文字サイズ
新唐書
巻三十三 志第二十三 天文三
月五星凌犯及び星変
隋の大業十三年六月、鎮星が盈ちて参宿に旅した。参宿は、唐の星である。李淳風が曰く、「鎮星は福を主り、未だ当に居るべからざる所に居るは、その宿る国吉なり」と。義寧二年三月丙午、熒惑が東井に入る。占いに曰く、「大人憂う」と。
武徳元年五月庚午、太白が昼に見ゆ。占いに曰く、「兵起り、臣強し」と。六月丙子、熒惑が右執法を犯す。占いに曰く、「執法は、大臣の象なり」と。二年七月戊寅、月が牽牛を犯す。凡そ月と列宿と相犯すれば、その宿の地憂う。牽牛は、呉・越の分なり。九月庚寅、太白が昼に見ゆ。冬、熒惑が五諸侯を守る。六年七月癸卯、熒惑が輿鬼の西南星を犯す。占いに曰く、「大臣に誅有り」と。七年六月、熒惑が右執法を犯す。七月戊寅、歳星が畢を犯す。占いに曰く、「辺に兵有り」と。八年九月癸丑、熒惑が太微に入る。太微は、天廷なり。冬、太白が南斗に入る。斗は爵禄を主る。九年五月、太白が昼に見ゆ。六月丁巳、天を経る。己未、また天を経る。秦の分に在り。丙寅、月が氐を犯す。氐は天子の宿宮なり。己卯、太白が昼に見ゆ。七月辛亥、昼に見ゆ。甲寅、昼に見ゆ。八月丁巳、昼に見ゆ。太白は上公なり。天を経る者は、陰が陽に乗ずるなり。
貞観三年三月丁丑、歳星が逆行して氐に入る。占いに曰く、「人君宮室を治むるに過度す」と。一に曰く、「饑え有り」と。五年五月庚申、鎮星が鍵閉を犯す。占いは腹心喉舌の臣と為す。九年四月丙午、熒惑が軒轅を犯す。十年四月癸酉、またこれを犯す。占いに曰く、「熒惑は礼を主り、礼失せて後に罰出ず」と。軒轅は後宮なり。十一年二月癸未、熒惑が輿鬼に入る。占いに曰く、「賊大人の側に在り」と。十二年六月辛卯、熒惑が東井に入る。占いに曰く、「旱る」と。十三年五月乙巳、右執法を犯す。六月、太白が東井の北轅を犯す。井は京師の分なり。十四年十一月壬午、月が太微に入る。占いに曰く、「君安からず」と。十五年二月、熒惑が逆行し、太微の東上相を犯す。十六年五月、太白が畢の左股を犯す。畢は辺将なり。六月戊戌、昼に見ゆ。九月己未、熒惑が太微の西上将を犯す。十月丙戌、太微に入り、左執法を犯す。十七年二月、鍵閉を犯す。三月丁巳、心前星を守る。癸酉、逆行して鉤鈐を犯す。熒惑は常に十月に太微に入り、制を受けて出で、その守り犯す所を伺うは、天子の誅する所なり。鍵閉は腹心喉舌の臣と為し、鉤鈐は以て天心を開闔す、皆貴臣の象なり。十八年十一月乙未、月が鉤鈐を掩す。十九年七月壬午、太白が太微に入る。この夜月が南斗を掩し、太白遂に左執法を犯し、光芒相及ぶこと箕・斗の間なり。漢津は高麗の地なり。太白は兵と為し、また罰星なり。二十年七月丁未、歳星が東壁を守る。占いに曰く、「五穀水を以て傷つく」と。二十一年四月戊寅、月が熒惑を犯す。占いに曰く、「貴臣死す」と。十二月丁丑、月昴を食む。占いに曰く、「天子匈奴を破る」と。二十二年五月丁亥、右執法を犯す。七月、太白が昼に見ゆ。乙巳、鎮星が東井を守る。占いに曰く、「旱る」と。閏十二月辛巳、太白が建星を犯す。占いに曰く、「大臣相譖る」と。
永徽元年二月己丑、熒惑が東井を犯す。占いに曰く、「旱る」と。四月己巳、月が五諸侯を犯し、熒惑が輿鬼を犯す。占いに曰く、「諸侯凶なり」と。五月己未、太白が昼に見ゆ。二年六月己丑、太白が太微に入り、右執法を犯す。九月甲午、心前星を犯す。十二月乙未、太白が昼に見ゆ。三年正月壬戌、牽牛を犯す。牽牛は将軍と為し、また呉・越の分なり。丁亥、歳星が太微の上将を掩す。二月己丑、熒惑が五諸侯を犯す。五月戊子、右執法を掩す。四年六月己丑、太白が昼に見ゆ。六年七月乙亥、歳星が尾を守る。占いに曰く、「人主嬪を以て后と為す」と。己丑、熒惑が輿鬼に入る。八月丁卯、軒轅に入る。
顕慶元年四月丁酉、太白が東井の北轅を犯す。占いに曰く、「秦に兵有り」と。五年二月甲午、熒惑が南斗に入る。六月戊申、またこれを犯す。南斗は天廟なり。去りて復来る者は、その事大にして且つ久し。
龍朔元年六月辛巳、太白が昼に見え天を経る。九月癸卯、左執法を犯す。二年七月己丑、熒惑が羽林を守る。羽林は禁兵なり。三年正月己卯、天街を犯す。占いに曰く、「塞を攻め姦出ず」と。六月乙酉、太白が東井に入る。占いに曰く、「君政を失い、大臣に誅有り」と。
麟徳二年三月戊午、熒惑が東井を犯す。四月壬寅、輿鬼に入り、質星を犯す。
乾封元年八月乙巳、熒惑が東井に入る。二年五月庚申、軒轅に入る。三年正月乙巳、月が軒轅の大星を犯す。
咸亨元年四月癸卯、月が東井を犯す。占いに曰く、「人主憂う」と。七月壬申、熒惑が東井に入る。占いに曰く、「旱る」と。丙申、月が熒惑を犯す。占いに曰く、「貴人死す」と。十二月丙子、熒惑が太微に入る。二年四月戊辰、また犯す。太微垣は将相の位なり。五年六月壬寅、太白が東井に入る。
上元二年正月甲寅、熒惑が房を犯す。占いに曰く、「君に憂い有り」と。一に曰く、「喪有り」と。三年正月丁卯、太白が牽牛を犯す。占いに曰く、「将軍凶なり」と。
儀鳳二年八月辛亥、太白(金星)が軒轅の左角を犯す。左角は貴相なり。三年十月戊寅、熒惑(火星)が鉤鈐を犯す。四年四月戊午、羽林に入る。占いに曰く「軍憂あり」。
調露元年七月辛巳、天囷に入る。
永隆元年五月癸未、輿鬼を犯す。丁酉、太白昼間に見え天を経る。是れ陰陽に乗ずるを謂う。陽は君道なり。
永淳元年五月丁巳、辰星(水星)が軒轅を犯す。九月庚戌、熒惑が輿鬼に入り質星を犯す。十一月乙未、再び輿鬼を犯す。去りて復来る、是れを「句巳」と謂う。
垂拱元年四月癸未、辰星が東井の北轅を犯す。辰星は廷尉たり、東井は法令たり、道を失えば則ち相犯すなり。十二月戊子、月軒轅の大星を掩う。二年三月丙辰、再び之を犯す。
萬歳通天元年十一月乙丑、歳星(木星)が司怪を犯す。占いに曰く「水旱時にあらず」。
聖曆元年五月庚午、太白が天関を犯す。天関は辺事を主る。二年、熒惑が輿鬼に入る。三年三月辛亥、歳星が左執法を犯す。
久視元年十二月甲戌晦、熒惑が軒轅を犯す。
乾封二年以後より、月及び熒惑・太白・辰星の軒轅を凌犯すること六たびあり。
長安二年、熒惑が五諸侯を犯す。渾儀監尚獻甫奏す「臣が命は金に在り、五諸侯は太史の位なり、火金を克つ、臣将に死せんとす」。武后曰く「朕卿が為に之を禳わん、献甫を以て水衡都尉と為し、水金を生じ、又太史の位を去らば、卿憂い無からん」。是の秋、献甫卒す。四年、熒惑月に入り、鎮星(土星)天関を犯す。
神龍元年三月癸巳、熒惑が天田を犯す。占いに曰く「旱」。七月辛巳、氐の西南星を掩う。占いに曰く「賊臣内に在り」。二年閏正月丁卯、月軒轅の后星を掩う。九月壬子、熒惑が左執法を犯す。己巳、月軒轅の后星を犯す。十一月辛亥、昴を犯す。占いに曰く「胡王死す」。戊午、熒惑が氐に入る。十二月丁酉、天江を犯す。占いに曰く「旱」。三年五月戊戌、太白が輿鬼の中に入る。占いに曰く「大臣誅せらるるあり」。
景龍三年六月癸巳、太白昼間に見え東井に在り。京師の分なり。四年二月癸未、熒惑が天街を犯す。五月甲子、月が五諸侯を犯す。
景雲二年三月壬申、太白が羽林に入る。八月己未、歳星が執法を犯す。
太極元年三月壬申、熒惑が東井に入る。
先天元年八月甲子、太白月を襲う。占いに曰く「太白は兵の象、月は大臣の体」。二年十一月丙子、熒惑が司怪を犯す。
開元二年七月己丑、太白(金星)が輿鬼の東南星を犯す。七年六月甲戌、太白が東井の鉞星を犯す。占いに曰く、「斧鉞用(刑罰が行われる)。」八年三月庚午、東井の北轅を犯す。五月甲子、軒轅を犯す。十一年十一月丁卯、歳星(木星)が進賢を犯す。十四年十月甲寅、太白が昼間に見える。二十五年六月壬戌、熒惑(火星)が房を犯す。二十七年七月辛丑、南斗を犯す。占いに曰く、「貴相凶(宰相に凶事あり)。」
天寶十三載五月、熒惑が心宿に留まること五十余日。占いに曰く、「主(君主)その宮を去る。」十四載十二月、月が歳星を食む、東井に在り。占いに曰く、「その国亡ぶ。」東井は、京師の分野なり。
至德二載七月己酉、太白が昼間に見え経天す、十一月戊午に見えなくなるまで、秦・周・楚・鄭・宋・燕の分野を歴る。十二月、歳星が軒轅の大星を犯す。占いに曰く、「女主君を謀る。」
乾元元年五月癸未、月が心前星を掩蔽す、占いに「太子憂いあり」と曰う。六月癸丑、南斗の魁中に入る、占いに「大人憂いあり」と曰う。二年正月癸未、歳星が月を蝕む、翼に在り、楚の分野なり、一説に曰く、「饑饉あり。」二月丙辰、月が心中星を犯す。占いに曰く、「主命(君主の命)これを悪む。」
上元元年五月癸丑、月が昴を掩蔽す。占いに曰く、「胡王死す。」八月己酉、太白が進賢を犯す。十二月癸未、歳星が房を掩蔽す。占いに曰く、「将相に憂いあり。」三年建子月癸巳、月が昴を掩蔽し、昴の北に出ず。八月丁卯、また昴を掩蔽す。
寶應二年四月己丑、月が歳星を掩蔽す。占いに曰く、「饑饉あり。」
永泰元年九月辛卯、太白が昼間に見え経天す。
大曆二年七月癸亥、熒惑が氐に入る、その色赤黄なり。乙丑、鎮星(土星)が水位を犯す。占いに曰く、「水災あり。」乙亥、歳星が司怪を犯す。八月壬午、月が氐に入る。丙申、畢を犯す。九月戊申、歳星が東井を守る。占い皆、兵ありと為す。乙丑、熒惑が南斗を犯す。燕の分野に在り。十二月丁丑、壘壁を犯す。占いに曰く、「兵起こる。」三年正月壬子、月が畢を掩蔽す。八月己未、また畢を掩蔽す。辛酉、東井に入る。九月壬申、歳星が輿鬼に入る。占いに曰く、「歳星は貴臣たり、輿鬼は死喪を主る。」丁丑、熒惑が太微に入り、二旬にして出ず。己卯、太白が左執法を犯す。四年二月壬寅、熒惑が房の上相を守る。丙午、芒角あり。三月壬午、逆行して氐中に入る。この月、鎮星が輿鬼を犯す。七月戊辰、熒惑が次相を犯す。九月丁卯、建星を犯す。占いに曰く、「大臣相譖る。」五年二月乙巳、歳星が軒轅に入る。六月丁酉、月が進賢を犯す。庚子、氐を犯す。庚戌、太白が東井に入る。六年七月乙巳、月が畢を掩蔽し、畢中に入る。壬子、月が太微を犯す。八月甲戌、熒惑が鄭星を犯す。庚辰、月が太微に入る。九月壬辰、熒惑が哭星を犯す。庚子、泣星を犯す。この夜、月が畢を掩蔽す。丁未、太微に入る。十月丁卯、畢を掩蔽す。己巳、熒惑が壘壁を犯す。甲戌、月が軒轅に入る、占いに曰く「憂い後宮に在り」。十一月壬寅、太微に入る。丙午、氐を掩蔽す。十二月己巳、太微に入る。七年正月乙未、軒轅を犯す。二月戊午、天関を掩蔽す。占いに曰く、「乱臣天子の法令を改む。」己巳、熒惑が天街を犯す。四月丁巳、東井に入る。辛未、歳星が左角を犯す。占いに曰く、「天下の道通ぜず。」壬申、月が羽林に入る。五月丙戌、太微に入る。八年四月癸丑、歳星が房を掩蔽す。占いに曰く、「将相に憂いあり。」また宋の分野なり。甲寅、熒惑が壘壁に入る。五月庚辰、羽林に入る。七月己卯、太白が東井に入り、七日留まる、常の度ならず。占いに曰く、「秦に兵あり。」乙未、月が畢中に入る。癸未、羽林に入る。己丑、太白が太微に入る。占いに曰く、「兵天廷に入る。」八月、昼間に見える。十月丁巳、月が畢を掩蔽す。壬戌、輿鬼に入り、質星を掩蔽す。庚午、月及び太白が氐中に入る。占いに曰く、「君に哭泣の事あり。」十一月己卯、月が羽林に入る。癸未、太白が房に入る。占いに曰く、「白衣会(凶会)あり。」犯すと曰わずに入ると曰うは、蓋し鉤鈐の間なり。癸丑、月が天関を掩蔽す。甲寅、東井に入る。癸酉、羽林に入る。九年三月丁未、熒惑が東井に入る。四月丁丑、月が太微に入る。五月己未、太白が軒轅に入る。占いに曰く、「憂い後宮に在り。」六月己卯、月が南斗を掩蔽す。庚辰、太微に入る。七月甲辰、房を掩蔽す。辛亥、羽林に入る。壬戌、輿鬼に入る。九月辛丑、太白が南斗に入る。占いに曰く、「反臣あり。」また曰く、「赦しあり。」甲子、熒惑が氐に入る。宋の分野なり。十月戊子、歳星が南斗に入る。占いに曰く、「大臣誅さるるあり。」十二月戊辰、月が羽林に入る。十年三月庚戌、熒惑が壘壁に入る。四月甲子、羽林に入る。八月戊辰、月が太微に入る。十一年閏八月丁酉、太白が昼間に見え経天す。十二年正月乙丑、月が軒轅を掩蔽す。癸酉、心前星を掩蔽す、宋の分野なり。丙子、南斗の魁中に入る。二月乙未、鎮星が氐中に入る。占いに曰く、「その分に兵喪あり。」李正己の地なり。三月壬戌、月が太微に入る。四月乙未、心前星を掩蔽す。五月丙辰、太微に入る。戊戌、羽林に入る。七月庚戌、南斗に入る。乙亥、熒惑が東井に入る。十月壬辰、月が昴を掩蔽す。庚子、太微に入る。十一月乙卯、羽林に入る。十二月壬午、また羽林に入る。六年より此に至るまで、月の太微に入ること十有二、羽林に入ること八。熒惑の三たび東井に入り、再び羽林に入り、三たび壘壁に入る。月・太白・歳星、皆南斗の魁中に入る。十四年春、歳星が東井に入る。
建中元年十一月、月が歳星を食む、秦の分野に在り。占いに曰く、「その国亡ぶ。」この月、歳星が天尸を食む。天尸は、輿鬼の中星なり。占いに曰く、「妖言あり、小人位に在り、君王枢を失い、死者太半なり。」三年七月、月が心中星を掩蔽す。
貞元四年五月丁卯、月が歳星を犯す、営室に在り。六月癸卯、熒惑が逆行して羽林に入る。占いに曰く、「軍に憂いあり。」六年五月戊辰、月が太白を犯す、間一指を容る。占いに曰く、「大将死す。」十年四月、太白が昼間に見える。十一年七月、熒惑・太白相継いで太微の上将を犯す。十三年二月戊辰、太白が昴に入る。三月庚寅、月が太白を犯す。十九年三月、熒惑が南斗に入る、色血の如し。斗は、呉・越の分野。色血の如きは、旱の祥なり。二十一年正月己酉、太白が昴を犯す。趙の分野なり。
永貞元年十二月丙午、月が畢を犯す。己酉、歳星が太微西垣を犯す。将相の位なり。
元和元年十月、太白星南斗に入る。十二月、復た之を犯す。斗は呉の分なり。二年正月癸丑、月女・虚に於いて太白を犯す。二月壬申、月歳星を掩す。占いに曰く、「大臣死す」と。四月丙子、太白東井北轅を犯す。己卯、月房上相を犯す。三年三月乙未、鎮星月を氐に蝕む。占いに曰く、「其の地主死す」と。四年九月癸亥、太白南斗を犯す。七年正月辛未、月熒惑を掩す。五月癸亥、熒惑右執法を犯す。六月己亥、月南斗魁を犯す。八年七月癸酉、月五諸侯を犯す。十月己丑、熒惑太微西上將を犯す。十二月、左執法を掩す。九年二月丁酉、月心中星を犯す。七月辛亥、心中星を掩す。占いに曰く、「其の宿地凶なり」と。心は豫州の分なり。壬辰、月軒轅を掩す。是の月、太白南斗に入り、十月に至りて出で、乃ち晝見す。熒惑南斗中に入り、因りて留まり、之を犯す。南斗は天廟、又た丞相の位なり。十年八月丙午、月南斗魁中に入る。十一年二月丙辰、月心を掩す。是の月、熒惑氐に入り、因りて逆行す。三月己丑、月女に在る鎮星を犯す。齊の分なり。四月丙辰、太白輿鬼を犯す。占いに曰く、「僇臣有り」と。六月甲辰、月心後星を掩す。是の月、熒惑復た氐に入る、是れを「句巳」と謂ふ。十一月戊寅、月歳星を犯す。十二月甲午、危に在る鎮星を犯す。亦た齊の分なり。十二年三月丁丑、月心を犯す。十三年正月乙未、歳星逆行し、太微西上將を犯す。三月、熒惑南斗に入り、因りて逆留し、七月に至るまで、南斗中に在り、大さ五升器の如く、色赤くして怒り、乃ち東行す、常ならざるなり。八月甲戌、太白左執法を犯す。乙巳、熒惑哭星を犯す。十月甲子、月昴を犯す。趙の分なり。十四年正月癸卯、月南斗魁を犯す。占いに曰く、「相凶なり」と。五月丙戌、月心中星を犯す。七月乙酉、心中星を掩す。十五年正月丙申、復た中星を犯す。四月、太白昴を犯す。七月庚申、熒惑逆行して羽林に入る。八月己卯、月牽牛を掩す。呉・越の分なり。十一月壬子、月東井北轅を犯す。
長慶元年正月丙午、月東井鉞を掩し、遂に南轅第一星を犯す。二月乙亥、太白昴を犯す。趙の分なり。丁亥、月尾に在る歳星を犯す。占いに曰く、「大臣死す」と。燕の分なり。三月庚戌、太白五車を犯し、因りて晝見し、七月に至る。曆度を以て之を推すに、唐及び趙・魏の分に在り。占いに曰く、「兵起る」と。七月壬寅、月房次相を掩す。九月乙巳、太白左執法を犯す。二年九月、太白晝見す。熒惑天囷を守り、六旬餘りにして乃ち去る。占いに曰く、「天囷は上帝の藏、耗祥なり」と。十月、熒惑昴に於いて鎮星を犯す。甲子、月牽牛中星を掩す。占いに曰く、「呉・越凶なり」と。十一月丁丑、左角を掩す。十二月、復た之を掩す。占いに曰く、「將死す」と。甲寅、月南斗に於いて太白を犯す。四年三月庚午、太白東井北轅を犯し、遂に井中に入り、晝見して天を經、七日にして出で、因りて輿鬼を犯す。京師の分なり。五月乙亥、月畢大星を掩す。六月丙戌、鎮星曆に依れば觜觿に在るも、贏行して參六度に至り、居るべくして居らず、行を失ひて前へし、遂に井鉞を犯す。占いに曰く、「居る所の宿久しければ、國福厚し。易ふれば福薄し」と。又曰く、「贏は王の寧かならざるを爲す。鉞は斬刈を主り而して又之を犯せば、其の占重し」と。癸未、熒惑東井を犯す。丁亥、井中に入る。己丑、太白軒轅右角を犯し、因りて晝見し、九月に至る。占いに曰く、「相凶なり」と。十月辛巳、月畢口に入る。十一月、熒惑逆行して參に向かひ、鎮星天關を守る。十二月戊子、月東井を掩す。
寶曆元年四月壬寅、熒惑輿鬼に入り、積尸を掩す。七月癸卯、執法を犯す。甲辰、鎮星東井を犯す。甲子、月畢大星を掩す。癸未、太白南斗を犯す。丙戌、月畢を犯す。十月辛亥、天囷を犯す。十一月庚辰、鎮星復た東井を犯す。癸未、月東井を犯す。二年正月甲申、左執法を犯す。戊子、氐に入る。二月丙午、畢を犯す。五月甲午、熒惑昴を犯す。六月、太白昴を犯す。七月壬申、月畢を犯す。八月庚戌、熒惑輿鬼を犯す。
大和元年正月庚午、月畢を掩す。三月癸丑、畢口に入り、大星を掩す。畢に於ける月變は、寶曆元年九月より、此に及びて五たびなり。五月、月太微西垣に在る熒惑を掩す。丙戌、熒惑右執法を犯す。
大和二年正月庚午、月鎮星を掩す。七月甲辰、熒惑輿鬼質星を掩す。十月丁卯、月東井北轅を掩す。三年二月乙卯、太白昴を犯す。壬申、熒惑右執法を掩す。七月、氐に入る。十月、南斗に入る。四年四月庚申、月南斗杓次星を掩す。十一月辛未、熒惑右執法を犯す。五年二月甲申、月熒惑を掩す。三月、熒惑南斗杓次星を犯す。六年四月辛未、月端門に於いて鎮星を掩す。己丑、太白晝見す。七月戊戌、月心大星を掩す。辛丑、南斗杓次星を掩す。七年五月甲辰、熒惑心中星を守る。六月丙子、月心中星を掩し、遂に熒惑を犯す。七月甲午、月心中星を掩す。丙申、南斗口第二星を掩す。九月丁巳、箕に入る。戊辰、南斗に入る。癸酉、太白南斗に入る。冬、鎮星角を守る。八年二月始めて去る。七月戊子、月昂を犯す。十月庚子、熒惑・鎮星亢に合す。十二月丙戌、月昂を掩す。是の歲、月南斗に入ること五たび。占いに曰く、「大人憂ふ」と。九年夏、太白晝見し、軒轅より翼・軫に至る。六月庚寅、月危に在る歳星を掩して暈す。十月庚辰、月復た危に在る歳星を掩す。
開成元年正月甲辰、太白星が建星を掩蔽す。占いに曰く、「大臣相譖す」と。六月丁未、月が心前星を掩蔽す。八月乙巳、南斗に入る。二年正月壬申、月が昴を掩蔽す。二月己亥、月が昴中において太白星を掩蔽す。六月甲寅、月が昴を掩蔽して暈あり、太白星も亦暈あり。六月己酉、大星昼に見ゆ。庚申、太白星東井に入る。七月壬申、月南斗に入る。丁亥、柳において太白星を掩蔽す。八月壬子、太白星太微に入り、遂に左・右執法を犯す。九月丙子、月昴を掩蔽す。三年二月己酉、心前星を掩蔽す。二月戊午、熒惑星東井に入る。三月乙酉、輿鬼に入る。五月辛酉、太白星輿鬼を犯す。庚午、月心中星を犯す。甲寅、太白星右執法を犯す。七月乙丑、月心前星を掩蔽す。十月辛卯、太白星南斗を犯す。四年二月丁卯、月畢において歳星を掩蔽す。三月乙酉、東井を掩蔽す。七月乙未、月熒惑星を犯す。占いに曰く、「貴臣死す」と。八月壬申、熒惑星鉞を犯し、遂に東井に入る。十月戊午、辰星南斗魁中に入る。占いに曰く、「大赦あり」と。五年春、木当に王たるべくして、歳星小暗く光無し。占いに曰く、「大喪あり」と。二月壬申、熒惑星輿鬼に入る。四月、太白星・歳星輿鬼に入る。五月、辰星七星に見え、色赤く火の如し。七月乙酉、月鎮星を掩蔽す。
会昌元年閏八月丁酉、熒惑星輿鬼中に入る。占いに曰く、「兵喪あり」と。十二月庚午、月羽林において太白星を犯す。二年正月壬戌、羽林において太白星を掩蔽す。六月丙寅、太白星東井を犯す。十月丙戌、月角において歳星を掩蔽す。三年三月丙申、また角において歳星を掩蔽す。七月癸巳、熒惑星東井に入り、色蒼赤く、井中に動揺す。八月丁丑、輿鬼を犯す。十月壬午昼、月亢において太白星を食む。四年二月、歳星房を守り、上相を掩蔽す。熒惑星逆行し、軒轅を守り、四旬にして乃ち去る。庚申、月畢大星を掩蔽す。十月癸未、太白星と熒惑星合し、遂に南斗に入る。五年二月壬午、太白星昴を掩蔽す。五月辛酉、畢口に入る。八月壬午、軒轅大星を犯す。九月癸巳、熒惑星太微上將を犯す。六年二月丁丑、畢大星を犯す。丁亥、月出でて光無く、太微において熒惑星を犯す。頃にして、乃ち稍光有り、遂に左執法を犯す。丙申、牽牛南星を掩蔽し、遂に歳星を犯す。牽牛は、揚州の分なり。
大中十一年八月、熒惑星東井を犯す。
咸通十年春、熒惑星逆行し、心を守る。
乾符二年四月庚辰、太白星昼に昴に見ゆ。三年七月、常星昼に見ゆ。四年七月、月房を犯す。六年冬、歳星南斗魁中に入る。占いに曰く、「反臣あり」と。
光啓二年四月、熒惑星月角を犯す。
文徳元年七月丙午、月南斗に入る。八月、熒惑星輿鬼を守る。占いに曰く、「多く戦死す」と。
龍紀元年七月甲辰、月心を犯す。
乾寧二年七月癸亥、熒惑星心を犯す。
光化二年、鎮星南斗に入る。三年八月壬申、太白星応に氐に見ゆべくして、見えず、九月丁亥に至りて乃ち見ゆ。是れを当に出でて出でざると謂う。十一月丁未、太白星月を犯し、因りて昼に見ゆ。
天復元年五月丁酉より己亥に至るまで、太白星昼に見え天を経る。井度に在り。十月、大角五色散り揺らぎ、煌煌として火の如し。占いに曰く、「王者之を悪む」と。二年五月甲子、太白星軒轅后星上において熒惑星を襲い、太白星遂に端門を犯し、又長垣中星を犯す。占いに曰く、「賊臣乱を謀り、京畿大戦す」と。十月甲戌、太白星夕に斗に見え、地を去ること一丈にして墜つ。占いに曰く、「兵其の下に聚まる」と。又曰く、「山摧け石裂け、大水竭く」と。庚子、辰星氐中に見え、小さくして明らかならず。占いに曰く、「海を負うの国大水あり」と。是の歳、鎮星虚を守る。三年二月始めて虚を去る。十一月丙戌、太白星南斗に在り、地を去ること五尺許、色小さくして黄なり。明年正月に至りて乃ち高さ十丈、光芒甚だ大なり。是の冬、熒惑星東井の間に徘徊し、久しくして去らず。京師の分なり。
天祐元年二月辛卯、太白星夕に昴西に見え、色赤く、炎燄火の如し。壬辰、三角花の如くして動揺す。占いに曰く、「反あり、城に火災あり、胡兵起こる」と。六月甲午、太白星張に在り、芒角甚だ大なり。癸丑、句巳し、水位を犯す。夏より秋に及び、大角五色散り揺らぎ、煌煌然たり。占いは天復初めと同じ。三年八月丙午、歳星哭星上に在り、黄白の気孛の状の如きを生ず。
五星聚合
武徳元年七月丙午、鎮星・太白星・辰星東井に聚まる。関中の分なり。二年三月丙申、鎮星・太白星・辰星また東井に聚まる。九年六月己卯、歳星・辰星東井に合す。占いに曰く、「変謀と為す」と。
貞観十八年五月、太白星・辰星東井に合す。占いに曰く、「兵謀と為す」と。十九年六月丙辰、太宗高麗を征し、安市城に次ぐ。太白星・辰星東井に合す。史記に曰く、太白星は主と為し、辰星は客と為し、蛮夷と為す。出でて相従い、兵野に在りて戦と為す。
永徽元年七月辛酉、歳星と太白が柳宿に合う。秦の分野に在り。占いに曰く、「兵起る」と。
景龍元年十月丙寅、太白と熒惑が虚宿・危宿に合う。占いに曰く、「喪有り」と。
景雲二年七月、鎮星と太白が張宿に合う。占いに曰く、「内兵」と。
太極元年四月、熒惑と太白が東井宿に合う。
天宝九載八月、五星が尾宿・箕宿に聚まる。熒惑先ず至りて而して又先ず去る。尾宿・箕宿は燕の分野なり。占いに曰く、「徳有れば則ち慶ひ、徳無ければ則ち殃ひ有り」と。十四載二月、熒惑と太白が畢宿・昴宿・井宿・鬼宿の間に鬬ひ、四月に至りて乃ち伏す。十五載五月、熒惑と鎮星同じく虚宿・危宿に在り、中天に芒角大いに動揺す。占ふ者以て北方の宿、子午相衝し、災ひ南方に在りと為す。
至徳二載四月壬寅、歳星・熒惑・太白・辰星鶉首に聚まる。歳星に従ふなり。罰星先ず去り、而して歳星留まる。占いに曰く、「歳星・熒惑は陽と為し、太白・辰星は陰と為す。陰は外邦を主り、陽は中邦を主る。陽と陰合はば、中外兵を以て相連なり」と。八月、太白芒怒り、歳星を鶉火に掩ひ、又晝に経天に見ゆ。鶉火は周の分野なり。
乾元元年四月、熒惑・鎮星・太白営室に聚まる。太史南宮沛奏す、「其の地戦ひ勝たず」と。衛の分野なり。
大暦三年七月壬申、五星並びに東方に出づ。占いに曰く、「中国利有り」と。八年閏十一月壬寅、太白と辰星危宿に合ふ。斉の分野なり。十年正月甲寅、歳星と熒惑南斗に合ふ。占いに曰く、「饑・旱」と。呉・越の分野なり。一に曰く、「兵を用ふべからず」と。七月庚辰、太白と辰星柳宿に合ふ。京師の分野なり。
建中二年六月、熒惑と太白東井宿に鬬ふ。四年六月、熒惑と太白復た東井宿に鬬ふ。京師の分野なり。金・火罰星鬬ふは、戦の象なり。
興元元年春、熒惑歳星を守りて角宿・亢宿に在り。占いに曰く、「反臣有り」と。角宿・亢宿は鄭なり。
貞元四年五月乙亥、歳星・熒惑・鎮星営室に聚まる。占いに曰く、「其の国亡ぶ」と。地は衛の分野に在り。六年閏三月庚申、太白と辰星東井宿に合ふ。兵憂ひと占ふ。戊寅、熒惑鎮星を犯して奎宿に在り。魯の分野なり。
元和九年十月辛未、熒惑鎮星を犯し、又太白と女宿に合ふ。斉の分野に在り。十年六月辛未、歳星・熒惑・太白・辰星東井宿に合ふ。占いに曰く、「中外兵を以て相連なり」と。十一年五月丁卯、歳星と辰星東井宿に合ふ。六月己未、復た東井宿に合ふ。占いに曰く、「変謀を為して事を更む」と。十一月戊子、鎮星と熒惑虚宿・危宿に合ふ。十二月、鎮星・太白・辰星危宿に聚まる。皆斉の分野なり。十四年八月丁丑、歳星・太白・辰星軫宿に聚まる。占いに曰く、「兵喪」と。楚の分野と南方夷貊の国に在り。十五年三月、鎮星と太白奎宿に合ふ。占いに曰く、「内兵」と。徐州の分野なり。十二月、熒惑と鎮星奎宿に合ふ。占いに曰く、「主憂ふ」と。
長慶二年二月甲戌、歳星と熒惑南斗に合ふ。占いに曰く、「饑・旱」と。八月丙寅、熒惑鎮星を犯して昴宿・畢宿に在り、因りて留まり相守る。占いに曰く、「主憂ふ」と。四年八月庚辰、熒惑鎮星を東井宿に犯す。鎮星既に行ひを失ひ鉞を犯し、而して熒惑復た往きて之を犯す。占いに曰く、「内乱」と。
宝暦二年八月丁未、熒惑と鎮星復た東井宿・輿鬼の間に合ふ。
大和二年九月、歳星・熒惑・鎮星七星に聚まる。三年四月壬申、歳星鎮星を犯す。占いに曰く、「饑」と。四年五月丙午、歳星と太白東井宿に合ふ。六年正月、太白と熒惑羽林に合ふ。十月、太白・熒惑・鎮星軫宿に聚まる。八年七月庚寅、太白と熒惑合ひ相犯し、暦度を推すれば翼宿に在り、太微に近し。占いに曰く、「兵起る」と。
開成三年六月丁亥、太白が熒惑に張宿において犯す。占いに曰く、「喪有り」と。四年正月丁巳、熒惑・太白・辰星が南斗に聚まる。暦を推して度は燕分に在り。占いに曰く、「内外に兵喪有り、王公を改立す」と。冬、歳星・熒惑ともに逆行して色を失い、東井に合す。京師の分なり。
会昌二年六月乙丑、熒惑が歳星に翼宿において犯す。占いに曰く、「旱」と。四年十月癸未、太白・熒惑が南斗に合す。
咸通中、熒惑・鎮星・太白・辰星が畢・昴に聚まる。趙・魏の分なり。詔して鎮州の王景崇に衮冕を被らせ、軍府に臣と称せしめて以てこれを厭う。
文徳元年八月、歳星・鎮星・太白が張宿に聚まる。周の分なり。占いに曰く、「内外に兵有り」と。河内・河東の地たるべし。
光化三年十月、太白・鎮星が南斗に合す。占いに曰く、「呉・越に兵有り」と。