◎楽十五(鼓吹上)
鼓吹とは、軍楽である。昔、黄帝が涿鹿で功績を挙げ、岐伯に命じて凱歌を作らせ、威武を建て、徳風を揚げ、士を励まし敵を諷した。その曲に《霊夔競》、《雕鶚争》、《石墜崖》、《壮士怒》の名があり、これが《周官》にいう「師有功れば則ち凱歌す」というものである。漢には《朱鷺》など十八曲があり、短簫鐃歌は戦伐の事を序し、黄門鼓吹は享宴に用いられ、また騎吹二曲があった。説く者によれば、殿庭に列するものを鼓吹とし、従行するものを騎吹という。魏・晋以下、沿尚せざるはなく、始めて鼓吹の名がある。江左の太常には鼓吹の楽があり、梁は十二曲を用い、陳は二十四曲、後周も十五曲を用いた。唐の制では、大駕・法駕・小駕及び一品以下に皆これがあった。
宋初はこれを因襲し、車駕の前後部に金鉦・節鼓・〓鼓・大鼓・小鼓・鐃鼓・羽葆鼓・中鳴・大横吹・小横吹・觱栗・桃皮觱栗・簫・笳・笛を用い、歌《導引》一曲を歌った。また皇太子及び一品から三品まで、皆本品の鼓吹があった。凡そ大駕は一千五百三十人を用いて五引とし、司徒六十四人、開封牧・太常卿・御史大夫・兵部尚書各二十三人。法駕は三分の一を減じ、七百六十一人を用いて二引とし、開封牧・御史大夫各十六人。小駕は八百十六人を用いる。太常鼓吹署の楽工は数が少なく、毎回の大礼には、皆諸軍からこれを取った。一品以下の喪葬にはこれを給し、これも諸軍から取った。また大礼では、車駕が宿斎する所に止まり、夜に警場を設け、一千二百七十五人を用いる。奏厳には金鉦・大角・大鼓を用い、楽には大小横吹・觱栗・簫・笳・笛を用い、角手は近畿諸州から取り、楽工も軍中から取り、あるいは府県の楽工を追集して数を備えた。歌《六州》、《十二時》を、毎更ごとに三度これを奏した。(大中祥符六年、その煩擾を以て、詔して追集を罷め、悉く禁兵を充て、常に太常に隷属して閲集させた。七年、親しく太廟を享し、登歌が始めて作ると、廟外の奏厳を聞き、遂に詔して:行礼の次第において、権えて厳警を罷めよ;礼が畢われば、仍って故に復せよ、とした。)凡そ祀の前日、上は青城門に御して奏厳を観る。若し車駕が巡幸すれば、則ち夜に行宮の前でこれを奏し、人数は大礼より減じ、凡そ八百八十人を用いる。(真宗は聖祖を崇奉し、また儀衛を設け、別に導引曲を作った。今これに附す。)
《両朝志》に云う:「大駕千七百九十三人、法駕千三百五人、小駕千三十四人、(人数は前より多い。)鑾駕九百二十五人。祖宗の御容或いは神主を迎奉して廟に祔するには、小鑾駕三百二十五人を用い、宗廟に諡冊を上るには二百人を用い、その曲は即ち随時に更めて製す。」
皇祐中、大饗明堂を行い、帝は輔臣に謂って曰く:「明堂は端門に直し、而して内に致斎し、外に奏厳するは、恐らく靖恭の意を失わん。」詔して礼官にこれを議させると、皆言う:「警場は本古の鼛鼓にして、所謂ち夜に守りを戒むる鼓である。王者の師行・吉行皆これを用いる。今、乗輿が宿斎するは、本より祀事に縁る。則ち警場も亦これに因って衆を警するのであり、徒らに観聴の盛を取るのみならず、恐らく廃すべからず。若し奏厳の音が明堂に近きを以てするならば、則ち宣徳門の百歩の外に列するを請い、行礼の時に俟って、一厳の奏を罷むるも、亦以て虔恭の意に称するに足る。」帝曰く:「既に廃すべからずとすれば、則ち祀の前夜は接神に邇く、宜しくこれを罷むべし。」
熙寧中、親しく南郊を祠り、曲五奏、正宮《導引》、《奉禋》、《降仙台》;明堂を祠り、曲四奏、黄鍾宮《導引》、《合宮歌》:皆《六州》、《十二時》を以てす。永厚陵の導引・警場及び神主の還宮には、皆四曲、虞主の廟に祔し、慈聖光献皇后の山陵に奉安するも亦これの如し。諸後の告遷・升祔、仁宗・英宗の徽号を上る、太一宮の神像を迎えるにも、亦一曲の導引を以てし、率ね事に因り時に随って所属の宮調を定め、律を以てこれを和した。
元豊中、言者が鼓吹が雅楽を害するとし、これを調治して正声と相得せしめんと欲した。楊傑が言う:「正楽とは、先王の徳音にして、以て和気を感召し、上神を格降し、風俗を移変するものである。而して鼓吹とは、軍旅の楽に過ぎない。蓋し鼓角横吹は、西域に起こり、聖人が四夷の楽を存するは、以て天下を一にする所以である;軍旅の楽を存するは、武備を忘れざるを示すのである。『鞮鞻氏は夷楽とその声歌を掌り、祭祀すれば則ち龡いてこれを歌い、燕も亦これの如し。』今、大祀では、車駕の所在する所に、則ち鼓吹と武厳の楽を門に陳べて更にこれを奏し、以て警厳を備える。大朝会では則ち鼓吹を宮架の外に列し、その器は既に先代の器と異なり、而して施設は概ね正楽と同からず。国初以来、大楽を奏すれば則ち鼓吹は備えて作さず、同じく楽と名づけながら、用いる実は異なる。その音声に間々符合する所あれども、宮調の称謂は淆混すべからず。故に大楽は十二律呂を以てこれを名づけ、鼓吹の楽は則ち正宮の類と曰うのみである。(乾徳中、鼓吹十二案を設け、氈床十二を製し、熊羆の騰倚する状と為す。毎案に大鼓・羽葆鼓・金錞各一、歌・簫・笳各二を設く。又た叉手笛有り、名づけて拱宸管と曰い、考験するに皆雅音と相応し、宮県の籍に列し、令式に編す。)若し律呂を以て夷部の宮調を変易すれば、則ち名は混同し而して楽は相紊乱す。」遂に行われず。
政和七年三月、議禮局が言うには、「古くは鐃歌・鼓吹曲はそれぞれその名を改め、功績を記した。今設けられる鼓吹は、ただ警衛を備えるのみで、鐃歌の曲はなく、これでは盛徳を顕わし、偉績を揚げるものではない。儒臣に討論撰述を命じ、事に因んで命名し、声律を審らかに協わせ、鼓吹にのせ、楽工に習わせるよう乞う。凡そ王師が大いに献捷する時は、鼓吹に具えて奏させ、群聴を聳動させるべきである」。これに従った。十二月、詔して『六州』を『崇明祀』と改称し、『十二時』を『稱吉禮』と改称し、『導引』を『熙事備成』と改称し、六引内のものは設けるが奏しない。
紹興十六年、臣僚が言うには、「国家の大饗・乗輿の斎宿には必ず警場を設け、儀衛を粛然とし祀事を厳かにする。楽工は太常に隷属し、歌詞は三疊を備え、累朝以来これを用いてきた。近ごろ郊廟の行事では、大抵鉦・鼓で代用し、殿司から取っている。軍旅と祭祀とは、事既に異なり、楽声の清濁も用いるべきところが異なる。鉦・鼓・鳴角は鹵簿の中に列し、観徳の盛を示すものである。有司に更に製させ、兼ねて鼓吹楽工を籍に登録し時を定めて閲習させ、熙事の際に出して用いるよう詔すべきである」。有司は軍器所に節鼓一つ、奏厳鼓一百二十を造らせ、鳴角も同数とし、金鉦二十四を請うた。太常前後部の振作通用は一千八百五十七人となり、鼓吹はますます盛んとなった。
気和ぎ玉燭の如く、睿化は鴻明に著しく、緹管に一陽生ず。郊禋の盛礼燔柴畢り、鳳凰城に旋軫す。森羅たる儀衛は華纓を振るい、路に満ちて歓声溢る。皇図大業は前古を超え、象に垂れて泰階平らかなり。歳時は豊衍し、九土は昇平を楽しみ、寰海の澄清を観る。道高きは堯・舜の垂衣の治、日月並びて文明たり。『嘉禾』・『甘露』登歌して薦め、雲物は祥経を煥発す。兢兢惕惕として謙徳を持し、未だ許さず禅雲・亭を。
『六州』
厳夜警、銅蓮の漏は遅遅たり。清禁粛然、森然たる陛戟、羽衛は皇闈に儼たり。角声は励み、鉦鼓は宜しきを得たり。金管は雅奏を成し、吹きに逐いて逶迤たり。蒼璧を薦め、郊祀して神祇に、景運純禧に属す。京坻は豊衍し、群材は楽育し、諸侯は職を述べ、盛徳は蛮夷を服す。殊祥は萃り、九苞の丹鳳来儀す。膏露降り、和気洽く、三秀は霊芝を煥発す。鴻猷は播き、史冊相輝く。四維を張り、卜世永く固く丕基を敷く。玄化を敷き、蕩蕩として無為、堯・舜の文思に合す。寰宇を混併し、牛を休め馬を帰し、金を銷し革を偃げ、蹈詠して昌期を慶ぶ。
『十二時』
宝運を承け、馴致して隆平に至り、鴻慶は寰瀛に被る。時清く俗阜み、治定まり功成り、遐邇『由庚』を詠ず。厳かな郊祀、文物声明。天正に会し、星拱して厳更を奏し、羽儀簪纓を布く。宸心は虔潔、明徳は惟馨を播く。蒼冥を動かし、神降り享えて精誠。燔柴半ば、万乗は天仗を移し、鑾輅の旋衡を粛ます。千官は雲の如く擁し、群後は葵の如く傾き、玉帛は明庭に旅す。『韶』・『』を薦め、金奏は声を諧え、休亨を集む。皇沢は黎庶に浹く、普率恩栄に洽く。欽仰す元後、睿聖は三霊に貫く。万邦寧らかに、景貺は福千齢。
△真宗封禅四首『導引』
民康らかに俗阜み、万国は昇平を楽しみ、慶びて海晏河清たり。唐堯・虞舜の垂衣の化、豈に我が皇明に比せんや!九天の宝命は丕貺を垂れ、雲物は祥英を効す。星羅の羽衛は喬嶽に登り、親しく禅雲・亭を告ぐ。(汾陰には云う、「星羅の羽衛は汾曲に臨み、親しく享えて資生に答う」。)我が皇は垂拱し、恵化は文明に洽く、盛礼は重行を慶ぶ。登封・降禅燔柴畢り、(汾陰には云う、「虔に告ぐ睢上の皇儀畢り」。)天仗は神京に入る。雲雷の沢は寰瀛に遍く布き、遐邇は歓声を振るう。巍巍たる聖寿は南山の如く固く、千載承平を賀す。
『六州』
良夜永く、玉漏正に遅遅たり。丹禁粛然、周廬列なり、羽衛は皇闈を繞る。厳鼓動き、画角の声斉し。金管は雅韻を飄し、遠く軽颸を逐う。嘉玉を薦め、躬く神祇を祀り、福を黔黎の為に祈る。升中の盛礼、高きを増し厚きを益し、登封して玉を検め、『時邁』は『周詩』に合す。(汾陰には云う、「方丘の盛礼、精厳は古を越え、牲を陳べ玉を検め、『時邁』は鴻儀を展ぶ」。)玄文を錫り、慶雲五色相随う。甘露降り、醴泉湧き、(汾陰には云う、「嘉禾合す」。)三秀は霊芝を発す。皇猷は播き、史冊は光輝く。鴻禧を受け、万年永く丕基を固くす。吾が君の徳、蕩蕩巍巍、堯・舜の文思を邁る。今より寰宇、牛を休め馬を帰し、田を耕し井を鑿り、鼓腹して昌期を楽しむ。
『十二時』
聖明代、海県は澄清し、恵化は寰瀛に洽く。時康らかに歳足り、治定まり武成り、遐邇は昇平を賀す。嘉壇の上、昭らかに神霊に事う。明誠を薦め、本に報いて禅雲・亭す。(汾陰には云う、「蠲潔して鴻寧に答う」。)俎豆には犠牲を列ねる。宸心は蠲潔、明徳は惟馨を薦む。鴻名を紀し、千載天声を播く。燔柴畢り、(汾陰には云う、「親祀畢り」。)雲罕は仙仗を回し、慶びて鑾輅は還京す。八神は卮蹕し、四隩は来庭し、嘉気は重城を覆う。殊常の礼、曠古行い難く、文明に遇う。仁恩は品彙を蘇らせ、沛沢は簪纓に被る。祥符は祚を錫り、武庫は永く兵を銷す。群生を育み、景運は千齢を保つ。
宗廟に告げる『導引』
明らかなる我が後、至徳高穹に合し、祗翼精衷を励ます。上真紫殿に回飆馭し、聖胄の延鴻を示す。躬ずから宝訓を承けて欽崇を表し、慶沢寰中に布く。虔に告げ物を備えて清廟に朝し、景福の来同を荷う。△奉祀太清宮三首
『導引』
穹旻錫祐,盛德日章明,見地平天成。垂衣恭己幹戈偃,億載祐黎。羽旄飾駕當春候,款謁屆殊庭。精衷昭感膺多福,夷夏保鹹寧。聖君禦宇,祗翼奉三靈,已偃革休兵。區中海外鴻禧浹,恭館勵虔誠。九斿七萃著聲明,徯後徇輿情。丕圖寶緒承繁祉,率土仰隆平。
『六州』
千年の運、宝業は正に遐かに昌なり。至道を欽み、明祀を崇め、盛禮は前王を邁る。鑾輅動き、萬騎騰驤す。馳道に彩仗紛れ、瑞日煌煌たり。秘檢を奉じ、玉羽群翔し、霧に非ずして康莊に満つ。躬ら真館に朝し、心を齊へて繹思し、風に順ひて俯拜し、酒を奠し蕭薌を爇す。精衷達し、飆輪降格して昭彰なり。羽旆を回し、周輦を駐め、舊地に睢陽を訪ふ。清廟を享け、孝德輝光たり。靈場に屆き、星羅の萬國珪璋たり。牲幣を陳べ、金石鏘洋たり、景福降りて穰穰たり。衣を垂れ法座に坐し、恩群品に覃き、慶海宇に均しく、聖壽保たれて疆無し。
『十二時』
乾坤泰平にして、帝の壽は遐昌、宇縣は樂平康なり。真遊降格し、寶誨昭彰にして、宸蹕仙鄉に造る。妙道を崇め、精意齊莊なり。靈場に款き、潔豆に芬芳を薦め、備樂鏗鏘を奏す。猶龍垂裕し、千古に休光を播く。極めて褒揚し、明號徽章に洽し、朝修展べ、春豫民望に諧い、文物の煌煌たるを睹る。言わく羽衛を旋し、肅に壇場を設け、本に報い蕭薌に達す。祀りを申嚴し、禮備れり烝嚐し、穹蒼に答う。純禧品彙に沾し、慶賚窮荒に浹し、封人壽を獻じ、德化陶唐を掩す。綿長を保ち、錫祐永く疆無し。
亳州にて回詣し玉清昭應宮に一首『導引』を献ず
秘文を玉に鏤み、金閣に奉安する時、旌蓋は儼として仙儀なり。珠旒俯拜して章奏を陳べ、精意は希夷に達す。卿雲鬱鬱として晨曦を曜し、玉羽華枝を拂ふ。霊心報貺して繁祉を垂れ、宝祚永く隆熙せん。△親享太廟一首
『導引』
『導引』
重熙累盛の世、睿化は真風を暢ひ、祖を尊び高穹に奉ず。林棼たる彩仗は初日に明らかに、瑞気は晴空に満つ。玉鑾徐ろに動きて環宮を出づ、虔鞏に宸衷を罄す。礼成りて均く慶び人神悦び、聖寿保たれて窮きこと無し。『六州』
天の統を承け、聖主は昌辰に応ず。宝籙降り、飆遊至り、瑞命慶びて惟れ新たなり。大号を崇め、高真を仰ぎ奉る。献歳の初めの吉、天下皆春なり。秘宇を謁し、藻衛星の如く陳ね、薌靄極めて紛綸たり。瓊編焜耀し、仙衣綷糸蔡たり、旒を垂れて俯拝し、薦献の礼惟れ寅なり。芬芳備わり、精衷上穹旻に達す。道祖を尊び、清廟を享け、助祭万方に臻る。泰畤に升り、縟典弥文なり。群臣に侍し、漢庭の儒雅彬彬たり。煙飛び火挙がり、畢く厳禋し、天地氤氳を降す。高く華闕に臨み、恩動植に覃き、慶宗社に延び、聖寿霊椿に比す。
『十二時』
亨嘉の会は万宇歓康し、聖化は陶唐を邁す。元符錫命し、天鑒昭彰にして、徽号は琳房に奉ず。縟礼を陳べ、献歳惟良なり。旂章を耀かし、翠輦は仙郷に駐まり、睿意は極めて斉荘なり。仙衣は彩を渥くし、玉冊は共に熒煌たり。芬芳を薦め、飆馭は霊場に降る。雲罕を回し、祖を尊び仙宇に趨き、金石の韻鏘洋たり。清廟に聿朝し、躬ら瑤觴を奠め、本を報ずるは国の陽なり。籩豆を執り、列侍は貂榼、穹蒼に対す。洪恩は夷夏に霈くし、大慶は家邦に浹し、衣を垂れて紫極に在り、聖寿は遐昌を保つ。祺祥を集め、地は久しく天と長し。
天書『導引』七首『詣泰山』
我が皇位を継ぎ、天を覆うごとくに合わし、秘なる籙は霊文を示す。斎居して紫殿に玄なる賜物を膺け、降る宝命は氤氳たり。符を奉じて徳を譲り、厳かな禋事を行い、玉を検して天孫に陟る。鴻号を垂れて前古を光らし、八九を邁して君と為る。(汾陰の詞云く、「后祇の坤徳は河・汾に宅し、玉を瘞めて前聞を考う。休を垂れて績を紀し、唐・漢を超え、光りて監みて鴻勳に格る。」)霊台に武を偃げ、書軌慶びて文を同じくし、六合を奄けて尊に居る。円穹錫命して真籙を垂れ、清暁に金門に降る。升中報本の禅は云々たり、(汾陰の詞云く、「方丘報本は精勤を務む。」)厳かな祀事は惟れ寅なり。無為にして治を致し清浄に臻り、反樸還淳を見る。
太清宮に詣でる。
宝図は盛んにして、聖功の登格全く、瑞命は霊篇に集まる。欽みて祀典を修め明察成り、道祖は雲軿を降す。頼郷の真館は真仙を宅し、朝謁に帝心虔し。教父を尊崇して鴻福を膺け、綿亙すること万斯年。猶龍の勝境、真宇は霊姿儼として、皇儀を展べて肅謁す。宝符は先路たり、嘉祥応じ、雲物は金枝を煥えしむ。紛紜たる紫節は黄麾に間し、藻衛は極めて葳蕤たり。高穹は報貺して休祉を延べ、仁寿は昌期に協う。
玉清昭應宮に詣づ
紫霄の金闕、重疊して元符を降し、億兆皇圖に祚す。雲章焜耀として溫玉を傳へ、寶閣清都に起る。奉迎の彩仗天衢に溢れ、觀者競ひて歡呼す。明君欽翼として鴻蔭を承け、億載中區を禦す。寶符祚を錫ひ、慶壽命惟新、俄かに飆輪を降格す。巍巍たる帝德虔奉を增し、懿號穹旻に薦ぐ。精齊秘館嚴禋を奉じ、文物昌辰に耀く。升煙太一郊報を修め、鴻祉烝民を介す。
南郊に詣でる。
聖神が皇統を継ぎ、赫奕たる帝図は昌え、宝籙は穹蒼より降る。宸心は励翼して郊報を修め、彩仗は康荘に列す。祥煙瑞靄は天香に雑じ、管磬は声長く発す。升壇の礼畢りて繁祉を膺け、睿算は無疆を保つ。△建安軍にて聖像を迎奉す『導引』四首
玉皇大帝
太霄玉帝は、霊真を統べ御し、威徳は天人を聳動す。宝文瑞命は皇運に符し、綿遠に慶び維新を祝す。洞開せる霞館に法を虚晨にし、八景は飆輪を降す。含生普く鴻福を洽し、聖寿は仙椿に比す。『聖祖天尊』
至真の降鑒、飆馭は皇闈に下り、清漏正に依依たり。範金肖像を申し奉りて嚴に奉じ、仙館は壯に翬飛す。萬靈拱衛して瑞煙披き、岸柳は黃麾に映ず。九清祚聖の鴻基永く、堯德更に巍巍たり。
元符の錫命、祗受して慶誠明、恭館法三清。開基の盛烈垂れて無極、金像儼として天成。奉迎の霞布く甘泉の仗、簫瑟和聲を振う。霊辰吉に協ひ鴻儀畢り、萬國隆平を保つ。
乾天を膺け運を撫で、慶福を垂れて重熙に洽く、元聖鴻基を嗣ぐ。宝緒を發揮し霊仙降り、吉夢に感ずる先期。良金璀璨として真儀を範とし、精意蕃厘に答う。宮神館は崇嚴に配し、萬祀葳蕤を播く。△聖像玉清昭應宮に赴く《導引》四首
《玉皇大帝》
先天の気の祖、魄宝は中宸に御し、列位は高真に冠たり。緑符は瑞を錫し元聖を昭かにし、宝暦は千春に亘る。琳宮の壮麗は厳に従い、璿碧は龍津を照らす。珍金を以て像を鋳て霊儀とし、福を集めて烝民を庇う。《聖祖天尊》
仙宗の霊祖、気を御して中宸に降り、孚宥慶惟新なり。国工は範を鎔きて金像を成し、儀炳として威神を動かす。玉虚の聖境は繊塵を絶ち、歓抃は群倫に洽し。雲駕を導迎して琳館に帰し、恭粛に高真を奉ず。《太祖皇帝》
石文は瑞に応じ、真主は寰瀛を御し、慈儉を以て群生を撫す。巍巍たる威徳は千古を超え、大業は盈成を保つ。神皋の福地に恭館を開き、霊貺は日に昭明なり。金を鋳て九牧の天儀とし、紺殿は千楹に矗つ。《太宗皇帝》
雲に乗る英聖、千載皇霊を仰ぎ、法を垂れて朝経に藹たり。禹金を鎔範して儀刑に肖り、日角は珠庭を煥えしむ。琳宮翠殿の鳳文屏、迎奉して慶安寧たり。孝思は瞻謁に薦めて惟馨、誠愨は青冥に貫く。△宝冊を奉ず《導引》三首
《玉清昭應宮》
太霄は佑を垂れ、綿宇は祺祥に洽し、秘検は雲章を煥えしむ。宸心は虔に徽号を奉じて崇め、茂典は前王を邁る。霞明の藻衛は通荘に列し、宝冊は琳房に奉ず。都人の震抃は謡頌を騰せ、億載に歓康を保つ。《景靈宮》
明明たる道祖、金闕は仙真に冠たり、清禁より飆輪を降す。遥源始めて垂鴻の慶を悟り、億兆は群倫を聳す。徽号を虔崇して盛儀を陳べ、宝冊は良辰を奉ず。邦家は億載に繁祉を蒙り、聖寿は無垠を保つ。《太廟》
祖宗は佑を垂れ、亨会は重熙に協い、徳沢は烝黎に被る。尊諡を虔崇して徽冊を陳べ、藻衛は葳蕤に列す。宸心は孝を致して極めて孜孜たり、礼を展して台司に詔す。祥煙瑞靄は清廟に浮かび、綿宇は純禧に被る。△治平四年英宗廟に祔す《導引》一首
寿原初めて掩り、帰蹕九虞終わり、億馭更に蹤無し。皇を思いて攀慕し来孝を追い、廟を作りて三宗を継ぐ。旌旗は外に居りて千重を擁し、延望は威容を相す。宝輿は迎引して新殿に帰し、奏享は欽崇を備う。
九清三境、飆馭は杳として追い難く、功烈並びに巍巍たり。洛都は西巡の到るに及ばず、猶お容の帰るを識る。三条の馳道は金槌を隠し、仙仗は共に逶迤たり。珠宮紺宇は申厳に奉じ、億載固く皇基たり。△章惠皇太后の神主を西京に赴かす《導引》一首
祥符の盛際、二鄙正に兵を休め、瑞応は寰瀛に満つ。東封西祀に鑾輅を鳴らし、従幸して昇平を見る。仙遊ひとたび去りて三清に上り、廟食は隆名を享く。寝園の松柏秋風起こり、簫吹は平生を想う。△中太一宮に神像を奉安す《導引》一首
九霄の仙馭、四紀西清を楽しみ、遊衍は黄庭に遍し。雲駆は万里より真室に帰り、上は泰階平に応ず。金輿玉像は瑤京より下り、彩仗は霓旌を擁す。天人感会の千年の運、福祚は永く昌明たり。△四年英宗の御容を景霊宮に赴かせ奉安す《導引》一首
鼎湖の龍去り、仙仗は蓬莱に隔たり、輦路已に蒼苔たり。漢家の原廟は清渭に臨み、還た玉衣の来るを泣く。鳳簫鸞扇は共に徘徊し、帳殿は雲に倚りて開く。春風は天袍に向かって動かず、空しく翠輿を繞りて回る。△十年南郊にて皇帝青城に帰る《降仙台》一首
《降仙台》
清き都は未だ暁けず、万乗並び駕し、煌々として天行を擁す。祥風瑞靄を散じ、華蓋は旂常に聳え、層城に耀く。四列の兵衛、爟火は金支翠旌に映ず。衆楽警めて作し宮庭に充ち、繹成す。紺幄掀ぎ、袞冕明らかなり。壇陛に妥帖し、霄に升り珩璜を振るう、神格は至誠に至る。雲車冥々として下り、儲祥降嘏は名づくべからず。端闕に禦し、号を朌き栄を敷く。沢翔施は溥く、茂祉均しく含生に被る。
斑龍に駕し、忽ち金母を催し、仙仗を転じ、瑶宮を去る。絳闕深沈として杳として蹤無く、漸く塵空ず。絲網瓊林、花は東風を怨むが如く、清露を垂れて紅に啼く。猶想う旧春の中、万寿を献じ、宝船空し。警場内三曲
《六州》
九龍の輿、春の暮れを記し、蓬壺に幸す。瓊囿敞け、繡仗趨く、年華は逝水と倶に去る。瑶京遠く、信息断えて無し。宝津池の面に落花鋪き、愁ふ晚に容車禁途に来る。鳳簫鑾翣、西指して昭陵に去る。旧賞蟠桃熟れ、又た漲海の枯るるを見る。応に霊真の母と共に、霞裾を曳かん。宴は清都、恨みは山隅に満つ、春城の翠柏烏を蔵す。扃戸の剣、燈魚を照らす、人間一夢覚めて餘り有り。泉宮窈窕として夜龍を鎖し、銀江澄澹として仙鳧を浴す、煙冷たんとす金炉玉殿虚し。緑苔新たに長じ、雕輿曾て行く処。夜夜東朝の月、旧に似て錦疏を照らす、侍女盈盈として淚珠。
《十二時》
治平の時、暫く簾を垂れ、聖子を佑け、危疑を解く。坐して天下を安んじ、歳を逾えて万機を厭避し、退きて宸闈に処る。殿に慶を開き、志を養いて希夷に入る。皓日を扶け、鹹池に浴す。神孫の撫禦するを見るに、千載重ねて雍熙を累ね、四方欽仰して洪慈す。陰徳遠く、仁功積み、歓養は九域に罄き、礼に違うこと無し。事は期し難く、霞に乗じて去り、乍ち升仙を睹し、誥は九囲に下る。泣血漣如たり、更に鸞車動き、春晚に霧暗く翠旂し、路は嵩・伊を指す。薤歌鳳吹、悠颺として風に逐いて悲し。珠殿悄たり、綱塵垂る。空しく坐して湿す。罔極なる吾が皇の孝思、玉を鏤りて音徽を写す。彤管煒たり、青編紀す、寧ぞ更に羨まん周の《雅》の声詩を播くことを。
《祔陵歌》
真人の地、瑞応は聖時を待つ。鞏原の西、滎・河会し、澗・洛と湹・伊、衆水縈回す。嵩高映抱し、幾重もの屏幃。秀嶺参差し、遥山群鳳随う。共に瞻る陵寢の佳気を浮かべ、非煙朝暮に飛び、亀筮は前期を告ぐ。奠に玉斝を収め、筵に時衣を巻く。鑾輅暁に駕し龍旂を載せ、路は逶遅たり。鈴歌怨み、画翣は華芝を引き、霧薄く風微かなり。真遊遠く、宝閣金扉を閉ざし、侍女悲啼す。玉階の春草滋し、露桃は子を結び霊椿翠し、青車何れの日か帰らん!恨みを銜みて西畿を望む。便ち一房鎖さる、夜台暁に期無し。
△虞主回京四首 儀仗内《導引》一曲
龍輿春晩、暁日三川に転じ、鼓吹は寒煙に惨たり。清明過ぎて後は落花の天、池館依然たるを望む。東風百宝楼船に泛び、共に当年の寿を薦む。如今又た苑の西辺に到るも、但だ魂は香軿に断つ。警場内三曲
《六州》
慶び深恩、宝曆正に乾坤す。前の帝子、後の聖孫、両儀の軒を援立す。西宮の大母朝して寢門に至り、椒闥の常に温きを望む。芳時媚景、三千の宮女有り、相将って玉輦金根を奉ず。上林の紅英繁く、縹緲として鈞天梨園に奏す。瑶池を望み絶え、影は桃源に断つ。恨み論じ難し、禁閽を開き、春風丹く翩翩たり。翠蓋を飛ばし、周轀に駕し、容衛西原に入る。管簫地を動かして清喧しく、陵上の柏煙昏し。残霞影を弄び、孤蟾天外に浮かび、行人目に触るれば是れ魂を消す。蒼天に問う、塵世の光陰去ること奔るが如し。河・洛潺湲たり、此の恨み長く存す。
《十二時》
嵩山、邙山を望み、永昭陵のほとり、王気龍岡を圧す。鞏、洛の霊光、鬱々として嘉祥起こる。虚しき彩帟、哀仗を転じ、幽堂。歎く仙郷の路長きを、景霞松上に飛ぶ。珠襦宵に掩い、細扇晨に帰す、昆閬茫茫たり。東郊の好み満目、紅葩芳を競い、韶景空しく駘蕩たり。春色に対し、倍して淒涼、最も情を傷む。輦に従う嬪嬙、瑤津の路を指し、淚雨千行に泣く。翠珥明榼、曾て瓊觴を薦めしを憶う。春又至る、人何くにか往く、事忘れ難し、斜陽に向かって断腸す。鈞天の嘹亮を聴き、清都の風細く、朱欄花満ち、誰か清商を奏せん!紫幄重簾の外、時に宝香飄ぐ。環佩珊珊と響き、問う何れの日か、周房に反らんと!
『虞主歌』
紫芝を転じ、東都帝畿を指す。愁霧の裡、簫声宛転、輦路逶迤たり。那んぞ見んに堪えん、郊原芳菲、日遅遅たり。列なる鳳翣龍旗に対し、軽陰黯く四垂す。楼台の緑瓦琉璃に沍し、仙仗帰る。寿原清夜、寒月褕禕を掩う。翠幰周輪、空しく霊螭を反す。長岐に憩い、嵩峰遠く、伊川渺瀰たり。此の時に帝裏に還り、旌幡上下、葆羽葳蕤たり。天街回り、垂楊依依たり。端闈を過ぎ、閶闔正に金扉を辟き、觚棱暖暉を射る。虞神の宝篆軽絲を散じ、空しく涕洟す。陵宮の女を望み、物是人非を嗟く。万古千秋、煙惨く風悲し。
△虞主祔廟儀仗内『導引』一首
軽輿小輦、曾て玉欄の秋に宴し、慶賞殿宸遊す。傷心の処、獣香散じ尽き、一夜丹丘に入る。翠簾人静まり月光浮かぶ、但だ半巻の銀鉤。誰か知らん、桂華今夜、鵲台の幽を照らさんと欲するを。五年景霊宮神禦殿成り、奉迎『導引』一首
新宮翼翼たり、钜麗神京に冠たり、金虯繡楹に蟠る。都人の瞻望する洪紛の処、陸海蓬・瀛を湧かす。仙輿縹緲として円清に下り、彩仗天行を擁す。熉黄の珠幄霊徳を承け、錫羨永く升平たり。
△慈孝寺彰徳殿より章献明粛皇后の御容を遷し景霊宮衍慶殿に赴き奉安する『導引』一首
九清雲杳たり、飆馭邈かに追い難し、功化盛んなり當時に。保扶仁聖して嘉靖を成し、彤管音徽を載す。天都左界華榱に抗し、仙仗下りて逶迤たり。宝楹黼帳神貺を承け、万寿永く期無し。△八年神宗霊駕発引『導引』四首
金殿の夕べ、目を注ぎて宮車を望み、忽ち遺書を受くを聴く。白雲縹緲として帝郷去り、弓を抱きて空しく龍湖を慕う。瑤津の風物蓬壼に勝れ、春色至り、周輿を望む。花飛び人寂寂たり、淒涼一夢清都。『六州』
炎図盛んにして、六葉正に重光に協う。宝瑞に膺り、更に法度、智通成湯を軼超す。昭回漢爛の文章、威武を震揚して多方を懾し、生民帖泰として殊祥を擁す。封人の祝頌、万寿天と長し。豈知らんや丹鼎就き、龍五雲の旁より下る。飄然たる真の馭、仙郷に遊衍す。彤裳に泣き、伊・洛洋洋たり、嵩峰少室相望む。弓劍を蔵し、衣冠を遊ばし、雋功盛徳忘れ難し。泉台寂たり、魚燭熒煌たり。銀海深く、鳧雁翱翔す。平居を想像し、謾に香を焚く。陵を望む人散じ、翠柏忽ち行を成す。独り嵩峰の月を余し、夜夜幽堂を照らし、千秋の陳跡淒涼たり。
『十二時』
珍符錫り、佑けて真人を啓き、儲思斯民に在り。勤労日升し、万物皆陶鈞に入る。威柄を収め、更に法令、鼎新に従う。東風百卉を吹き、上苑正に青春たり。流虹の節近く、衣冠玉帛、交わって厳宸に奏し、万寿堯仁を祝す。忽ち宮車の晚出を聴き、但だ号慕し、雲路を瞻み、龍鱗に企つ。窮天の英古を冠する精神。杳然として上に傃し、人空しく望み属車の巡るを属す。虚仗星の如く陳し、画翣環として龍盾を擁す。泉宮掩い、帝郷遠く、邈かに親しみ難し。周輪を反し、羽蓋を飛ばし、還って天津を渡る。霧朱服に迷い、風細扇を揺らし、触目悲辛たり。嬪嬙を列ね、紅淚を垂れ、行塵に浥す。相将いて問う、何れの日か青旻より下らんと。
『永裕陵歌』
龍徳を升し、位に当たり富春秋。天球を受け、駿命に膺り、玉帛諸侯を走らす。宝閣珠楼上苑に臨み、百卉春柔を弄ぶ。瀛洲隠約たり、旦旦宸遊を想う。那んぞ知らん羽駕忽ち留め難きを、八馬丹丘に入り、哀仗神州を出づ。笳声凝咽し、旌旂去りて悠悠たり。碧山の頭、真人の地、亀洛の奥、鳳台幽なり。伊流に繞り、嵩峰の岡勢蛟虯を結ぶ。皇堂一たび閉ざして威顔杳なり、寒霧天愁を帯ぶ。陵を守る嬪禦、想像して龍輈を奉ずるを。牙盤赭案神休を粛し、何れの日か雲裘を覿さん!紅淚衣褠に滴り、那んぞ風の柏城の秋を点綴するに堪えん。
△虞主回京四首『導引』
上林苑は寒さ早く、仙仗は郊圻を巡り、笳鼓の音は雲に入りて悲し。逶迤たる輦路西池を過ぎ、楼閣は参差に鎖さる。都人の瞻望の意は疑うが如く、猶想う翠華の帰るを。玉京よりの伝信は杳として期無く、空しく赭黄の衣を掩う。《六州》
聖緒を承け、垂意は升平に在り。貔虎を駆り、豪英を策し、号令は天兵を肅す。四方に復た羽書の征無く、徳澤は群生に浸る。睿謀雄雋、漢高の狭陋を絀け、三皇二帝の登閎を慕い、楽を緝め文明を綴る。将に岱嶽に升り功成を告げんとす、玉牒金繩、勝宝飛聲。事評し難し。軒鼎就き、清都一夢俄頃。飛霞の佩、龍馭に乗り、羽衛は高清に入る。祥光浮動し五色、鸞鳳を迎え、簫笙雑る。山に因る功就き、同軌の人至り、銘旌画翣、行きて重城を背く。楚笳凝咽し、漢儀雄盛、攀慕傷情。惟だ内伝に余り、蓬瀛に向かうを知る。
《十二時》
太平の時、華夷を禦ふ。躬ら聴断し、危疑を破る。春秋鼎盛、声楽遊嬉を絀け、日は繁機に升る。長駕遠馭、垂意は軒羲に在り。六典を恢め、三垂を斥く。殊尤絶跡有り、盛徳旁魄周施し、方に将に声詩を綴緝せんとす。皇綱を拡め、帝典を明らかにし、累聖の重熙を紹ぎ、高拱無為、事知り難し。春色盛んに、千秋の嘉節に逼り、忽ち玉幾に憑るを聞き、彤闈に命を頒ち、世を厭ひ雲に御して帰る。翠鳳を翊け、文螭に駕し、縹緲として追ひ難し。侍臣宮女、但だ攀慕号悲す。玉輪動き、嵩伊を指す。龍鑣日を逐うて遠く、空しく漢廟の冠衣を遊ぶ。惟だ盛徳巍巍、玉冊を鏤り、青史に伝え、昭示期無し。
《虞神》
復土の初め、明旌は儲胥に下る。虚仗を回し、簫笳互いに奏し、旌旆は駆に随ふ。豈知らんや飆禦は蓬壺に在り、道は縈紆す。風日惨たり、六馬躊躇し、恨みを留めて山隅に満つ。回首に堪へず、翠柏已に扶疏たり。帝城漸く邇し。愁霧天衢を鎖す。公卿百辟、鱗集雲敷き、龍輿を迓ふ。端門辟き、金碧凌虚し、此時還た帝都す。清廟を厳にし、空畤に入り、文物を升め、燦爛として極めて嘉娛なり。三宗に配し、号して神古に無しと称す。帝徳は唐虞に協ひ、《九歌》畢奏して斐然として殊なり、軒朱に会す。神具く燕喜し、福を錫して皇居に集ふ。更に千万祀、邦図を佑啓せん。
△神主の廟に祔する一首《導引》
来嬪の初載、令徳は層城に冠たり、柔範は徽聲に藹たり。熊羆の夢は応に芳蘭鬱し、佳気は雕楹を擁す。珠宮縹緲として蓬瀛に泛び、屣を脱ぎ世縁軽し。空しく余る宝冊は瓊玖に光り、千古鴻名を仰ぐ。△神主の別廟に祔する《導引》一首
柔容懿範、蚤歳は層闈に藹たり、蘭夢は芳時に結ぶ。秋風一夜羅幕を驚かす。鸞扇の影空しく回る。栄は禕翟を追ひ威儀盛ん、遺像は瑤扉を掩ふ。春来りて只だ芭蕉の葉有り、依舊として晴暉に倚る。△景霊西宮坤元殿に欽成皇后の御容を奉安す《導引》一首
雲軿芝蓋、仙路は去りて攀じ難く、海浪は三山に濺ぐ。重ねて遺像を迎へて馳道に臨めば、還た人間に在るに似たり。西宮の瑤殿は坤元を指し、璿榜は飛鸞に聳ゆ。宝殿に移升すること新詔に従ひ、盛典は永く流伝せん。△別廟《導引》一首
蓬莱の邃館、金碧は三山を照らし、真境は人間に勝る。秋風又た芭蕉の長なるを見、遺跡は人寰に在り。雲軒一去して杳として攀じ難く、斑竹の彩輿還る。深宮の旧監は簫鼓を聞き、悵望して朱顔を惨だにす。