金史

志第十: 礼二 方丘儀 朝日夕月儀 高禖

方丘儀

斎戒: 祭りの三日前、明け方に、有司が三献以下の行事官の位置を尚書省に設ける。初献は南面し、監祭御史の位置は西にあり、東向き、監礼博士の位置は東にあり、西向き、ともに北上。司徒しと、亜献、終献の位置は南にあり、北向き。次に光禄卿、太常卿、次に第一等分献官、司天監、次に第二等分献官、光禄丞、郊社令、大楽令、良醖令、廩犧令、司尊彝、次に内濆内外の分献官、太祝官、奉礼郎、協律郎、諸執事官が就位し、立って定まる。次に礼直官が初献を導いて就位させ、初献が誓いを読み上げる。「今年五月某日夏至、方丘にて皇地祇を祭る。すべての摂官は、各々その職務を発揚せよ。もし敬わざる者あらば、国に常刑あり。」読み終わると、礼直官が唱える。「七品以下の官は先に退く。」残りの官は対拝し、終わって退く。散斎二日、正寝に宿し、事務の処理は平常通り。斎戒の禁制はすべて郊祀と同じ。濆門を守る兵衛と大楽の工人は、ともに清斎一宿する。行礼官は前もって祠所で儀式を習う。

陳設: 祭りの三日前、所司が三献官以下の行事執事官の次舎を外濆の東門の外、道の南、北向き、西上、地形に従って設ける。また饌幕を内濆の東門の外、道の北、南向きに設ける。祭りの二日前、所司が兵衛を設け、各々その服を着て、濆門を守衛する。各門二人。大楽令がその属を率い、登歌の楽を壇上に設ける。郊祀と同じ。郊社令がその属を率い、壇の上下を掃除し、瘞坎を内濆外の壬の地に作る。祭りの前日、司天監、郊社令が各々その服を着て、その属を率い、壇上北方に皇地祇の神座を設ける。南向き、席は槁秸を用いる。また配位の神座を東方に設ける。西向き、席は蒲越を用いる。また神州地祇の神座を壇の第一等の東南方に設ける。席は槁秸を用いる。また五神、五官、嶽鎮海瀆二十九座を第二等の階の間に設け、各々方位に依る。また昆侖、山大川沢二十一座を内濆の内に設け、また丘陵墳衍原隰三十座を内濆外に設け、席はすべて莞を用いる。

また神位版を各座の首に設ける。子陛の西、水神玄冥、北嶽、北鎮、北海、北瀆を壇の第二等に、北山、北林、北川、北澤を内濆内に、北丘、北陵、北墳、北衍、北原、北隰を内濆外に、各々一列とし、東を上とする。卯陛の北、木神勾芒、東嶽、長白山、東鎮、東海、東瀆を壇の第二等に、東山、東林、東川、東澤を内濆内に、東丘、東陵、東墳、東衍、東原、東隰を内濆外に、各々一列とし、南を上とする。午陛の東、神州地祇を壇の第一等に、火神祝融、南嶽、南鎮、南海、南瀆を壇の第二等に、南山、南林、南川、南澤を内濆内に、南丘、南陵、南墳、南衍、南原、南隰を内濆外に、各々一列とし、西を上とする。午陛の西、土神後土、中嶽、中鎮を壇の第二等に、中山、中林、中川、中澤を内濆内に、中丘、中陵、中墳、中衍、中原、中隰を内濆外に、各々一列とし、南を上とする。酉陛の南、金神蓐収、西嶽、西鎮、西海、西瀆を壇の第二等に、昆侖、西山、西林、西川、凱撒を内濆内に、西丘、西陵、西墳、西衍、西原、西隰を内濆外に、各々一列とし、北を上とする。その皇地祇、及び配位、神州地祇の座、並びに礼神の玉は、設け終わり、告潔の完了を待って一旦撤去し、祭りの日早朝に再設する。その第二等以下の神座は、設定したまま収めない。

奉礼郎、礼直官がまた三献官の位置を卯陛の東やや北、西向きに設ける。司徒の位置は卯陛の東、道の南、西向き。太常卿、光禄卿の位置はその次。第一等分献官、司天監の位置はその東、光禄丞、郊社令、太官令、廩犧令の位置はさらにその東、毎等異位重行、ともに西向き北上。また太祝、奉礼郎及び諸執事の位置を内濆東門外の道南に設け、毎等異位重行、ともに西向き北上。監祭御史二位を設ける。一つは壇下午陛の西南、一つは子陛の西北、ともに東向き。監礼博士二位を設ける。一つは壇下午陛の東南、一つは子陛の東北、ともに西向き。奉礼郎の位置は壇の東南、西向き。協律郎の位置は楽簴の西北、東向き。大楽令の位置は楽簴の間、西向き。司尊彝の位置は酌尊所、ともに北向き。望瘞位を坎の南、北向きに設ける。また牲榜の位置を内濆東門の外、西向きに設ける。太祝、祝史の各位置は牲の後、ともに西向き。省饌の位置を牲の西に設け、太常卿、光禄卿、太官令の位置は牲の北、南向き、西上。監祭、監礼の位置は太常卿の西やや後退、西上。廩犧令の位置は牲の西南、北向き。また礼饌を内濆東門の外、道の北、南向きに陳列する。省饌の位置を礼饌の南に設ける。太常卿、光禄卿、太官令の位置は東、西向き、監祭、監礼の位置は西、東向き、ともに北上。祝版を神位の右に設ける。

司尊及び奉禮郎がその属を率い、玉幣篚を酌尊の所に設け、次いで籩豆の位を設ける。正位・配位はそれぞれ左に十一籩、右に十一豆あり、ともに三行とする。登三は籩豆の間にあり。鉶三は登の前にあり。簠一・簋一はそれぞれ鉶の前にあり。また尊罍の位を設け、皇地祇の太尊二・著尊二・犧尊二・山罍二は壇上の東南隅にあり。配位の著尊二・犧尊二・象尊二・山罍二は正位の酒尊の東にあり、ともに北に向かい西を上とし、皆坫あり、勺・冪を加え、酌尊の所とする。また皇地祇位の象尊二・壺尊二・山罍四を壇下の午陛の西に設け、北に向かい西を上とする。配位の犧尊二・壺尊二・山罍四を酉陛の北に設け、東に向かい北を上とし、皆坫あり、冪を加え、設けて酌まざるものとする。神州地祇位は左に八籩・右に八豆あり、登一は籩豆の間にあり、簠一・簋一は登の前にあり、爵坫一は神座の前にあり。また第二等諸神位を設け、每位籩二・豆二・簠一・簋一・俎一・爵坫一あり。内濆の内外諸神は每位籩一・豆一・簠一・簋一・俎一・爵坫一あり。陳列は皆上と同じ。また神州地祇の太尊二・著尊二を設け、皆坫あり。第二等諸神は毎方山尊二あり、内濆内は毎方蜃尊二あり、内濆外は毎方概尊二あり、皆勺・冪を加う。また正位・配位の籩一・豆一・簠一・簋一・俎三及び毛血豆一、並びに神州地祇位の俎一を、各饌冪の内に設ける。また二洗を壇下の卯陛の東に設け、北に向かい、盥洗は東に、爵洗は西にあり、ともに罍を加え勺あり。篚は洗の西にあり、南に肆し、巾を以て実す。爵洗の篚は匏爵を以て実し、坫を加う。また第一等分獻官の盥洗爵洗位、第二等以下分獻官の盥洗位を、各その方道の左に設け、罍は洗の左に、篚は洗の右にあり、ともに内向く。罍篚を執る者は各その後にあり。

祭日の丑前五刻、司天監・郊社令がその属を率い、昇って皇地祇及び配位の神座を壇上に設け、神州地祇の座を第一等に設ける。また玉幣を設け、皇地祇の玉は黄琮を以てし、神州地祇の玉は両圭有邸を以てし、皆匣に置く。正位・配位の幣はともに黄色を以てし、神州地祇の幣は玄色を以てし、五神・五官・嶽鎮海瀆の幣は各その方色に従い、皆篚に陳ぶ。太祝は瘞玉を取りて幣に加え、礼神の玉は各神座の前に置く。光祿卿がその属を率い、入りて正位・配位の籩豆を実す。籩三行は右を以て上とし、豆三行は左を以て上とし、その実は並びに郊祀の如し。登は大羹を以て実し、鉶は和羹を以て実す。また従祭第一等神州地祇の饌を設く。籩三行は右を以て上とし、豆三行は左を以て上とし、その実は並びに郊祀の如し。登は大羹を以て実し、簠は稷を以て実し、簋は黍を以て実す。第二等每位は、左に二籩あり、栗は前に、鹿脯は次にあり。右に二豆あり、菁菹は前に、鹿臡は次にあり。簠は稷を以て実し、簋は黍を以て実す。俎は一羊・一豕あり。内濆内外每位は、左に籩一あり、鹿脯。右に豆一あり、鹿臡。簠は稷、簋は黍、俎は羊を以てす。良醖令がその属を率い、入りて酒尊を実す。皇地祇の太尊を上とし、泛齊を以て実す。著尊は次に、醴齊を以て実す。犧尊は次に、盎齊を以て実す。象尊は次に、醍齊を以て実す。壺尊は次に、沈齊を以て実す。山罍は下とし、三酒を以て実す。配位は、著尊を上とし、泛齊を以て実す。犧尊は次に、醴齊を以て実す。象奠は次に、盎齊を以て実す。壺尊は次に、醍齊を以て実す。山罍は下とし、三酒を以て実す。皆左に明水を実し、右に玄酒を実し、皆尚醖に代わる。次に従祭第一等神州地祇の酒尊を実し、太尊を上とし、泛齊を以て実す。著尊は次に、醴齊を以て実す。第二等は、山尊は醍齊を以て実す。内濆内は、蜃尊は泛齊を以て実す。内濆外は、概尊は三酒を以て実す。以上の尊は皆左に明水、右に玄酒を以てし、皆尚醖に代わる。太常卿は燭を神座の前に設く。

省牲器:祭前一日の午後八刻、壇より二百歩を去りて行く者を禁ず。未後二刻、郊社令がその属を率い、壇の上下を掃除す。司尊と奉禮郎が、執事者を率いて祭器を入れ、位に設く。郊社令は玉幣を篚に陳ぶ。未後三刻、廩犧令と諸太祝・祝史が、牲を以て省牲位に就く。禮直官・贊者が分かれて太常卿、光祿卿・丞・監禮・祭、太官令等を引き、内壝東門外の省牲位に詣らしむ。その滌濯を視、潔を告げ、牲饌を省むるは、並びに郊祀と同じ。俱に畢りて、廩犧令・諸太祝・祝史が次いで牲を牽きて厨に詣り、太官令に授く。次いで光祿卿以下を引きて厨に詣らしめ、鼎鑊を省め、滌溉を視し、乃ち還りて齋所に至る。晡後一刻、太官令が宰人を率いて鸞刀を以て牲を割き、祝史は各毛血を取り、豆を以て実し、饌幔に置く。遂に牲を烹し、又祝史は瘞血を取りて盤に貯う。

奠玉幣:祭日の丑前五刻、獻官以下の行事官、各その服を服す。有司は神位版を設け、玉幣を陳べ、籩豆簠簋奠罍を実し、監祭・監禮の壇の上下を按視するを俟ち、乃ち蓋冪を徹去す。大樂令が工人及び奉禮郎・贊者を率いて先に入る。禮直官・贊者が分かれて分獻官以下、監祭・監禮・諸大祝・祝史・齋郎と執事者を引き、南濆東門より入り、壇に当たり南に、重行し、北に向かい、西を上として、立定す。奉禮郎が贊して曰く「拝せよ。」獻官以下皆再拝し、訖りて、次第に分かれて引き各壇陛上下の位に就く。次いで監祭・監禮を引きて壇の上下を按視せしめ、訖りて、退きて位に復す。禮直官が分かれて三獻官以下の行事官を引き、俱に入りて位に就く。行禮官は皆南濆東門より入る。禮直官が進み立ち初獻の左に、白して曰く「有司謹みに具す、請う行事せんことを。」退きて位に復す。協律郎が笏を高く挙げ、麾を執る者は麾を挙げ、俯伏し、興く。工が柷を鼓し、楽は《坤甯之曲》を作し、八成にて、麾を偃し、敔を戛し、楽止む。太常卿の血を瘞むるを俟ち、訖りて、奉禮郎が贊して曰く「拝せよ。」在位者皆再拝す。又贊して曰く「諸執事者各その位に就け。」禮直官が諸執事を引き各その位に就かしめて俟つ。太祝が跪いて玉幣を篚に取り、尊所に立つ。諸位の太祝も亦各玉幣を取りて奠所に立つ。

礼直官が初献を導いて盥洗の位に至らしめ、楽は『粛寧の曲』を奏す。位に至り、北に向かって立ち、楽止む。笏をさしはさみ、手をすすぎ、手をぬぐい、笏を執り、壇に詣で、楽は『粛寧の曲』を奏す。凡そ初献の昇降には、皆『粛寧の曲』を奏す。卯階より昇り、壇に至り、楽止む。皇地祇の神座の前に詣で、北に向かって立ち、楽は『静寧の曲』を奏す。笏を搢み、跪く。太祝が玉を幣に加え、西に向かって跪きて初献に授く。初献は玉幣を受け、ささげし終わり、笏を執り、俯伏し、き、再拝し、終わり、楽止む。次いで配位の神座の前に詣で、東に向かって立ち、楽は『億寧の曲』を奏し、幣を奠することは上儀の如く、楽止む。卯陛より降り、楽奏し、位に復し、楽止む。初献が配位の幣を奠さんとする時、賛者が第一等の分献官を導いて盥洗の位に詣でしめ、笏を搢み、手を盥ぎ、手を帨ぎ、笏を執り、卯陛より神州地祇の神座の前に詣でしめ、笏を搢み、跪かしむ。太祝が玉幣を分献官に授く、分献官は玉幣を受け、奠し終わり、笏を執り、俯伏し、興き、再拝し、終わり、退く。初め、第一分献官が昇らんとする時、賛者が第二分献官を導いて盥洗の位に詣でしめ、手を盥ぎ、手を帨ぎ、笏を執り、各々その陛より昇らしめ、ただ午陛を用いず、首位の神座の前に詣でしめ、幣を奠することは上儀の如し。その余は次第に祝史・斎郎が助けて奠し終わり、各々導かれて位に還る。初献が幣を奠し終わらんとする時、祝史が毛血の豆を奉じ、各々午陛より昇り、諸太祝が壇上で迎え、正位・配位の神座の前に進みて奠し、太祝と祝史は共に退き、尊所に立つ。

熟饌を進む:初献が既に昇って玉幣を奠し終わる。有司は先ず牛鼎二、羊鼎二、豕鼎二を神厨に陳べ、各々鑊の右に在り。太官が進饌者を帥いて厨に詣で、さじをもって牛・羊・豕をみ、鑊より各鼎にたしむ。牛・羊・豕は各々肩・臂・臑・肫・胳・正脊一・横脊一・長脅一・短脅一・代脅一、皆二骨を以て並べ、おおう。祝史がかんぬきを以て各々鼎を対挙し、有司が匕を執いて従い、饌幔内に陳ぶ。従祀の俎は羊を以て実たし、更に饌幔内に陳ぶ。光禄卿が籩豆簠簋を実たす。籩は粉餈を以て実たし、豆は糝食を以て実たし、簠は稷を以て実たし、簋は黍を以て実たす。実たし終わり、鼎の扃冪を去り、匕を鼎に加う。太官令が匕を以て牛羊豕を升み、俎に載す、肩臂臑は上端に在り、肫胳は下端に在り、脊脅は中に在り。初献が位に還るを俟ち、楽止む。礼直官が司徒を導き出でて饌所に詣でしめ、共に籩豆簠簋俎を薦む。斎郎が各々皇地祇配位の饌を奉じ、卯陛より昇り、諸太祝が各々壇上で迎う。司徒は皇地祇の神座の前に詣で、笏を搢み、籩豆簠簋を奉じ、次いで俎を奉じ、北に向かって跪きて奠し、終わり、笏を執り、俯伏し、興き、籩を糗餌の前に設け、豆を醓醢の前に設け、簠簋を登の前に設け、俎を籩の前に設く。次いで卯陛より配位の饌を奉じ、東に向かって跪きて神座の前に奠することは、並びに上儀の如し。各々卯陛より降り、位に還る。太官令が又同様に斎郎と共に神州地祇の饌を奉じ、卯陛より昇り、太祝が壇陛の道の間に迎え、神座の前に奠し、籩の前に在り、終わり、楽止む。太官令と進饌者は卯陛より降り、位に還る。

礼直官が初献官を導いて盥洗の位に詣でしめ、楽奏す。位に至り、楽止む。北に向かって立ち、笏を搢み、手を盥ぎ、手を帨ぎ、笏を執り、爵洗の位に詣でしむ。位に至り、北に向かって立ち、笏を搢み、爵を洗い、爵を拭いて執事者に授く。笏を執り、壇に詣で、楽奏す。卯陛より昇り、壇上に至り、楽止む。皇地祇の酌尊所に詣で、西に向かって立つ。執事者が爵を初献に授く。初献は笏を搢み、爵を執る。司尊が冪を挙げ、良醖令が跪きて太尊の泛斉を酌む。酌み終わり、初献は爵を執事者に授け、笏を執り、皇地祇の神座の前に詣で、北に向かって立ち、笏を搢み、跪く。執事者が爵を初献に授く、初献は爵を執り、三たび茅苴に酒を祭り、爵を奠す(三献が爵を奠す時は、皆執事者が受けて興く)。笏を執り、俯伏し、興き、少しく退き、跪き、楽止む。挙祝官が跪き、祝版を対挙す。祝を読み、太祝は東に向かって跪き、祝を読み終わり、俯伏し、興く。挙祝は祝版を案に奠し、再拝し、興く。次いで配位の酌尊所に詣で、執事者が爵を初献に授く、初献は笏を搢み、爵を執る。司尊が冪を挙げ、良醖令が跪きて著尊の泛斉を酌む、楽は太簇宮『保寧の曲』を奏す。初献は爵を執事者に授け、笏を執り、配位の神座の前に詣で、東に向かって立ち、笏を搢み、跪く。執事者が爵を初献に授く、初献は爵を執り、三たび茅苴に酒を奠す。爵を奠し、笏を執り、俯伏し、興く。少しく退き、跪き、楽止む。祝を読み、終わり、楽奏し、就いて拝し、興き、拝し、興く。卯陛より降り、読祝・挙祝官は俱に従い、楽奏し、位に復し、楽止む。次いで亞献を導いて盥洗の位に詣でしめ、北に向かって立ち、笏を搢み、手を盥ぎ、手を帨ぐ。笏を執り、爵洗の位に詣でしめ、北に向かって立ち、笏を搢み、爵を洗い、爵を拭いて執事者に授く。笏を執り、卯陛より昇り、皇地祇の酌尊所に詣でしめ、西に向かって立つ。執事者が爵を亞献に授く。亞献は笏を搢み爵を執り、司尊が冪を挙げ、良醖令が著尊の醴斉を酌む。酌み終わり、爵を執事者に授け、笏を執り、皇地祇の神座の前に詣でしめ、北に向かって立ち、笏を搢み、跪く。執事が爵を亞献に授く、亞献は爵を執り、三たび茅苴に酒を祭り、爵を奠し、笏を執り、俯伏し、興き、少しく退き、再拝す。次いで配位に詣でて酌献することは上儀の如く、ただ犠尊を酌むことが異なる。楽止み、降りて位に復す。次いで終献を導いて盥洗の位に詣でしめ、手を盥ぎ、手を帨ぎ、爵を洗い、爵を拭き、爵を執事者に授け、壇に昇らしむ。正位には、犠尊の盎斉を酌み、配位には、象尊の醴斉を酌み、奠献することは並びに亞献の儀の如し。礼畢り、降りて位に復す。

初めに、終献が将に升らんとする時、賛者が第一等分献官を引いて盥洗の位に詣らしめ、笏を搢げ、手を盥ぎ、手を拭い、爵を洗い、爵を拭い、爵を執事者に授ける。笏を執り、神州地祇の酌尊の所に詣り、笏を搢げ、執事者が爵を献官に授ける。献官は爵を執り、執事者が太尊の泛斉を酌み、酌み終わりて、爵を執事者に授ける。進みて神座の前に詣り、笏を搢げ、跪き、執事者が爵を献官に授け、献官は爵を執り、三たび茅苴に酒を祭り、爵を奠め、俯伏し、興き、少しく退き、跪き、再拝し、終わりて、位に還る。初めに、第一等分献官が将に升らんとする時、賛者が分かれて第二等分献官を引いて盥洗の位に詣らしめ、笏を搢げ、手を盥ぎ、手を拭い、笏を執りて酌尊の所に詣り、執事が爵を分献官に授け、分献は酌みて執事者に授け、進みて首位の神座の前に詣り、奠献は並びに上の儀の如し。祝史・斎郎は次第に助けて奠め、終わりて、各々引かれて位に還る。諸献が俱に畢り、諸太祝が進みて籩豆を徹し、籩豆は各一、少しく故き処を移す。楽は『豊寧の曲』を奏し、徹し終わりて、楽止む。奉礼官が賛して曰く、「胙を賜う。」と。衆官は再拝し、楽は奏し、一成して、止む。初めに、送神の楽止み、初献官を引いて望瘞の位に詣らしめ、楽は太簇宮『粛寧の曲』を奏し、位に至り、南に向いて立ち、楽止む。初めに、在位の官が将に拝せんとする時、諸太祝・祝史は各々篚を奉じて進み神座の前に詣り、玉幣、並びに神州地祇以下に従祭するものは、皆俎に牲体を載せ、並びに黍稷飯爵酒を取り、各々その陛より壇を降り、北に詣りて瘞坎に至り、坎の中に実す。また従祭の位の礼幣を皆従えて瘞し、礼直官が曰く、「瘞すべし。」と。東西六行、土を置きて坎の半ばとし、礼直官が賛して、「礼畢。」と。初献を引いて出づ。礼官の賛者は各々祭官及び監祭・監礼・太祝以下を引き、俱に壇の南に復し、北に向いて立ち定まり、奉礼郎が賛して曰く、「再拝。」と。監祭以下は皆再拝し、終わりて、奉礼以下及び工人は次第に出づ。光禄卿は胙を奉じて進め、監祭・監礼は展視す。その祝版は斎坊にて燔す。

朝日夕月の儀

斎戒・陳設・省牲器・奠玉幣・進熟、その節は並びに大祀の儀の如し。朝日の玉は青壁を用い、夕月は白壁を用い、幣は皆玉の色の如し。牲は各々羊一・豕一を用う。有司が三献を摂し、司徒が事を行ふ。その親しく朝日を行ふこと、金初めは本国の礼を用い、天会四年正月、始めて乾元殿にて朝日し、而して後に賀を受く。天眷二年、朔望朝日の儀を定む。皇帝は靴袍を服し、百官は常服す。有司が炉案・御褥の位を所御の殿前の陛上に設け、百官の褥位を殿門外に設け、皆日に向かふ。宣徽使が奏して皇帝を導きて位に至らしめ、南に向き、再拝し、香を上ぐ。又た再拝す。閣門は皆相応じて賛し、殿門外の臣僚は常の儀の如く陪拝す。大定二年、典故無きを以て罷む。十五年、事を言ふ者、今の正旦並びに万春節に、宜しく有司に命じて日の礼を定むべしと謂ふ。有司は漢・唐の春分朝日を援拠し、煙を升め玉を奠むること圜丘の儀の如し。又た唐の『開元礼』を按ずるに、南向に大明の神位を設け、天子は北向し、皆南向して日を拝するの制無し。今已に勅を奉じて月朔に日を拝す。宜しく古制に遵ひ、殿前にて東向に拝すべし。詔して姑く南向に従ふ。その日、先ず臣僚を引いて殿門外に立ち、陪位は殿前班の露台の左右に立ち、皇帝は露台の香案にて上の儀の如く拝す。十八年、上は仁政殿にて日を拝し、始めて東向の礼を行ふ。皇帝は殿を出で、東向に位を設け、宣徽が賛して、「拝。」と。皇帝は再拝し、香を上ぐ。終わりて、又た再拝す。臣僚は並びに陪拝し、班次に依りて起居し、常の儀の如し。

高禖

明昌六年、章宗に未だ子無く、尚書省の臣、高禖の祀を行ふことを奏す。乃ち壇を景風門外の東南端に築き、闕の卯辰の地に当て、圜丘と東西相望み、壇は北郊の制の如し。歳に春分の日を以て青帝・伏羲氏・女媧氏を祀る。凡そ三位、壇上に南向し、西を上とす。姜嫄・簡狄は壇の第二層に位し、東向し、北を上とす。前一日の未三刻、神位を布き、牲器を省み、御弓矢弓䪅を上下の神位の右に陳ぶ。その斎戒・奠玉幣・進熟は、皆大祀の儀の如し。青帝の幣玉は皆青を用い、余は皆玉無し。每位の牲は羊一・豕一を用う。有司が三献を摂し、司徒が事を行ふ。礼畢りて、胙を進むること、他の祀の肉に倍す。進胙の官は弓矢䪅を佩きて進み、上は命じて後妃嬪禦は皆弓矢を執りて東向して射し、乃ち命じて次第に福を飲み胙を享けしむ。