幸。西括折山で狩猟。
九年 曲水濼に行幸。 盤道嶺で狩猟。炭山で狩猟。
十年 湯山で鹿を射る。 蔚州南山で鹿を射る。 紫荊口で熊を射る。
十一年 延芳澱に行幸する。
十二年 炭山に行き暑さを避ける。 東山で狩猟する。 宰相山で狩猟する。黒河南山で狩猟する。 潞県西濼で漁をする。 順州西甸で狩猟する。
十三年 延芳澱に行幸する。 大王川に行幸する。
十四年 延芳澱に行幸する。 蹴鞠を行う。
十五年 延寿寺に行幸する。 秋山へ行く。
十六年 平地松林で狩猟する。
十七年 諸山で狩猟する。
十九年 崖頭川で狩猟を行う。 高林𡹬に行幸する。 市場を視察する。 昌平に駐蹕し、南京に行幸する。 崖頭川で漁を行う。閻崖で漁を行う。
二十年 平地松林で狩猟を行う。 遼河で魚を叉で捕る。
二十一年 市場を視察する。 田里不魯斡で狩猟を行う。 周河で釣りをする。
二十二年 褭古狘で狩猟を行う。
二十三年 抹特凜谷で狩猟を行う。 畫盧打山で狩猟を行う。奴穆真峪で狩猟を行う。吾魯真峪で狩猟を行う。野葛嶺で狩猟を行う。沙渚卷峪で狩猟を行う。括只阿剌阿里山で狩猟を行う。青林川で狩猟を行い、熊を射て捕獲する。 孩裡迭扎剌で狩猟を行う。虎特嶺で狩猟を行う。 桑乾河で狩猟を行う。
二十八年 榆林湯泉に行幸する。
二十九年 沙嶺で狩猟する。
三十年、開泰元年 賈曷魯林で狩猟する。興王寺に行幸する。 排得述魯濼で漁をする。 上京に行幸する。 中京に行幸する。
二年 アリルオで狩猟。サティルオへ行幸。 永安山で狩猟。ミエン山で鷹狩り。陥嶺で狩猟。 赤山で狩猟。 長濼で釣り。
三年 グイニルオで漁を見学。 三樹濼で漁を見学。サティルオで雁を射る。
四年 沙阜で狩猟。鍋林で狩猟。 牛山で狩猟。直舍山で狩猟。
五年 渾河の西で狩猟を行う。
六年 狼林の東で狩猟を行う。蓮花濼で漁を見る。羖羊堝で狩猟を行う。
七年 三樹濼へ行く。
八年 渾河へ行く。 雪林で狩猟を行う。石底水で狩猟を行う。 樺山で狩猟を行う。浅嶺山で狩猟を行う。涅烈山で狩猟を行う。跋恩山で狩猟を行う。 秋山へ行幸。緬山で鷹狩りをした。 近郊で狩猟した。 中京へ行幸した。 開泰寺で宴飲した。秦晉長公主の邸宅で蔵𨷺宴を催した。開泰寺へ行幸した。
九年 馬盂山で狩猟した。 大魚濼へ行幸した。 果里白山で狩猟した。崖頭川で狩猟した。蕎麥山で狩猟した。榆林で狩猟した。侯勒水灘で喚鹿を射た。鐵里必山で喚鹿を射た。遼河の源で狩猟した。 松山で狩猟した。黒山で狩猟した。 沙濼で漁を見物した。
太平元年 渾河山で狩猟を行う。 鷂子山で狩猟を行う。只舍山で鷹狩りのための障壁を設ける。 馬盂山で狩猟を行う。
三年 鴨淥江で漁を見物する。 魚兒濼に駐蹕する。 撻魯河で鷹狩りを行う。
四年 魚兒濼に行幸する。 長春河で鷹狩りを行う。 平地松林で狩猟を行う。 平川でウサギを射る。
五年 黒嶺で狩猟を行う。西は銅河まで至る。 檀州北山で狩猟を行う。平川でウサギを射る。
六年 永安山の涼陘で避暑する。 狼河で狩猟を行う。
七年 長春河で鷹狩りを行う。 黒嶺で狩猟を行う。
八年 長春河で釣りと雁の狩りを行う。 遼河源に至り狩猟を行う。
九年 陘山で狩猟を行う。
十年 沙嶺で狩猟を行う。 平地松林で狩猟を行う。
興宗景福元年 楚国公主の帳を訪れる。皇姉涅木袞の邸宅を訪れる。 枢密延寧の邸宅を訪れる。
重熙元年 別輦斗で夏を過ごす。 別嶺甸に駐蹕する。 習礼吉山で鷹狩りのための障壁を設ける。 遼河の上流に駐蹕する。 習礼吉山で狩りをする。牛山で狩りをする。 中京を訪れる。
三年 東幸。 柳を射る。 永安山に駐蹕する。 東幸。鹿を射る。
四年 東幸。 娥児山で狩猟する。
五年 平地松林で狩猟する。 赤項濼で釣りをする。五鶻部に立ち寄り、狩猟をして酒を飲む。 ポロをする。葦濼で海東青鶻を放つ。ポロをする。 秋山へ行く。炭山の側で狩りをする。 沙山で狩りをする。
六年 鴛鴦濼で狩りをする。 野狐嶺で狩りをする。 ポロをする。北護衛太保耶律合住の帳に幸し、物を賜り、歓飲する。 蕭孝穆の邸に幸し、酔って飲む。 耶里山で鹿を射る。 馬鞠(ポロ)をした。 晋国公主の行帳を訪れた。
七年 柳を射た。金山で狩りをした。 馬鞠(ポロ)をした。轄剌罷で麃鹿を射た。束剌山で虎を射た。頗羅扎不葛で狩りをした。 麃子嶺で鹿を射た。娥児山で狩りをした。 馬鞠(ポロ)をした。 仏寺を訪れて戒を受けた。
八年 治河で魚を突いた。 武清寨の葦甸で狩猟。 蹴鞠を行う。 閏月、蹴鞠を行う。
九年 狩猟、月末まで。永安山清暑に駐蹕。 混同江で漁を見学。韶陽軍で飛放。 永安山に駐蹕。
十年 医巫閭山で虎を射る。外祖母の斉国太妃の帳に幸す。 敝都で狩猟。 烽台山で狩猟し、自ら虎を射て、即死させた。
十一年 牛山濼に行幸。 赤蝸濼に行幸。 閏月、南京に行幸し、皇太弟重元の邸で宴を開き、臨水殿で舟遊びをして宴飲した。 延寿寺に行幸して僧に食事を施す。宋の使者に撃鞠を見学させるよう詔を下す。
十二年 慶州の諸寺に行幸して香を焚く。拽剌山で狩猟。永安山で狩猟。
十三年 拜馬山で鹿を射る。 陰山で狩猟を行う。
十四年 黒嶺で狩猟を行う。 平川で狩猟を行う。
十五年 魚児濼へ行幸する。 浅林山で鹿を射る。 南府宰相杜防に男子が生まれたため、その居宅に行幸し、収穫を見る。 秦国長公主の帳に行幸する。
十六年 訛魯古只山で鹿を射る。 市を見物する。鞠を打つ。都里也剌で鹿を射る。慶州の諸寺に幸して香を焚く。直舍山で鷹を障る。 霞列山で鷹を障る。撃輪山で鹿を射る。 鞠打ちを見物する。 興王寺に幸して仏を拝む。
十九年 分金山で狩りをする。 烏里嶺で狩りをする。 鷹坊使頗得の帳に幸する。 醫巫閭山で熊を射る。 ソアブ山で鹿を射る ブイェ山で狩猟する
二十年 ドスホーへ行幸する
二十一年 リャンチン諸山で狩猟する 馬球を観戦する。市場を視察する。聖済寺に行幸する 温泉に行幸する。諸山で虎を射る 黒山で鹿を射る。玉山で狩猟する。白鷹山で狩猟する 灯りを観賞する 鞠を観戦。柳河で狩猟。平頂山で狩猟。
二十二年 黒林で狩猟。 曷朗底で熊を射る。 門嶺で鹿を射る。 訛魯昆坡に駐蹕。
二十三年 水涸川で狩猟。 奪里舍澤へ行幸。 聖済寺へ行幸。鞠を打つ。 ポロをした。 ヨジギで狩猟をした。 ポロをした。
道宗清寧二年 狩猟をし、虎を射て、獲物にした。
十年 赤山で狩猟をし、皇太后が大鹿を射て獲物にしたため、宴を設けた。庚寅の日、狩猟をし、梁王濬が十頭の鹿に遭遇し、九頭を射て獲物にした。帝は大いに喜んだ。再び宴を設けた。 七金山三学寺に行幸した。 北牡山に行幸した。
咸雍元年 黒嶺に行幸する。
二年 藕絲澱に行幸する。
三年 沙奴特に行幸する。 細葛泊に駐蹕する。 魏王乙辛の邸に行幸する。 赤山で狩猟する。
四年 北に行幸する。 射柳。魏王乙辛の邸宅に行幸。
六年 木葉山で狩猟。
七年 魚児濼に行幸。
九年 黒水濼に行幸。 金河寺に行幸。 三門口で狩猟。
大康三年 永安山で避暑した。
四年 黒嶺で狩猟した。
六年 白石山で狩猟した。
大安元年 潑山で鹿を射た。
二年 査沙で鹿を射た。
九年 拖古烈で狩猟を行った。 漫牙睹山で狩猟を行った。
寿隆元年 查沙で鹿を射た。
二年[1] 沙門の恒策戒壇に幸し、仏法を問うた。
三年 排葛都で熊を射た。 沙只直山で熊を射た。
五年 青崖で熊を射る。 睹里山で熊を射る。
天祚皇帝乾統三年 吾刺里山で狩猟し、虎が猟師を傷つける。庚子、善山で熊を射る。
四年 沙只山で鹿を射る。 瓦石剌山で熊を射る。
六年 撒不烈山で狩猟する。
八年 柏山で狩猟を行う。
天慶二年 斧柯水へ行幸する。
四年 慶州へ行幸する。秋山で鹿を射る。 藕絲澱に駐蹕する。
七年 輞子山で狩猟を行う。虎が猟師を傷つける。

原本を確認する(ウィキソース):遼史 巻68