聖宗 二
四年春正月甲戌、土河にて漁を観る。林牙耶律謀魯姑・彰徳軍節度使蕭闥覧、東征の俘獲を上る。詔を賜い以て奨諭す。丙子、枢密使耶律斜軫・林牙勤徳等、女直を討ちて獲たる所の生口十余万・馬二十余万及び諸物を上る。己卯、皇太后に朝す。滞訟を決す。壬午、枢密使斜軫・林牙勤徳・謀魯姑・節度使闥覧・統軍使室羅・侍中抹只・奚王府監軍迪烈と安吉等、女直を克ちて還軍す。近侍泥裏吉を遣わし、詔して其の功を旌し、仍手を執りて撫諭し、酒果を賜いて之を労う。甲午、長濼に幸す。
二月壬寅、四番都統軍李継忠を以て検校司徒・上柱国となす。癸卯、西夏の李継遷、宋に叛き来降す。定難軍節度使・銀夏綏宥等州観察処置等使・特進検校太師・都督夏州諸軍事となす。西番の酋帥瓦泥乞移を保大軍節度使・鄜坊等州観察処置等使となす。甲寅、耶律斜軫・蕭闥覧・謀魯姑等、族帥来朝し、飲至の礼を行い、賞賚差あり。丙寅、裊裏井に次ぐ。
三月甲戌、于越休哥、宋の曹彬・崔彦進・米信の雄州道より、田重進の飛狐道より、潘美・楊継業の雁門道より来侵し、岐溝・涿州・固安・新城皆陥つと奏す。宣徽使蒲領を詔して燕南に馳せ赴かしめ、休哥と軍事を議わしむ。使者を分遣し諸部の兵を征し、休哥を益して以て之を撃たしむ。復た東京留守耶律抹只を遣わし、大軍を以て継いで進ましめ、剣を賜いて専殺せしむ。乙亥、親征を以て陵廟・山川に告ぐ。丙子、統軍使耶律頗徳、固安に於て宋軍を敗る。休哥、其の糧餉を絶ち、将吏を擒え、馬牛・器仗を獲ること甚だ衆し。庚辰、寰州刺史趙彦章、城を以て叛き、宋に附く。辛巳、宋兵涿州に入る。順義軍節度副使趙希賛、朔州を以て叛き、宋に附く。時に上と皇太后、兵を駝羅口に駐め、東征の兵馬を趣かしめて以て応援と為さんことを詔す。壬午、林牙勤徳を詔して兵を以て平州の海岸を守らしめ、以て宋に備えしむ。仍平州節度使迪裏姑に報じ、若し勤徳未だ至らざれば、人を遣わして行を趣かしめよ。馬乏すれば則ち民馬を括り、鎧甲闕くれば則ち顕州の甲坊に取りよと。癸未、遼軍、宋の田重進と飛狐に戦い利あらず。冀州防禦使大鵬翼・康州刺史馬賛・馬軍指揮使何万通、陥つ。丁亥、北院枢密使耶律斜軫を以て山西兵馬都統と為し、北院宣徽使蒲領を以て南征都統と為し、以て于越休哥を副わす。彰国軍節度使艾正・観察判官宋雄、応州を以て叛き、宋に附く。庚寅、飛龍使亜剌・文班吏亜達哥を遣わし、馬を閲して以て先発の諸軍に給し、駙馬都尉蕭継遠を詔して之を領せしむ。辛卯、武定軍馬歩軍都指揮使・郢州防禦使呂行徳・副都指揮使張継従・馬軍都指揮使劉知進等、飛狐を以て叛き、宋に附く。癸巳、林牙謀魯姑に旗鼓四・剣一を賜い、禁軍の驍鋭なる者を率い南に休哥を助けしむ。丙申、歩軍都指揮使穆超、霊丘を以て叛き、宋に附く。使者を遣わし、枢密使斜軫に密旨及び彰国軍節度使杓窊の印を賜い、以て征討を趣かしむることを詔す。
夏四月己亥朔、南京の北郊に次ぐ。庚子、惕隠瑤升・西南面招討使韓徳威、捷を報ず。辛丑、宋の潘美、雲州を陥す。壬寅、抹只・謀魯姑・勤徳等を遣わし、偏師を領して以て休哥を助けしめ、仍旗鼓・杓窊印を賜いて将校を撫諭す。癸卯、休哥復た捷を報ず。上、酒脯を以て天地を祭る。群臣を率い皇太后に賀す。勤徳を詔して還軍せしむ。丙午、頗徳、獲たる所の鎧仗の数を上る。戊申、監軍・宣徽使蒲領、敵軍退くを引くと奏す。而して奚王籌寧・北大王蒲奴寧・統軍使頗徳等、兵を以て追躡し、皆之に勝つ。敞史勤徳を遣わし、詔を以て褒美し、及び侍中抹只を詔して諸軍を統べ行在所に赴かしむ。頻不部節度使和盧睹・黄皮室詳穏解裏等、各獲たる所の兵甲を上る。又両部の突騎を詔して蔚州に赴かしめ、以て闥覧を助けしむ。横帳郎君老君奴、諸郎君を率い居庸の北を巡僥す。将軍化哥、平州の兵馬を統べ、横帳郎君奴哥を黄皮室都監と為し、郎君謁裏を北府都監と為し、各歩兵を以て蔚州に赴き、以て斜軫を助けしむ。庚戌、斜軫を以て諸路兵馬都統と為し、闥覧を兵馬副部署と為し、迪子を都監と為す。以て代善補・韓徳威す。癸丑、艾正・趙希賛及び応州・朔州節度副使奚軍小校隘離轄・渤海小校貫海等の宋に叛き入るを以て、其の家属を籍没し、分ちて有功の将校に賜う。宋将曹彬・米信、北に拒馬河を渡り、于越休哥と対壘し、挑戦し、南北に営を列ねて長さ六七里。時に上、涿州の東五十里に次ぐ。甲寅、于越休哥・奚王籌寧・宣徽使蒲領・南北二王等を詔して水道を厳備せしめ、敵兵をして潜かに涿州に至ることを得ざらしむ。乙卯、休哥等、宋軍を敗り、獲たる所の器甲・貨財を献ず。詔を賜いて褒美す。蔚州左右都押衙李存璋・許彦欽等、節度使蕭啜裏を殺し、監城使・銅州節度使耿紹忠を執り、城を以て叛き、宋に附く。丙辰、涿州を復す。天地に告ぐ。戊午、上、沙姑河の北澱に次ぐ。林牙勤徳を召し軍事を議わしむ。諸将校、各獲たる所の俘獲を以て来上す。奚王籌寧・南北二王、率いる所の将校を将いて来朝す。近侍粘米裏の進むる所の自落鴇を以て天地を祭る。己未、休哥・蒲領来朝す。三司を詔して軍前の夏衣布を給せしむ。庚申、上、皇太后に朝す。辛酉、大軍、固安に次ぐ。壬戌、固安城を囲む。統軍使頗徳先登す。城遂に破れ、大いに俘獲を縦す。居民先に俘われたる者は、官物を以て之を贖わしむ。甲子、攻城の将士を賞すること差あり。
五月庚午、遼軍は曹彬・米信と岐溝関において戦い、これを大いに破り、拒馬河まで追撃し、溺死者は数え切れず。残兵は高陽に奔り、また遼軍の衝撃を受け、死者数万、戈甲を棄てること丘陵の如し。漕卒数万人は岐溝の空城に匿れ、これを包囲す。壬申、皇太后の生辰を以て、これを放ち還す。癸酉、軍を班し、還りて新城に次ぐ。休哥・蒲領、宋兵の奔逃する者は皆これを殺すと奏す。甲戌、軍の捷を以て、使者を分遣し諸路京鎮に諭す。丁丑、諸将校に詔し、功を論じて賞を行い、実ならざるもの無からしむ。己卯、固安の南に次ぎ、青牛白馬を以て天地を祭る。庚辰、俘えし宋人を以て鬼箭を射す。詔して詳穏排亜に弘義官兵及び南北皮室・郎君・拽剌の四軍を率い応・朔二州の界に赴かしめ、惕隠瑤升・招討韓徳威等と共に山西に在りて未だ退かざる宋兵を防がしむ。辛巳、瑤升の軍を山西に赴かしむ。壬午、還りて南京に次ぐ。癸未、休哥・籌寧・蒲奴寧、俘獲を進む。斜軫、判官蒲姑を遣わし蔚州を復すを奏し、首級二万余を斬り、勝に乗じて霊丘・飛狐を攻め下す。蒲姑に酒及び銀器を賜う。丙戌、元和殿に御し、従軍の将校を大いに宴し、休哥を宋国王に封じ、蒲領・籌寧・蒲奴寧及び諸の有功の将校に爵賞を加うること差等有り。丁亥、南京を発ち、詔して休哥に器甲を備え、粟を儲え、秋を待ちて大いに挙げて南征せしむ。戊子、斜軫、宋軍また蔚州を囲むを奏し、これを撃ち破る。詔して兵を瑤升・韓徳威等に授く。壬辰、宋兵平州に至るを以て、瑤升・韓徳威尽く追殺せざるにより、詔を降して詰責す。仍て諭し、城に拠りて未だ降らざる者は必ず尽く掩殺し、遁逃せしむること無からしむ。癸巳、軍前の降卒を分かち扈従に賜う。乙未、頗徳の諸将校士卒を賞す。
六月戊戌朔、韓徳威を闕に赴かしむることを詔し、統軍使頗徳に検校太師を加う。甲辰、南京留守休哥に詔し、砲手を西に遣わし斜軫を助けしむ。乙巳、夷離畢侄裏古部が輜重を行宮に送るに、暑中を行くこと日五十里、人馬疲乏す。使者を遣わしてこれを譲る。丁未、居庸関を度る。壬子、南京留守、百姓の歳に輸する三司の塩鉄銭、絹に折るも直に如かざるを奏す。詔してこれを増す。甲寅、斜軫、寰州を復すを奏す。乙卯、皇太妃・諸王・公主、上を嶺表に迎え、御幄を道傍に設け、景宗の御容を置き、従臣を率いて酒を進め、俘獲を前に陳べ、遂に大いに宴す。戊午、涼陘に幸す。俘えし所を分かち皇族及び乳母に賜う。己未、遣わしし宣諭の回鶻・核列哿国度裏・亜裏等が朮不姑に邀え留めらるるを聞く。速撒に詔し朮不姑に貨幣を賜い、朝廷の遠方を来たすの意を諭さしむ。使者是れによりて乃ち行くことを得。癸亥、節度使韓毗哥・翰林学士邢抱朴等を以て雲州宣諭招撫使に充つ。丙寅、太尉王八の俘えし生口を分かち趙妃及び于越迪輦乙裏婉に賜う。
秋七月丙子、枢密使斜軫、侍御涅裏底・幹勤哥を遣わし朔州を復し、宋将楊継業を擒え、及び上る所の将校の印綬・誥勅を奏す。涅裏底等に酒及び銀器を賜う。辛巳、捷を以て天地に告ぐ。宋の帰命する者二百四十人を以て従臣に分かち賜う。又敵を殺すること多きを以て、詔して上京開龍寺に仏事一月を建て、僧万人に飯す。辛卯、斜軫、大軍蔚州に至り、州の左に営すを奏す。諜報を得て、敵兵将に至らんとす。乃ち伏兵を設けて以て待つ。敵至り、兵を縦いて逆撃し、奔るを追い北に逐い、飛狐口に至る。遂に勝に乗じて鼓行して西す。寰州に入り、守城の吏卒千余人を殺す。宋将楊継業、初め驍勇を以て自ら負い、楊無敵と号す。北に雲・朔数州を拠る。是に至り、兵を引きて南に出で朔州三十里、狼牙村に至る。其の名を悪み、進まず。左右固く請う、乃ち行く。斜軫に遇い、伏兵四より起り、流矢に中り、馬より堕ちて擒えらる。瘡発して食わず、三日にして死す。遂に其の首を函めて以て献ず。詔して詳穏轄麦室に其の首を于越休哥に伝えしめ、以て諸軍に示す。仍て朔州の捷を以て南京・平州の将吏に宣諭す。是より宋の雲・応諸州を守る者、継業の死を聞き、皆城を棄てて遁る。
八月丁酉朔、先離闥覧官六員を置き、于骨裏・女直・迪烈于等の諸部の人にして官籍に隷する者を領せしむ。北大王蒲奴寧を以て山後五州都管とす。乙巳、韓徳讓、宋兵の掠めし州郡の逃民の禾稼は、宜しく人を募り収獲せしめ、其の半を収者に給すべしと奏す。これに従う。乙卯、斜軫、軍より還り、俘を献ず。己未、室昉・韓徳讓の言を用い、山西の今年の租賦を復す。詔して山西の諸将校の功過を第して以てこれに賞罰を加う。乙室帳の宰相安寧は功過相応ずるを以て、告身一通を追う。諦居部節度使仏奴は笞五十。惕隠瑤升・拽剌烈・朔州節度使慎思・応州節度使骨只・雲州節度使化哥・軍校李元迪・蔚州節度使仏留・都監崔其・劉継琛、皆敵を聞きて逃遁するを以て官を奪わる。烈は仍て本貫に配隷す。国舅軍を領する王六は笞五十。壬戌、斜軫の部する将校、前に女直を破り、後に宋の捷有るを以て、功を第して賞を加う。癸亥、斜軫に守太保を加う。
九月丙寅朔、皇太妃、上の后を納るるに因り、衣物・駝馬を進め、以て会親の頒賜を助く。甲戌、黒河に次ぐ。重九を以て高水の南阜に登高し、天を祭る。従臣命婦に菊花酒を賜う。丁丑、河陽の北に次ぐ。戊寅、内外の命婦、会親の礼物を進む。辛巳、皇后蕭氏を納る。丙戌、儒州に次ぐ。大軍将に南征せんとするを以て、詔して皮室詳穏乞的・郎君拽剌を遣わし先ず本軍に赴き甲兵を繕わしむ。己丑、北大王蒲奴寧を行在所に赴かしむることを召す。甲午、皇太后、再生の礼を行ふ。
冬十月丙申朔、党項・阻卜、使いを遣わし来たり貢す。丁酉、皇太后、復た再生の礼を行ひ、帝の為に神を祭り福を祈る。己亥、乙室王帳の郎君呉留を以て御史大夫とす。政事令室昉、山西四州は宋兵の後より、人民転徙し、盗賊充斥す。下して有司に禁止せしむるを乞うと奏す。新州節度使蒲打裏に命じ人を選び分道巡検せしむ。北大王帳の郎君曷葛只裏、本府の王蒲奴寧の十七罪を言う。詔して横帳太保核国底にこれを鞫わしむ。蒲奴寧其の罪十一を伏し、笞二十にしてこれを釈す。曷葛只裏も亦誣告の六事を伏す。命じて詳しく罪を酌む。知事勤徳は連坐し、杖一百、官を免ず。甲辰、居庸関を出づ。乙巳、諸京鎮相次いで軍行するに、諸の細務は権て理問を停むることを詔す。庚戌、拽剌を分遣し沿辺に偵候せしむ。辛亥、皇族の廬帳に命じ東京の延芳澱に駐ましむ。壬子、勅榜を于越休哥に付し、以て南征を拒馬河南の六州に諭すことを詔す。乙卯、南京に幸す。戊午、南院大王留寧の言に因り、南院部民の今年の租賦を復す。壬戌、銀鼠・青鼠及び諸物を以て京官・僧道・耆老に賜う。甲子、上と大臣、朋を分かち鞠を撃つ。
十一月丙寅朔、党項が来朝し貢物を献ず。庚午、政事令韓徳譲を以て司徒を守らしむ。壬申、古北・松亭・榆関の徴税が法に背き、商旅を阻害するに至ったため、使者を遣わしてこれを糾問す。女直が兵を以て征伐に従うことを請う、これを許す。癸酉、正殿に臨み、南征の将校を大いに労う。丙子、南伐し、狭底堝に駐屯す。皇太后新たに輜重兵甲を閲す。丁丑、休哥を先鋒都統と為す。戊寅、日南至す。上、従臣を率いて酒を捧げ景宗の御容を祭る。辛巳、詔して北大王蒲奴寧を奉聖州に居らしめ、山西五州の公事は、並びに節度使蒲打裏と共に裁決することを聴す。癸未、日月を祭り、駙馬都尉勤徳の為に福を祈る。乙酉、諸部監を置き、所部を勒して各々営伍を守り、互いに雑居せしめざるを命ず。丙戌、謀魯姑・蕭継遠を遣わし辺境に沿って巡邏せしむ。獲たる宋の卒を以て鬼箭を射る。丁亥、青牛白馬を以て天地を祭る。辛卯、白仏塔川に駐屯し、自ら落ちた馴狐を獲て、これを吉兆と為し、天地を祭る。詔して駙馬都尉蕭継遠・林牙謀魯姑・太尉林八等に封疆を固守せしめ、間諜を漏らすことなからしむ。軍中に故なくして馬を馳せしめず、及び諸軍をして南境の桑果を残害せしむることなからしむ。壬辰、唐興県に至る。時に宋軍は滹沱橋の北に屯す。将を選び乱射せしむれば、橋は守る能わず、進んで其の橋を焚く。癸巳、沙河を渡る。休哥来たりて事を議す。北皮室詳穏排亞、獲たる宋の諜者二人を献ず。上、衣物を賜い、還って泰州を招諭せしむ。楡特部節度使盧補古・都監耶律盼、宋と泰州に於いて戦い、利あらず。甲午、麃鹿神を祭る。盧補古が陣前に遁走したるを以て、告身一通を奪う。其の判官・都監は各々杖す。郎君拽剌双骨裏、望都に於いて宋の先鋒に遇い、其の士卒九人を擒え、甲馬十一を獲る。酒及び銀器を賜う。乙未、盧補古等の罪を以て諸軍に詔諭す。御盞郎君化哥を以て権楡特部節度使と為し、横帳郎君仏留を都監と為し、盧補古に代わる。権領国舅軍桃畏、二校を置き散卒を領せしむることを請う。詔して郎君世音・頗徳等を以てこれに充てしむ。彰徳軍節度使蕭闥覧・将軍迪子に命じ東路の地を略取せしむ。詔して休哥・排亞等に軍事を議せしむ。
十二月己亥、休哥、宋軍を望都に於いて破り、人を遣わし俘虜を献ず。壬寅、滹沱の北に営す。詔して休哥に騎兵を以て宋兵を遮断せしめ、邢州に入らしむることなからしむ。太師王六に命じ謹んで偵候せしむ。癸卯、小校曷主、宋の輜重に遇い、兵を引き殺獲甚だ衆く、並びに其の芻粟を焚く。甲辰、詔して南大王に休哥と合勢して進討せしめ、宰相安寧に迪離部及び三克軍を領して殿と為さしむ。上、大軍を率いて宋将劉廷譲・李敬源と莫州に於いて戦い、これを破る。乙巳、宋将賀令図・楊重進等を擒う。国舅詳穏撻烈哥・宮使蕭打裏、これに死す。丙午、詔して休哥以下を内殿に入れ、酒を賜い労う。丁未、京観を築く。復た南京の禁軍を以て楊団城を撃たしむ。守将、城を以て降る。詔して侵掠を禁ず。己酉、神榆村に営す。詔して楊団城の粟麦・兵甲の数を上らしむ。辛亥、黒白二牲を以て天地を祭る。癸丑、馮母鎮を抜く。大いに俘掠を恣にす。丙辰、邢州降る。丁巳、深州を抜く。即時に降らざるを以て、守将以下を誅し、兵を放って大いに掠奪せしむ。李継遷、五百騎を引き塞に款き、大国と婚姻し、永く藩輔と為らんことを願う。詔して王子帳節度使耶律襄の女汀を封じて義成公主と為し、下嫁せしめ、馬三千匹を賜う。