明史

志第十四 暦八

志第十四 暦八

▲回回暦法二

日五星中心行度立成造法の原本は、総年・零年・月分・日期、及び十二宮初日の、凡そ五つの立成なり。各立成の内、首に本信立成の処の月日宮各紀数を列し、次に七曜を列し、次に日中心行度、及び土・木・火・金・水の各自行度と日五星の最高行度を列す。交多は録せず。其の立成を造るの法を左に録す。

日中心行長日期立成 一日の行は五十九分八秒、日に按って累加す。小月二十九日に、二十八度三十五分二秒を得、大月三十日に、二十九度三十四分十秒を得。

月分立成。単月は大、双月は小、末に一閏日を置く。大月は、二十九度三十四分十秒。小月は二十八度三十五分二秒。月に按って累加す。十二月計は十一宮十八度五十五分九秒、閏日に五十九分八秒を加う。

宮分初日立成。白羊宮初日より起算し、金牛宮初日に至る、凡そ三十一日、一宮一度三十三分十八秒を得。是れ五十九分八秒の積なり。宮分の日数の多少を視る。日数は前に見ゆ。累加して之を積み、双魚宮初日に至り、十一宮一度十一秒を得。白羊より此に至るまで凡そ三百三十五日の積なり。

零年立成。每年は十一宮十八度五十五分九秒、三十年に十一日を閏す。故に二年、五年、七年、十年、十三年、十六年、十八年、二十一年、二十四年、二十六年、二十九年、皆閏日なり。約法、毎一年は十一度四分五十一秒を減じ、閏年は十度五分四十三秒を減ず。三十年にして一宮八度二十五分三十一秒と為る。每年三百五十四日、計一万六百二十日、閏十一日を加へ、共に一万六百三十一日。

総年立成。第一年は三宮二十六度五分十九秒と為る。毎三十年に一宮八度二十五分三十一秒を加へ、一千四百四十年に至り、五宮十五分三十三秒を得。

▲五星自行度立成造法

土星日期立成 一日五十七分、日に従って遞加す。小月は二十七度三十七分、大月は二十八度三十四分。其の五日、十二日、二十日、二十八日に一分を増すは、乃ち秒数の積む所なり。

月分立成。大月には二十八度三十四分を加へ、小月には二十七度三十七分を加ふ。月に按って累加す。十二月計は十一宮七度四分、閏日に五十七分を加う。

宮分初日立成。金牛宮初日は二十九度三十一分、是れ自行三十一日の積なり。余の四星は此に准ず。宮分の日数を視て累加し、双魚宮初日に至り、十宮十八度五十八分と為る。

零年立成。每年は十一宮七度四分、其の閏日の有無は、日中行度を視る。零年には本星の一日行分を加ふ。下の四星は此に准ず。三十年に至り、共に一宮十二度十六分と為る。

総年立成。第一年は十一宮二十九十度十八分、これは隋の己未年に測定した根数であり、一説には即ち洪武甲子年の数で、加次を含む。下の四星はこれに準ず。六百年は四宮四度四十四分。毎三十年ごとに一宮十二度二十七分を加え、一千四百四十年に至れば、計七宮十八度二十分となる。

木星日期立成。一日は五十四分、日に従って順次加える。小月は二十六度十分、大月は二十七度五分。その四日、十一日、十七日、二十四日、三十日に一分を増すのは、秒数の積み重ねによるものである。

月分立成。大月・小月に従って累加し、十二月で計十宮十九度二十九分、閏日には五十四分を加える。

宮分初日立成。金牛宮初日は二十七度五十九分、変魚宮初日に至れば十宮二十九度二十六分となる。

零年立成。毎年は十宮十九度、三十年に至れば、計七宮二十四度三十九分となる。

総年立成。第一年は四宮二十五度十九分、六百年は五宮八度二十七分。毎三十年に七宮二四三九を加え、千四百四十年に至れば、計八呂八度五十分となる。

火星日期立成。一日は二十八分、日に従って順次加える。小月は十三度二十三分、大月は十三度五十一分。その二日、五日、九日、十二日、十五日、十八日、二十二日、二十五日、二十八日は各々一分を減ずる。

月分立成。大月・小月に従って累加し、十二月で計五宮十三度二十四分、閏日には二十八分を加える。

宮分初日立成。金牛宮初日は十四度九分、変魚宮初日に至れば五宮十八度二十九分となる。

零年立成。毎年は五宮十三度二十四分、三十年に至れば、計七宮十七度一分となる。

総年立成。第一年は八宮三十四度六分、六百年は四宮四工三十三分。毎三十年に七宮度一分を加え、一千四百四十年に至れば、計一度一十一分となる。

金星日期立成。一日は三十七分、日に従って順次加える。小月は十七度五十三分、大月は十八度三十分。

月分立成。大月・小月に従って累加し、十二月で計七宮八度十五分、閏日には三十七分を加える。

宮分初日立成。金牛宮初日は十九度七分、変魚宮初日に至れば七宮十五度二分となる。

零年立成。毎年は七宮八度十五分、三十年に至れば、計二宮十四度十五分となる。

総年立成 第一年は一宮十五度二十九分、六百年は三宮零三十四分。三十年ごとに二宮十四度十五分を加え、百四十年で計九度五十一分となる。

水星日期立成 一日は三度六分、日ごとに順次加える。小月は三宮初度六分、大月は三宮三度十二分。二日、四日、七日、九日、十二日、十四日、十七日、十九日、二十二日、二十四日、二十七日、二十九日はそれぞれ一分を増す。

月分立成 大小月に従い累加し、十二月で計初宮十九度四十七分、閏月は三度六分を加える。

宮分初日立成 金牛宮初日は三宮六度十九分、変魚宮初日に至っては十宮二十度四十五分。

零年立成 毎年初宮十九度四十七分、三十年に至っては計八宮二十七度四十四分。

総年立成 第一年は二宮二十五度三十四分、六百年は一宮十度九分。三十年ごとに八宮二十七度四十四分を加え、千四百四十年に至っては計十一宮六度三十五分。

▲日五星最高行度立成造法 日と五星は同じものを用いる。

最高行日分立成 一日は一十微、日ごとに順次加える。四日、十一日、十八日、二十五日はそれぞれ一微を減ず。大月は四秒五十六微、小月は四秒四十六微。

月分立成 大小月に従い累加し、十二月で計五十八秒一十微。閏日あれば十微を加える。

宮分初日立成 金牛宮初日は五秒六微、変魚宮初日に至っては五十五秒五微。

零年立成 毎年五十八秒、二十微を去る。年ごとに順次加え、三年で六十微を積み一秒を加え、三十年で計二十九分十秒。

総年立成 一年は初宮十度四十分二十八秒、洪武甲子に次を加える。六百年は五十八分十三秒。三十年ごとに二十九分七秒を加え、千四百四十年で計十二度三十六分五十五秒。

▲太陰経度立成造法

日期立成 中心行度は、一日十三度十一分、日ごとに累加する。大月は一宮五度十七分、小月は初宮二十二度七分。内、二日、四日、六日、九日、十一日、十四日、十六日、十八日、二十一日、二十三日、二十六日、二十八日、三十日はそれぞれ一分を減じ、計十三分を減ず。 加倍相離度は、一日二十四度二十三分、日ごとに順次加える。大月は初宮十一度二十七分、小月は十一宮十七度四分。内、五日、十四日、二十三日はそれぞれ一分を減ず。 七輪行度は、一日十三度四分、日ごとに順次加える。大月は一宮一度五十七分、小月は十八度五十三分。其中、五のつく日は皆一分を減ず。 羅計中心行度は、一日三分、日ごとに順次加える。大月は一度三十五分、小月は一度三十二分。内、三日、九日、十五日、二十日、二十六日はそれぞれ一分を増す。

月分立成 中心行度は、大月は一宮五度十七分、小月は二十二度七分、月ごとにこれを加え、十二月で計十一宮十四度二十七分。内、三月、七月、十一月はそれぞれ一分を増す。閏日あれば、十三度十一分を加える。 加倍相離度は、大月は十一度二十七分、小月は一宮十七度四分、十二月で計十一宮二十一度三分。内、二月、六月、十月はそれぞれ一分を減ず。閏日あれば、二十四度二十三分を加える。 本輪行度は、大月は一宮一度五十七分、小月は十八度五十三分、十二月で計十宮五度零分。閏日あれば、十三度四分を加える。 羅計行度は、大月は一度三十五分、小月は一度三十二分、十二月で十八度四十五分。内、三月、七月、十一月はそれぞれ一分を増す。閏日あれば、三分を加える。

協零年立成。中心行度は、毎年十一宮十四度二十七分、三十年で一宮八度十五分。三十年閏十一日、太陽零年と同し。以下これに準ず。銳離度は、毎年十一宮二十一度三分、三十年で十一宮二十九度四十分。閏日には、二十四度二十三分を加ふ。本輪行度は、毎年十宮五度、三十年で九宮二十三度四十七分。閏日には、十三度四分を加ふ。羅計行度は、毎年十八度四十五分、三十年で六宮二十二度五十八分。閏日には、三分を加ふ。

總年立成。中心行度は、第一年四宮二十八度四十九分、六百年で六宮八度四十二分、每三十年に一宮八度十五分を加へ、一千四百四十年で五宮二十九度四十七分。倍離度は、第一年、一宮二十五度二十八分、六百年で一宮十八度三十三分。每三十年に十一宮二十九度四十分を加へ、一千四百四十年で一宮九度二十一分。本輪行度は、第一年、四宮十二度二分、六百年で八宮八度分。每三十年に二十三度六分を加へ、六百年で十一宮十度三十四分。每三十年に六宮二十二度五十八分を加へ、一千四百四十年で八宮十五度五十分。

▲總零年宮月日七曜立成造法

總年立成は、第一年は金六より起り、六百年は日一より起り、每三十年に寺数を加ふ。零年立成は、水四より起る。宮分立成は、金牛宮は火三より起る。月分立成は、月二より起る。日期立成は、日一より起る。求法:閏日あれば、歳七曜に満つ。歳に満たざれば、月七曜を用ふ。之を併せて、逐月末日の七曜を得。

太陽加減立成は、自行宮度を引数とす。原本は宮を縦列の首行に、度を横列の上行に列し、每三宮順に三十度を布き、内に加減差を列し、又加減分を列す。其の加減分は、即ち本度の加減差と次度の加減差との較なり。今之を去り、止めて加減差数を列し、引数の宮を上横行に列し、度を首直行に列し、順逆を以て之を査し、得る数異ならずして、簡捷之に過ぐ。月・五星の加減立成も、此に準ず。