天を司る説は古くからある。易に「天は象を垂れ、吉凶を見す、聖人は之に象る」とあり、また「天文を観て以て時の変を察す」ともいう。古より国家を有する者は、未だ斯れに謹みを致さざるは無し。是故に堯は羲・和に命じ、日月星辰を暦象し、舜は璿璣・玉衡に在りて、以て七政を斉う。天文はここに測験の器有り。然れども古に其の法を為す者三家有り。周髀と曰い、宣夜と曰い、渾天と曰う。周髀・宣夜は先に絶え、而して渾天の学は秦に至るも亦伝わる無し。漢の洛下閎始めて其の術を得、渾儀を作りて以て天を測る。其の後歴世相次いで沿襲す。其の得る有り失う有るは、則ち人の智術の浅深に由る。未だ易く遽かに数うべからず。
宋は靖康の乱より、儀象の器尽く金に帰す。元興り、燕に鼎を定む。其の初め金の旧を襲用すれども、規環協わず、復た施用し難し。ここに於いて太史郭守敬、其の創める所の簡儀・仰儀及び諸の儀表を出だす。皆精妙に臻り、卓見絶識、蓋し古人の未だ及ばざる者有り。其の説に謂う、昔人は管を以て天を窺い、宿度の余分を太半少と約す、未だ其の的を得ず。乃ち二線を用いて推測し、余分の繊微に於いても皆考うべき有り。而して又当時四海測景の所凡そ二十有七、東は高麗に極まり、西は滇池に至り、南は朱崖を踰え、北は鉄勒を尽くす。是れ亦古人の未だ為さざる所なり。是より八十年の間、天を司る官遵って之を用い、差忒有ること靡し。而して凡そ日月薄食・五緯凌犯・彗孛飛流・暈珥虹霓・精祲雲気等の事、其の天文占候に係る者は、簡冊に具して存す。
昔司馬遷が天官書を作り、班固・范曄が天文志を作りしが、其の星辰の名号・分野次舎・推歩候験の際に於いて詳し。晋・隋の二志に及んで、実は唐の李淳風の撰する所、夫れ二十八宿の躔度、二曜五緯の次舎、時日の災祥の応、分野の休咎の別に至りては、号えて詳備極まり、後に作る者有りと雖も、以て之に尚ぶ無し。是を以て欧陽修が唐書天文を志すに、先ず法象の具を述べ、次に日月食・五星凌犯及び星変の異を紀し、而して凡そ前史の已に載する所は、皆略して復た道わず。而して近代の史官、宋の天文を志す者は、則ち首に儀象諸篇を載せ、金の天文を志す者は、則ち唯だ日月五星の変を録す。誠に璣衡の制は書に載り、日星・風雨・霜雹・雷霆の災異は春秋に載る。慎んで之を書すは、史氏の法当然なるのみならず、固より聖人の経に合わんことを求むる所以なり。今故に其の事例に拠り、元天文志を作る。
簡儀
簡儀の制、四方を趺と為し、縦一丈八尺、三分去り一を以て広と為す。趺面上広六寸、下広八寸、厚さ上広の如し。中に横輄三・縦輄三を布く。南二、北は南輄に抵る。北一、南は中輄に抵る。趺面四周を水渠と為し、深さ一寸、広さ五分を加う。四隅を礎と為し、趺面内外に各二寸出づ。礎を繞りて渠と為し、深広皆一寸、四周の渠と相灌通す。又卯酉の位に礎を為し、広さ四維に加え、長さ広さに三の二を加う。水渠も亦之が如し。北極雲架柱二、径四寸、長さ一丈二尺八寸。下を鼇雲と為し、乾艮の二隅の礎上に植え、左右内向し、其の勢斜めに赤道に準じ、合して上規を貫く。規環径二尺四寸、広さ一寸五分、厚さ之を倍す。中を距と為し、相交わって斜十字と為し、広厚規の如し。中心を竅と為し、上広五分、方一寸半、下二寸五分、方一寸、以て北極枢軸を受く。雲架柱より斜め上り、趺面を去ること七尺二寸、横輄と為す。輄心より上り竅心に至る六尺八寸。又龍柱二を為し、卯酉礎中分の北に植え、皆龍を以て飾り、下を山形と為し、北に向かい斜めに植え、以て北架を柱う。南極雲架柱二、卯酉礎中分の南に植え、広厚形制、一に北架の如し。坤巽の二隅に向かい斜めに、相交わって十字と為し、其の上は百刻環の辺と斉しく、辰巳・未申の間に在り、南に傾く勢い赤道に準ず。各長さ一丈一尺五寸。趺面より斜め上り三尺八寸を横輄と為し、以て百刻環を承く。下辺又龍柱二を為し、坤巽の二隅の礎上に植え、北に向かい斜めに柱い、其の端の形制、一に北柱の如し。
四游双環、径六尺、広二寸、厚一寸、中間相離すること一寸、子午卯酉に相連ぬ。子午に当たりて円竅と為し、以て南北極枢軸を受く。両面皆周天度分を列し、南極より起こり、北極に抵り、余分は北極に附す。南北枢竅の両旁を去ること四寸、各直距と為し、広厚環の如し。距の中心各横関と為し、東西は両距と相連なり、広厚亦之が如し。関の中心相連なり、厚さ三寸、竅と為し方八分、以て窺衡枢軸を受く。窺衡長さ五尺九寸四分、広厚皆環の如し。中腰を円竅と為し、径五分、以て枢軸を受く。衡の両端を圭首と為し、以て中縮を取る。圭首を去ること五分、各側立横耳と為し、高二寸二分、広さ衡面の如く、厚さ三分、中を円竅と為し、径六分。其の中心、上下に一線を界し、以て度分を知る。
百刻環、径六尺四寸、面広二寸、周りに十二時・百刻を布き、毎刻三十六分を作す。厚さ二寸、半より已上は広さ三寸。又十字距を為し、皆以て赤道環を承くる所以なり。百刻環内の広面に臥せて円軸四を施し、赤道環の旋転澀滞の患い無からしむ。其の環は南極架に一寸陥入し、仍ち之を釘す。赤道環径広厚皆四游の如く、環面に細かに列舎・周天度分を刻す。中を十字距と為し、広さ三寸、中空一寸、厚さ一寸。心に当たりて竅と為し、竅径一寸、以て南極枢軸を受く。界衡二、各長さ五尺九寸四分、広さ三寸。衡首斜めに五分を剡ぎ、度分を刻みて以て環面に対す。中腰を竅と為し、重ねて赤道環・南極枢軸を置く。其の上衡の両端、長竅の外辺より衡首の底に至るまで、厚さ之を倍し、二衡の運転、皆環面に着きて低昂の失無く、且つ度分を得易からしむ。二極枢軸皆鋼鉄を以て之を為し、長さ六寸、半は本と為し、半は軸と為す。本の分寸一に上規距心の如く、適に軸径一寸を容るる能きを取る。北極軸の中心を孔と為し、孔底横に穿ち、両旁に通じ、中より一線を出だし、其の本を曲げ、横孔の両旁に出でて之を結ぶ。孔中の線三分を留め、亦之を結ぶ。上下各一線を穿ち、界衡の両端を貫き、中心を孔と為し、下は衡底を洞かし、衡の中心に順いて渠と為し以て線を受け、直ちに内界の長竅中に入る。衡の中腰に至り、復た孔と為し、衡底より上り出でて之を結ぶ。
定極環は、幅が半寸、厚さはその倍、いずれも穹窿の形をなし、中径は六度、一度は約一寸余りである。極星は不動の処から三度離れており、僅かに一周転ずるのを容れる。中央に斜十字の距を設け、幅と厚さは環と同じで、上規に連なる。環と距の中心に孔を穿ち、径は五厘。下から北極軸心まで六寸五分、また銅板を置き、南極雲架の十字に連ね、方二寸、厚さ五分。北面はその中心を削り、一厘を残して厚みとし、中に円孔を穿ち、径は一分、孔の中心から下って南極軸心までやはり六寸五分。また環を二つ設ける:一つは陰緯環で、面に方位を刻み、趺面の縦横の輄の北十字を中心として、臥せて置く。一つは立運環といい、面に度分を刻み、北極雲架の柱の下に施し、臥環の中心に当て、上は架の横輄に属し、下は趺輄の十字に抵り、上下それぞれ枢軸を施し、回転できるようにする。中に直距を設け、心に当たる処に竅を穿ち、窺衡を施して俯仰できるようにし、日月星辰の出地度分を窺うのに用いる。右の四游環は、東西に運転し、南北に低昂し、凡そ七政・列宿・中外官の去極度分を皆測る。赤道環を回転させ、列宿の距星と相当すれば、即ち界衡を転じて両線を相対させ、凡そ日月五星・中外官の入宿度分を皆測る。百刻環は、界衡を転じて両線を日と相対させ、その下が時刻を直にすれば、即ち昼刻であり、夜は星をもって定める。旧儀に比べて日月五星の出没を測るが、陽経陰緯の雲柱の映りはない。
その渾象の制は、円く弾丸の如く、径六尺、縦横それぞれ周天の度分を画す。赤道は中央に在り、両極から各々周天の四分の一離れる。黄道は赤道の内外に出入りし、各々二十四度弱。月は白道を行き、出入りは常ならず、竹篾を用いて天度を均分し、黄道の交わる所を考験し、時により遷徙する。先ず簡儀を用いて測り得た入宿去極の度数を、その上に按じ、黄赤二道への出入りの遠近疏密を校験すれば、了然として弁じ易く、なお算数を参じて準とする。その象は方匱の上に置き、南北極は匱面に出入りして各々四十度太強、半ば現れ半ば隠れ、機運の輪牙は匱中に隠れる。
仰儀
仰儀の制は、銅をもってこれを作り、形は釜の若く、甎台の上に置く。内に周天の度を画き、脣に十二辰の位を列ねる。蓋し俯視して天を験するものである。その銘辞に云う、「形を体すること不可なるは、天より大なるは莫し。競うこと無きは人に維り、仰ぎて釜を載するなり。六尺を深さとし、広さは自ら倍ず。深さ広さを兼ねて倍すれば、釜の兌を絜ぐなり。環りて沼を鑿ち、準として以て溉ぐなり。方正の位を弁じ、子卦と曰う。衡縮して度中に在り、平斜再びす。斜は南極より起り、平は釜の鐓なり。小大必ず周し、地に入りて画く。始め周りて浸に断ち、浸に極外なり。極地に入る深さ、四十太なり。北九十一、赤道齘なり。刻を列ねて五十、六時に配す。衡竿に卦を加え、巽坤の内なり。以て縮竿を負い、子午対す。首に璣板を旋し、窾芥を納る。上下懸けて直く、鐓と会す。視て日透光する、何の度に在るかを。暘谷朝賓し、夕に昧を餞う。寒暑発斂し、進退を験す。薄蝕起こる自ら、生殺を鑒る。以て赫曦を避け、目害を奪う。南北の偏も、亦た概すべし。極浅十五、林邑の界なり。黄道夏高く、人の載する所なり。夏永く冬短きも、猶ほ少しく差あり。深さ五十奇、鉄勒の塞なり。黄道浸に平らかに、冬昼晦し。夏は則ち没せず、永短最もなり。安渾宣夜、穹蓋を昕く。六天の書、言殊なる話なり。一儀一揆、孰れか善く孰れか悖れる。指を以て告げと為し、煩わしき喙無し。闇に資けて以て明らかにし、疑う者は沛なり。智者は是とし、膠する者は怪しむ。古今の巧歴、億輩に非ず。譲らざるは為さざるに非ず、思うこと逮わざるなり。将に天の朕を窺わんとす、造化愛す。其れ俊明有らば、聖代に昭らかなり。泰山礪くこと、河帯の如し。黄金磨かず、悠久頼む。鬼神禁じて訶い、銘を壊すこと勿れ」。
大明殿燈漏
燈漏の制は、高さ一丈七尺、架は金をもってこれを作る。その曲梁の上、中央に雲珠を設け、左に日、右に月。雲珠の下、また一珠を懸く。梁の両端は、龍首を以て飾り、吻を張り目を転じて、平水の緩急を審らかにすべし。中梁の上には、戲珠の龍二つ有り、珠に随って俛仰し、また準水の均調を察すべし。凡そ此れ皆徒らに設くるに非ず。燈毬は金宝を雑えてこれを作り、内は四層に分かち、上環に四神を布き、回転して日月参辰の在る所に当たり、左に転じて一日に一周す。次は龍虎鳥龜の象、各々其の方に居り、刻に依りて跳躍し、内に応じて鐃を鳴らす。また次に周りて百刻に分ち、上に十二神を列ね、各々時牌を執り、其の時に至れば、四門通報す。また一人門内に当たり、常に手を以て其の刻数を指す。下の四隅には、鐘鼓鉦鐃各一人、一刻は鐘を鳴らし、二刻は鼓、三は鉦、四は鐃、初正皆かくの如し。其の機発は櫃中に隠れ、水を以てこれを激す。
正方案
正方案は、方四尺、厚さ一寸。四周は辺より五分を去って水渠と為す。先ず中心を定め、十字に画き、外は水渠に抵る。心より一寸を去り、円規に画き、外より一寸ごとに規し、凡そ十九規。外規の内三分、重規に画き、周天の度を遍く布く。中は円と為し、径二寸、高さも亦たかくの如し。中心洞の底に臬を植え、高一尺五寸、南至すれば則ち五寸を減じ、北至すれば則ちこれを倍ず。
凡そ四方を正さんと欲すれば、案を平地に置き、水を渠に注ぎ、平らかさを眡て、乃ち臬を中に植う。臬の景が西より外規に入れば、即ち墨影を以て識し、少しく移れば輒ちこれを識し、毎規皆かくの如く、東より外規に出るに至りて止む。凡そ一規の出入りの交わりは、皆線を以て度り、其の半を屈して中と為し、即ち識する所と臬と相当し、且つ其の景最も短ければ、則ち南北正し。また遍く毎規の識を閲し、以て南北を審定す。南北既に正しければ、則ち東西従って正し。然れども二至の前後は、日軌東西に行き、南北の差少なく、即ち外規出入りの景を以て東西と為せば、允かに其の正を得。二分の前後当たれば、日軌東西に行き、南北の差多く、朝夕に同じからざる者有り、外規出入りの景或いは未だ憑むべからず、必ず近内規の景を取って定めと為し、なお累日を以て校すれば則ち愈よ真なり。
また測用の法は、先ず所在の北極出地度を測定し、即ち案の地平より上の度を、其の数に如くして下って南極入地度に対し、墨を以て斜めに中心を経てこれを界し、また横に中心の斜界を截って十字と為し、即ち天腹の赤道の斜勢なり。乃ち案を側立て、縄を懸けて正しきを取る。凡そ儀象を置くは、皆これを以て準と為す。
圭表
圭表は石で作り、長さは一百二十八尺、幅は四尺五寸、厚さは一尺四寸である。台座の高さは二尺六寸。南北両端に池を設け、円形の直径は一尺五寸、深さは二寸、表の北側一尺の位置から、表の梁の中心と上下で一直線になるようにする。外側一百二十尺の部分の中心は幅四寸、両側はそれぞれ一寸とし、寸・尺・分の目盛りを刻んで北端まで達する。両側の間隔一寸を水渠とし、深さ・幅ともに一寸とし、南北両池と灌通させて水平を取る。表の長さは五十尺、幅は二尺四寸、厚さは幅の半分、圭の南端の圭石座の中に植え立て、地中および座中に一丈四尺入り、地上の高さは三十六尺。その頂部の両側に二龍を配し、半身を表に付けて横梁を支え上げる。梁の中心から表の頂部まで四尺、下は圭面に接し、合わせて四十尺となる。梁の長さは六尺、径は三寸、上に水渠を設けて水平を取る。両端および中央部にそれぞれ横穴を穿ち、径は二分、鉄棒を横に貫通させて長さ五寸とし、中央で線を結び付け、錘を懸けて垂直を保ち、かつ傾倒を防ぐ。
表が短ければ寸分の目盛りが短かく、寸尺以下のいわゆる分・秒・太・半・少の数値は容易に区別しがたい。表が長ければ寸分の目盛りはやや長くなるが、不便な点は影が虚ろで淡く、実影を得難いことである。前人、虚ろな影の中に真実を求めようとし、あるいは望筒を設け、あるいは小表を置き、あるいは木で規を作り、いずれも端正な日光を取り、表面に下ろした。今、銅で表を作り、高さ三十六尺、頂部を二龍で挟み、一本の横梁を支え上げ、下から圭面まで合わせて四十尺、これは八尺の表五本分である。圭表に寸尺を刻むが、旧来の一寸を、今、伸ばして五とし、厘・毫の差も容易に区別できるようにした。
景符
景符の制は、銅の薄板を用い、幅二寸、長さは幅の二倍加え、中央に針の先ほどの穴を穿つ。方形の枠を台座とし、一端に機軸を設けて開閉できるようにし、一端を支えて斜めに倚らせ、北を高く南を低くし、虚ろな梁の中を往来させて位置を合わせる。穴を通して日光が達すると、わずか米粒ほどになり、その中に横梁がかすかに見える。旧法では一つの表の端で日影を測り、得られるのは太陽の上辺の影であった。今、横梁を用いて取ることで、実際に中心の影を得、毫末の差も許さない。至元十六年己卯の夏至の日影、四月十九日乙未、影の長さ一丈二尺三寸六分九厘五毫。至元十六年己卯の冬至の日影、十月二十四日戊戌、影の長さ七丈六尺七寸四分。
闚几
闚几の制は、長さ六尺、幅二尺、高さはその倍。下に台座を設け、幅三寸、厚さ二寸、上の枠は幅四寸、厚さは台座と同じ。板を面とし、厚さ一寸、四隅に足を付け、斜めの木で支えて、必ず正方形をなすようにする。面の中央に明かり取りの穴を開け、長さ四尺、幅二寸。穴の近く両側一寸の部分を尺に分画し、内側三寸を細分に刻み、下は圭面に対応させる。几の面から梁の中心まで二十六尺、これを基準とする。闚限はそれぞれ長さ二尺四寸、幅二寸、背の厚さ五分、両刃は斜めに削ぎ、几の面に合うようにし、限の両端に取り付け、厚さ・幅はそれぞれ二寸残し、几の枠に嵌め込む。星や月が正中した時、几の下から仰ぎ望み、表の梁の南北を目印とし、寸分の中数を折り取って、直影とする。また、遠方で同日に闚測して影の数を取り、星や月の高低を推し量る。
西域儀象
世祖至元四年、ザマルディン(扎馬魯丁)が西域の儀象を造った。
ザトゥショバタイ(咱禿朔八台)、漢語で周天の星曜を測験する器という。外周は円形の壁で、東面に門を開く。中に小台があり、銅の表を立てて高さ七尺五寸、上に機軸を設け、銅尺を懸けて長さ五尺五寸、さらに窺測用の簫二本を加え、その長さはこれと同じ。下に横尺を置き、その上に度数を刻み、掛け尺に準える。下の根本は開図の遠近に応じ、左右に回転させて周囲を窺い、高低に上げ下げして遍く測ることができる。
ルハマ・イ・ミアウアジ(魯哈麻亦渺凹只)、漢語で春秋分の晷影堂という。二間の屋を造り、屋根の棟に東西方向の横罅を開け、斜めに日影を通す。中に台があり、日影に従って南を高く北を低くし、上に仰向けに銅の半環を置き、天度一百八十を刻み、地上の半周天に準える。斜めに倚せた鋭い先端の銅尺、長さ六尺、幅一寸六分、上は半環の中間に結び、下は半環の上に加え、往来させて窺い運転し、側方から漏刻屋の日影を望み、度数を験して、春秋の二分を定める。
ルハマ・イ・ムスターヤ(魯哈麻亦木思塔餘)、漢語で冬夏至の晷影堂という。五間の屋を造り、屋根の下に坎を設け、深さ二丈二尺、棟に南北方向の一罅を開け、直に日影を通す。罅に沿って壁を立て、壁に付けて銅尺を懸け、長さ一丈六寸。壁に仰向けに天度の半規を画き、その尺もまた往来させて規運し、直に漏刻屋の日影を望み、冬夏の二至を定める。
クラ・イ・サマ(苦來亦撒麻)、漢語で渾天図という。その制は銅で球を作り、斜めに日道と交環の度数をその腹に刻み、二十八宿の形をその上に刻む。外側に平らに銅の単環を置き、周天の度数を刻み、十二辰の位に列ねて地に準える。そして側方に単環二つを立て、一つは平環の子午に結び、銅の釘で南北極を象り、一つは平環の卯酉に結び、いずれも天度を刻む。すなわち渾天儀であるが、運転して窺測することはできないものである。
クラ・イ・アルズ(苦來亦阿兒子)、漢語で地理志という。その制は木で円球を作り、七分を水とし、その色は緑、三分を土地とし、その色は白。江河湖海を画き、脈絡を貫串させる。小方井を画き、幅員の広袤や道里の遠近を計る。
ウストゥルラブ(兀速都兒剌不)、漢語で定めるところは、昼夜時刻の器である。その制は銅で円鏡のようにして掛けられるものとし、表面に十二辰の位・昼夜の時刻を刻み、上に銅条を加えてその中に綴じ、円転できるようにする。銅条の両端は、それぞれその先を屈曲させて二つの穴を穿ち対望させ、昼は日影を視、夜は星辰を窺い、時刻を定め、吉凶を測る。背面に鏡片を嵌め込み、三面にその図を七種刻み、東西南北による日影の長短の違いや、星辰の向背の異なりを弁別する。故にそれぞれ図を異にして、天地の変化を画くのである。
四海測驗
南海、北極出地一十五度、夏至の影は表の南にあり、長さ一尺一寸六分、昼五十四刻、夜四十六刻。
衡嶽、北極出地二十五度、夏至の日は表の端にあり、影無し、昼五十六刻、夜四十四刻。
嶽臺、北極出地三十五度、夏至の日影の長さ一尺四寸八分、昼六十刻、夜四十刻。
和林、北極出地四十五度、夏至の日影の長さ三尺二寸四分、昼六十四刻、夜三十六刻。
鐵勒、北極出地五十五度、夏至の日影の長さ五尺一分、昼七十刻、夜三十刻。
北海、北極出地六十五度、夏至の日影の長さ六尺七寸八分、昼八十二刻、夜一十八刻。
大都、北極出地四十度太強、夏至の日影の長さ一丈二尺三寸六分、昼六十二刻、夜三十八刻。
上都、北極出地四十三度少。
北京、北極出地四十二度強。
益都、北極出地三十七度少。
登州、北極出地三十八度少。
高麗、北極出地三十八度少。
西京、北極出地四十度少。
太原、北極出地三十八度少。
安西府、北極出地三十四度半強。
興元、北極出地三十三度半強。
成都、北極出地三十一度半強。
西涼州、北極出地四十度強。
東平、北極出地三十五度太。
大名、北極出地三十六度。
南京、北極出地三十四度太強。
河南府陽城、北極出地三十四度太弱。
揚州、北極出地三十三度。
鄂州、北極出地三十一度半。
吉州、北極出地二十六度半。
雷州、北極出地二十度太。
瓊州、北極出地一十九度太。
日薄食暈珥及日変
泰定帝泰定四年二月辛卯、白虹日を貫く。九月丙申朔、日食あり。
月・五星の凌犯及び星変 上
憲宗六年六月、太白昼に見ゆ。
四年八月庚申、填星天罇の距星を犯す。壬午、太白軒轅の大星を犯す。甲子、歳星軒轅の大星を犯す。十一月乙巳、填星天罇の距星を犯す。
五年正月甲午、太陰が井宿を犯す。二月戊子、太陰が天関を犯す。己丑、太陰が井宿を犯す。
六年十月庚子、太陰が辰星を犯す。
七年正月己酉、太陰が畢宿を犯す。九月丁巳、太陰が井宿を犯す。十月庚午、太白が右執法を犯す。十一月壬寅、熒惑が太微西垣上將を犯す。
八年正月辛未、太陰が畢宿を犯す。三月丁亥、熒惑が太微西垣上將を犯す。九月丙子、太陰が畢宿を犯す。
九年五月乙酉、太白が畢宿の距星を犯す。九月戊寅、太陰が御女を犯す。十月戊戌、熒惑が填星を犯す。十一月丁卯、太陰が畢宿を犯す。
十年三月癸酉、客星青白く粉絮の如く、畢宿より起こり、五車の北を過ぎ、復た文昌より斗杓を貫き、梗河を歴て、左攝提に至る、凡そ二十一日。
十一年二月甲寅、太陰が井宿を犯す。十月壬戌、歳星が壘壁陣を犯す。
十四年二月癸亥、彗星、東北に出で、長さ四尺余り。
十五年二月丁丑、熒惑が天街を犯す。三月丁亥、太陰が太白を犯す。戊子、太陰が熒惑を犯す。閏十一月辛亥、太白・熒惑・填星、房宿に聚まる。
十六年四月癸卯、填星が鍵閉を犯す。七月丙寅、填星が鍵閉を犯す。八月庚辰、太陰が房宿の距星を犯す。庚子、歳星が軒轅大星を犯す。十月丙申、太陰が太微西垣上將を犯す。十一月癸丑、太陰が熒惑を犯す。
十七年四月庚子、歳星が軒轅大星を犯す。七月戊申、太陰が房宿の距星を掩蔽す。己酉、太陰が南斗を犯す。八月丙子、太陰が心宿の東星を犯す。九月甲子、太陰が右執法を犯し、併せて歳星を犯す。
二十年正月己巳、太陰が軒轅御女を犯す。庚辰、太陰、南斗に入り、距星を犯す。二月庚寅、太陰が昴宿を掩蔽す。庚子、太白が昴宿を犯す。壬寅、太白が昴宿を犯す。乙巳、太陰が心宿を犯す。三月己未、歳星が鍵閉を犯す。庚申、太陰が井宿を犯す。壬戌、太陰が鬼宿を犯す。己巳、歳星が房宿を犯す。癸酉、歳星が房宿を掩蔽す。四月己亥、太陰が房宿を犯す。壬寅、太陰が南斗を犯す。五月丙寅、太陰が心宿を掩蔽す。七月丙辰、太白が井宿を犯す。癸亥、太陰が南斗を犯す。乙丑、太白が井宿を犯す。庚午、熒惑が司怪を犯す。八月丙午、太白が軒轅を犯す。丁未、歳星が鈎鈐を犯す。九月壬子、太白が軒轅少女を犯す。戊午、太陰が斗宿を犯す。己巳、太白が右執法を犯す。壬申、太陰が井宿を掩蔽す。癸酉、熒惑が鬼宿を犯す。甲戌、太陰が鬼宿を犯す。熒惑が積尸気を犯す。太白が左執法を犯す。十月丙申、太陰が昴宿を犯す。十一月戊寅、太白・歳星相い犯す。十二月甲辰、太陰が熒惑を掩蔽す。
二十四年正月甲戌、太陰が東井を犯す。乙酉、太陰が房を犯す。二月庚子、太陰が天關を犯す。辛丑、太陰が東井を犯す。閏二月癸亥、太陰が辰星を犯す。甲申、太陰が牽牛を犯す。三月丙申、太陰が東井を犯す。四月癸酉、太陰が氐を犯す。甲戌、太陰が房を犯す。七月戊戌、太陰が南斗を犯す。辛丑、太陰が牽牛を犯す。壬寅、熒惑が輿鬼積尸気を犯す。甲辰、熒惑が輿鬼を犯す。壬子、太陰が司怪を犯す。八月癸亥、太白が亢を犯す。丙子、鎮星が南に壘壁陣を犯す。己卯、太陰が天關を犯す。辛巳、太陰が東井を犯す。甲申、太白が房を犯す。九月丁酉、熒惑が長垣を犯す。庚子、太白が天江を犯す。乙巳、太陰が畢を犯す。辛亥、熒惑が太微西垣上將を犯す。壬子、太白が南斗を犯す。十月壬戌、太陰が牽牛大星を犯す。乙酉、熒惑が左執法を犯す。十一月壬辰、太白が壘壁陣を犯す。太陰、太白・鎮星を暈す。丙申、熒惑が太微東垣上將を犯す。庚子、太白昼に見ゆ。丙辰、熒惑が進賢を犯す。十二月丙寅、太陰が畢を犯す。太白昼に見ゆ。
二十五年正月乙巳、太陰が角を犯す。戊申、太陰が房を犯す。三月丁亥、熒惑が太微東垣上相を犯す。戊子、太陰が畢を犯す。己亥、太陰が角を掩蔽す。四月戊午、太陰が井を犯す。五月戊申、太白が畢を犯す。六月甲戌、太白が井を犯す。丁丑、太陰が歳星を犯す。七月己亥、熒惑が氐を犯す。庚子、太白が鬼を犯す。乙巳、太陰が畢を掩蔽す。八月丙辰、熒惑が房を犯す。己未、太白が軒轅大星を犯す。九月癸未朔、熒惑が天江を犯す。庚子、太陰が畢を犯す。癸卯、熒惑が南斗を犯す。十二月辛酉、太陰が畢を犯す。甲子、太陰が井を犯す。甲戌、太陰が亢を犯す。熒惑が壘壁陣を犯す。
二十六年正月辛丑、太陰が氐を犯す。三月甲午、太陰が亢を犯す。五月壬辰、太白が鬼を犯す。七月戊子、太白天を経ること四十五日。辛卯、太陰が牛を犯す。乙未、太陰が歳星を犯す。八月辛未、歳星昼に見ゆ。九月戊寅、歳星が井を犯す。乙未、太陰が畢を犯す。丙申、熒惑が太微西垣上將を犯す。十月癸丑、太陰が牛宿距星を犯す。甲寅、熒惑が右執法を犯す。閏十月丁亥、辰星が房を犯す。己丑、太陰が畢を犯す。熒惑が進賢を犯す。太陰が井を犯す。十一月丁巳、熒惑が亢を犯す。戊辰、太陰が亢を犯す。
二十七年正月庚戌、太白が牛を犯す。癸丑、太陰が井を犯す。丁卯、熒惑が房を犯す。壬申、熒惑が鍵閉を犯す。二月戊寅、太陰が畢を犯す。庚寅、太陰が亢を犯す。三月壬子、熒惑が鈎鈐を犯す。四月丙子、太陰が井を犯す。壬辰、熒惑が氐を守ること十餘日。五月乙丑、太陰が鎮星を犯す。六月己丑、熒惑が房を犯す。七月辛酉、熒惑が天江を犯す。九月癸卯、歳星が鬼を犯す。十月辛巳、太白が斗を犯す。十一月戊申、太陰が鎮星を掩蔽す。辛酉、太陰が左執法を掩蔽す。十二月辛卯、太陰が亢を犯す。
二十八年正月壬寅、太白・熒惑・鎮星、奎に聚まる。二月癸未、太陰が左執法を犯す。甲申、太白が昴を犯す。三月丁未、太陰が御女を犯す。己酉、太陰が右執法を犯す。庚戌、太陰が太微東垣上相を犯す。乙卯、太白が五車を犯す。四月乙未、歳星が輿鬼積尸気を犯す。五月壬寅、太陰が少民を犯す。甲寅、太陰が牛を犯す。六月辛卯、太陰が畢を犯す。七月己亥、太白が井を犯す。八月丙寅、太白が輿鬼を犯す。丙子、太陰が牽牛を犯す。癸未、歳星が軒轅大星を犯す。戊子、太白が軒轅大星を犯し、併せて歳星を犯す。癸巳、太陰が熒惑を掩蔽す。九月丙辰、熒惑が左執法を犯す。戊午、太白が熒惑を犯す。辛酉、歳星が少民を犯す。十月丙戌、太陰が軒轅大星及び御女を犯す。己丑、太陰が太微東垣上相を犯す。十一月甲辰、太白が房を犯す。丙午、熒惑が亢を犯す。丁未、太陰が畢を犯す。庚申、熒惑が氐を犯す。十二月庚辰、太陰が御女を犯す。癸未、太陰が東垣上相を犯す。己丑、熒惑が房を犯す。庚寅、熒惑が鈎鈐を犯す。
二十九年正月戊申、太陰が歳星及び軒轅左角を犯す。二月己巳、太陰が畢を犯す。四月丙子、太陰が氐を犯す。六月己丑、太白が歳星を犯す。閏六月戊申、熒惑が狗國を犯す。七月辛未、太陰が牛を犯す。八月丁酉、辰星が右執法を犯す。己亥、太白が房を犯す。乙巳、歳星が右執法を犯す。九月壬戌、熒惑が壘壁陣を犯す。辛巳、太白が南斗を犯す。十月乙巳、太陰が井を犯す。丁未、太陰が鬼を犯す。乙卯、太陰が氐を犯す。十一月壬戌、太陰が壘壁陣を犯す。己卯、太陰が太微東垣上將を犯す。十二月庚子、太陰が井を犯す。甲辰、太陰が太微西垣上將を犯す。
三十年正月丙寅、太陰が畢を犯す。丁丑、太陰が氐を犯す。庚辰、歳星が左執法を犯す。二月壬辰、太陰が畢を犯す。乙巳、熒惑が天街を犯す。庚戌、太陰が牛を犯す。癸丑、太白が壘壁陣を犯す。三月辛未、太陰が氐を犯す。四月癸丑、太白が填星を犯す。六月己丑、歳星が左執法を犯す。丙申、太陰が斗を犯す。七月甲子、太陰が建星を犯す。辛巳、太陰が鬼を犯す。八月甲午、辰星が太微西垣上將を犯す。甲辰、太陰が畢を犯す。戊申、太陰が鬼を犯す。九月丁卯、太陰が畢を犯す。十月庚寅、彗星が紫微垣に入り、斗魁に至り、光芒は尺ばかり、およそ一月にして滅ぶ。丙申、熒惑が亢を犯す。己亥、太陰が天關を犯す。辛丑、太陰が井を犯す。十一月乙丑、太陰が畢を犯す。丁卯、太陰が井を犯す。庚午、太陰が鬼を犯す。丙子、熒惑が鈎鈐を犯す。戊寅、歳星が亢を犯す。十二月乙未、太陰が井を犯す。
三十一年四月戊申、太白が昼に見え、また鬼を犯す。五月庚戌朔、太白が輿鬼を犯す。六月丙午、太陰が井を犯す。八月庚辰、太白が昼に見える。戊戌、太陰が畢を犯す。太白が軒轅を犯す。九月丁巳、太白が天を経る。丙寅、太陰が填星を掩蔽す。辛未、太陰が軒轅を犯す。乙亥、太白が右執法を犯す。太陰が平道を犯す。十月壬午、太白が左執法を犯す。癸巳、太陰が填星を掩蔽す。乙未、太陰が井を犯す。十一月己酉、太陰が亢を犯す。庚申、太陰が畢を犯す。癸酉、太白が房を犯す。十二月癸未、歳星が房を犯す。丁亥、歳星が鈎鈐を犯す。壬辰、太陰が鬼を犯す。庚子、太陰が房を犯し、また歳星を犯す。
四年二月戊午、太陰が軒轅を犯す。五月甲午、太陰が壘壁陣を犯す。辛丑、太白が輿鬼を犯し、太陰が昴を犯す。六月丁巳、太白が填星を犯す。七月辛卯、熒惑が井を犯す。八月癸丑、太陰が井を犯す。甲子、辰星が靈臺上星を犯す。閏八月庚辰、熒惑が輿鬼を犯す。九月戊午、太白が斗を犯す。壬戌、太陰が輿鬼を犯す。甲子、太白が斗を犯す。十二月庚寅、熒惑が軒轅を犯す。癸巳、太陰が房宿距星を犯す。
五年正月己酉、太陰が五車を犯す。壬子、太陰が輿鬼の積尸気を犯す。辛酉、太陰が心を犯す。二月己卯、太陰が輿鬼を犯す。三月戊申、太陰が御女を犯す。丁卯、熒惑が填星を犯す。己巳、熒惑と填星が相合す。四月壬申、太陰が東井を犯す。五月癸丑、太陰が南斗を犯す。乙卯、熒惑が右執法を犯す。丁卯、太白が井を犯す。六月甲申、歳星が司怪を犯す。己酉、太白が輿鬼を犯す。歳星が井を犯す。甲午、太白が輿鬼を犯す。七月丙午、歳星が井を犯す。辛亥、太陰が壘壁陣を犯す。庚申、辰星が太白を犯す。八月壬辰、太陰が軒轅の御女を犯す。乙未、填星が太微上將を犯す。九月乙丑、八月庚辰より、彗星が井宿二十四度四十分に出で、南河の大星の如く、色白く、長さ五尺、西北を直指し、後に文昌・斗魁を経て、南は太陽を掃し、また北斗・天機・紫微垣・三公・貫索を掃し、星の長さ丈余に至り、天市垣の巴蜀の東、梁楚の南、宋星の上に至り、長さ尺を盈ち、凡そ四十六日にして滅す。十月癸未、太陰が東井を犯す。辛卯、夜に流星有り、大さ杯の如く、色赤く、尾長さ丈余、光地を燭し、北より起こり、東に近く徐徐として行き、二星に分かれ、前は大、後は小、相離れること尺余、危宿にて没す。十一月己亥、歳星が東井を犯す。戊申、太陰が昴を犯す。十二月甲戌、歳星が司怪を犯す。辛卯、太陰が南斗を犯す。
六年正月壬戌、填星が太微西垣上將を犯す。二月庚午、太陰が昴を犯す。三月壬寅、太陰が輿鬼を犯す。癸卯、歳星が井を犯す。甲寅、太陰が鈎鈐を犯す。四月乙丑朔、太白が東井を犯す。戊寅、太陰が心を犯す。庚寅、太白が輿鬼を犯す。六月癸亥朔、填星が太微西垣上將を犯す。乙亥、太陰が斗を犯す。七月癸巳朔、熒惑・填星・辰星、井に聚まる。庚子、太陰が心を犯す。戊午、太陰が熒惑を犯す。八月乙丑、熒惑が歳星を犯す。己巳、熒惑が輿鬼を犯す。辛巳、太陰が昴を犯す。壬午、太白が軒轅を犯す。九月丙午、熒惑が軒轅を犯す。癸丑、太陰が輿鬼を犯す。丁巳、太白が右執法を犯す。十月壬午、熒惑が太微西垣上將を犯す。十一月辛卯、填星が左執法を犯す。乙未、辰星が房を犯す。癸卯、太陰が昴を犯す。己酉、太陰が軒轅を犯す。十二月庚申朔、熒惑が填星を犯す。乙丑、歳星が輿鬼を犯す。乙亥、太陰が輿鬼を犯す。庚辰、熒惑が太微東垣上相を犯す。癸未、太陰が房を犯す。
七年正月戊戌、太陰が昴を犯す。甲辰、太陰が軒轅を犯す。二月戊寅、太陰が心を犯す。四月癸亥、太陰が東井を犯す。丙寅、太陰が軒轅を犯す。乙亥、歳星が輿鬼を犯す。太陰が南斗を犯す。甲申、熒惑が太微垣右執法を犯す。丁亥、歳星が輿鬼を犯す。五月壬辰、辰星が東井を犯す。閏五月戊辰、太陰が心を犯す。七月戊寅、歳星が軒轅を犯す。己卯、太陰が井を犯す。乙酉、熒惑が房を犯す。八月癸巳、太白が氐を犯す。甲午、熒惑が東咸を犯す。太陰が牽牛を犯す。乙巳、歳星が軒轅を犯す。辛亥、熒惑が天江を犯す。九月丙寅、太白昼に見ゆ。辛未、熒惑が南斗を犯す。甲戌、太陰が東井を犯す。乙亥、太白が南斗を犯す。壬午、辰星が氐を犯す。十月丁亥、太白天を経る。辛丑、太陰が東井を犯す。十一月己未、太白天を経る。丙寅、填星が進賢を犯す。戊辰、太陰が東井を犯す。己卯、太陰が東咸を犯す。十二月丙戌、太白天を経る。夜、熒惑が壘壁陣を犯す。丙申、太陰が東井を犯す。辛丑、太陰が明堂を犯す。丁未、太陰が天江を犯す。
八年三月乙丑、去歳十二月庚戌より、彗星見ゆ、約一尺を盈ち、東南を指し、色白く、測るに室宿十一度に在り、漸く尺余に長じ、復た西北を指し、騰蛇を掃し、紫微垣に入り、是に至りて滅す、凡そ七十四日。
九年正月丁巳、太陰が天關を犯す。甲子、太陰が明堂を犯す。己巳、太陰が東咸を犯す。三月甲寅、熒惑が氐を犯す。戊午、歳星が左執法を犯す。四月庚辰、太陰が井を犯す。壬辰、太白が井を犯す。五月癸亥、歳星が左執法を掩蔽す。七月丙午、熒惑が氐を犯す。甲寅、太白天を経る。丁卯、熒惑が房を犯す。八月辛巳、太陰が東咸を犯す。乙未、熒惑が天江を犯す。九月丁巳、熒惑が斗を犯す。十月丙戌、太白天を経る。十一月庚戌、歳星・太白・填星、亢に聚まる。癸丑、歳星が亢を犯す。丙寅、歳星昼に見ゆ。十二月壬申、太白天を経る。十二月丙子、太白が西咸を犯す。庚寅、熒惑が壘壁陣を犯す。己亥、辰星が建星を犯す。
十年正月丁巳、太白が建星を犯す。閏正月癸酉、太白が牽牛を犯す。己丑、太白が壘壁陣を犯す。二月戊午、太陰が氐を犯す。三月戊寅、歳星が亢を犯す。四月辛酉、填星が亢を犯す。六月癸丑、太陰が羅堰の上星を犯す。己未、歳星が亢を犯す。七月庚辰、太陰が牽牛を犯す。八月壬寅、歳星が氐を犯す。熒惑が太微垣上將を犯す。九月己巳、熒惑が太微垣右執法を犯す。壬午、熒惑が太微垣左執法を犯す。十月甲辰、太白が斗を犯す。辛亥、太陰が畢を犯す。甲寅、太陰が井を犯す。十一月辛未、歳星が房を犯す。壬申、太陰が虚を犯す。甲戌、熒惑が亢を犯す。戊子、熒惑が氐を犯す。辛卯、太陰が熒惑を犯す。十二月壬寅、太白昼に見ゆ。乙巳、歳星が東咸を犯す。戊午、太陰が氐を犯す。
十一年六月丙午、太陰が南斗の杓星を犯す。七月己巳、太陰が亢を犯す。七月壬午、熒惑が南斗を犯す。九月癸酉、太白が右執法を犯す。己卯、太白が左執法を犯す。十月乙巳、太白が亢を犯す。己酉、熒惑が壘壁陣を犯す。甲寅、太陰が明堂を犯す。己未、太陰が太白を犯す。十一月丁卯、太白が房を犯す。丙子、太陰が東井を犯す。乙酉、太陰が亢を犯す。辛卯、辰星が歳星を犯す。十二月丁巳、填星が鍵閉を犯す。
四年二月甲子、太陰が填星を犯す。三月丙戌、太陰が太微上將を犯す。四月甲寅、太陰が亢宿を犯す。熒惑が壘壁陣を犯す。五月癸未、太陰が氐宿を犯す。乙未、太陰が太微東垣上相を犯す。六月庚戌、太陰が氐宿を犯す。七月癸巳、太陰が畢宿を掩蔽す。丁酉、太陰が鬼宿の距星を犯す。閏七月丙寅、太陰が軒轅を犯す。九月乙卯、太陰が畢宿を犯す。十月丙申、太白が壘壁陣を犯す。十一月甲寅、太陰が輿鬼宿を犯す。十二月庚辰、太白が天を経る。癸未、亦た之の如し。甲申、太陰が太微西垣上將を犯す。壬辰、太白が天を経る。
四年三月乙酉、太陰が箕宿を犯す。六月乙巳、太陰が心宿を犯す。八月丙申、熒惑が輿鬼宿を犯す。壬子、太陰が昴宿を犯す。九月庚午、太陰が斗宿を犯す。
六年正月戊寅、太陰が心宿を犯す。二月己亥、太陰が霊台を犯す。三月己巳、太陰が明堂を犯す。癸酉、太陰が日星を犯す。甲戌、太陰が心宿を犯す。五月辛酉、太陰が霊台を犯す。丁卯、太陰が房宿を犯す。丙子、太陰が壘壁陣を犯す。六月己亥、歳星が東咸を犯す。七月壬戌、太陰が心宿を犯す。丙子、太白が太微垣右執法を犯す。八月乙酉、熒惑が輿鬼を犯す。閏八月丙辰、辰星が太微垣右執法を犯す。丁巳、太陰が心宿を犯す。癸亥、熒惑が軒轅を犯す。甲子、太陰が壘壁陣を犯す。乙亥、太白が東咸を犯す。十月癸亥、熒惑が太微垣左執法を犯す。乙丑、太陰が昴宿を犯す。戊辰、太陰が東井を犯す。庚午、太白が昼間に見ゆ。辛未、太陰が軒轅を犯す。辛卯、熒惑が進賢を犯す。庚子、太陰が明堂を犯す。十二月丙寅、太陰が軒轅を犯す。
四年正月己酉、太白が牛宿を犯す。三月丁卯、熒惑が井宿を犯す。九月壬子、太白が房宿を犯す。閏九月己巳、太白が天を経る、十二月に至るまで。十月乙巳、昼に流星あり。戊午、辰星が東咸を犯す。十一月癸酉、太白が壘壁陣を犯す。熒惑が天江を犯す。十二月己未、歳星が退行して太微西垣の上將を犯す。