宋史

志第八十五 樂七

◎楽七(楽章一) 郊祀・祈穀・雩祀・五方帝・感生帝 建隆郊祀八曲

降神の曲、『高安』 国都の南方にあり、時に陽気に就く。以て帝の祉を祈り、式に民の康を致す。豆・籩・鼎・俎、金石・絲簧。礼行なわれ楽奏せられ、皇祚無疆なり。

皇帝の昇降、『隆安』 歩武舒遅に、壇に升りて肅祗たり。その容允若にして、礼に於いて宜しきに宜し。

玉幣を奠む、『嘉安』 嘉玉を製して幣とし、以て神明に通ず。神は物を享けず、克誠を享く。俎を奉ず、『豊安』 笙鏞楽を備え、繭栗牲を陳ぶ。乃ち芳俎を迎え、以て高明に薦む。酌献、『禧安』 丹雲の爵、金龍の杓。尊罍に挹す、是を清酌と曰う。

福酒を飲む、『禧安』 茲の五斉を潔くし、彼の六尊を酌む。誠を致すこと斯に至り、礼に率うこと弥に敦し。以て景福を介し、永く後昆を隆くす。重熙累洽、帝道の尊ぶ所なり。

亜献・終献、『正安』 天蓋し高しと謂うも、その聴くこと孔だ卑し。楽を聞きて徳を歆み、以て福禧を介す。神を送る、『高安』 倏として来たり、忽として回る。雲の馭杳邈として、天門洞開す。咸平親郊八首

降神、『高安』 圜丘何方ぞ? 国の陽に在り。神を礼し合祭し、運啓けて無疆なり。祖考来格し、籩豆行を成す。その儀肅肅として、降福穰穰たり。

皇帝の昇降、『隆安』 礼備わり楽成り、乾健天行す。帝の容穆有り、佩玉鏘鳴す。

玉幣を奠む、『嘉安』 位を定めて祀りを毖にし、神明に告ぐ。嘉玉・量幣、克誠を享く。俎を奉ず、『豊安』 牲有り斯に純なり、俎有り斯に陳ぶ。上帝に進み、深仁を昭かに報ず。酌献、『禧安』 帝に大いに報い、盛徳升聞す。醴斉良潔、粢盛芬芳なり。

福酒を飲む、『禧安』 帝を圜丘に祀り、九州力を献ず。礼郊に行われ、百神職を受く。霊祇格思し、我が明徳を享く。天鑒孔だ章らかに、玄祉昭かに錫わる。

亜献・終献、『正安』 羽籥雲の如く罷み、干戚載せて揚ぐ。神に接すること恪有り、羨を錫うること無疆なり。神を送る、『高安』 神駕来たり思う、風挙ぎ雲飛ぶ。神の馭帰り止む、天空りて露晞く。景祐親郊、三聖並びに侑す二首

幣を奠む、『広安』 千齢運を啓き、三後天に在り。嘉壇並びに侑し、億万斯年。酌献、『彰安』 皇基締構し、帝係霊長なり。躬ず鬱鬯を薦め、子孫保ち昌んず。常祀二首

太祖配位に幣を奠む、『定安』 駿命を翕受し、群方を震疊す。上帝に侑祀し、徳厚くして光流る。酌献、『英安』 霊符を誕受し、丕業を肇基す。潔尊に配享し、永く万葉を隆くす。元符親郊五首(余は咸平に同じ。凡そ闕くる者は皆旧詞を用う)。

降神の曲、『景安』(六変の詞同じ)。無為にして遠からず、深厚にして広き圻。祭神恭しく在り、弁冕袞衣。粢盛豊かに美しく、明徳馨しく輝く。以て祥と為し以て佑と為し、眇々たる専祈に非ず。

昇降の曲、『乾安』(罍洗・飲福も並びに奏す)。神霊擁護し、景従雲随す。玉色温粹、天歩舒遅。周旋陟降、皇心肅祗。千霊是れ保ち、百福宜き所。

文舞を退け、武舞を迎える曲、『正安』。左手に籥を執り、右手に翟を秉る。旅を進め旅を退く、万舞奕奕たり。

豆を徹する曲、『熙安』。彼の郊丘に陟り、大祀是れ承く。其の豆孔だ庶く、其の香始めて升る。上帝時に歆し、我が斉明を以てす。事を卒えて徹し、福禄来たり成る。神を送る曲、『景安』。馨八尊に遺り、器二簋に空し。至祝至虔、穹祇祉を貺う。

政和親郊の三首

皇帝昇降の曲、『乾安』。山を因りて高きと為し、爰に其の首に陟る。玉趾躩如たり、帝の左右に在り。帝我が王に謂う、予仁厚を懐うと。眷言之を顧み、永く九有を綏んず。

配位酌献の曲、『大寧』。於穆たる文祖、妙道九徳。霊心に默契し、王跡を肇基す。後人を啓佑し、裕を垂れて罔極。食を合せて昭かに薦め、孝思維則たり。

於皇たる順祖、徳を積み祥を累ぬ。源を発して深厚、其の光を耀さず。天の明命を基とし、厥れ厚く克く昌んず。是れ孝にして是れ享け、申し錫うこと無疆。

高宗建炎の初め、国歩尚お艱難なりしが、乃ち有司に詔し、天帝地祇及び他の大祀は、先ず時を以て挙げしむ。太常尋いで奏す、近く已に楽工を増募し、幹・羽・簨・虡も亦備わり、始めて旧礼に循い、登歌の楽舞を用う。其の昊天上帝を祀る。

降神に『景安』を用う。

圜鐘を宮と為し、三奏。上儀を蒐講し、式に毖祀を修む。日吉く辰良く、礼成り楽備わる。風馭雲旗、聿ち来たりて歆し止む。我が馨徳を嘉し、茲の繁祉を介す。

黄鐘を角と為し、一奏。我将に我享け、涓選休成。執事恪有り、惟だ寅に惟だ清し。楽既に六変し、肅雍和鳴す。高高として上に在り、庶幾く是を聴かん。

太簇を徴と為し、一奏。礼禋祀を崇め、物を備え誠を薦む。穹昊に昭格し、明徳惟だ馨し。風馬雲車、蚃として居りて歆す。申し錫うこと無疆、我が思成を齎す。

姑洗を羽と為し、一奏。惟だ天を大と為し、物始めて資る所。恭しく禋祀を承け、以て報い以て祈る。神は度る可からず、日監茲に在り。馨しき明徳有り、庶幾く其れ格らん。

皇帝盥洗の曲、『正安』。霊上帝に承け、意を厲めて専精す。洗を阼に設け、罍の水以て清し。盥いて以て潔を致し、神明に感通す。遠きも届かざる無く、其れ茲の誠を饗けん。

壇に登りて、『正安』 皇なるかな上帝、神格方無し!一陽肇めて復し、典祀常あり。豆登りて豊潔、徳を薦ぐるに馨香。棐忱居りて歆し、福を降すこと穰穰たり。

上帝の位に玉幣を奠め、『嘉安』 治極まりて発聞し、瑕無くして芬有り。嘉玉を陳べ幣を、神屆りて欣欣たり。誠心昭著に、欽恭文無し。以て安んじ以て侑け、篤祜何ぞ垠あらん。

太祖の位に幣を奠め、『安定』 茫茫たる蒼穹、孰か其の紀を知らん!精意潜かに通じ、遠くして而も邇し。量幣を薦ぐるに誠を、実斯に篚有り。卷然として之を顧み、永く繁祉を錫う。

皇帝位に還り、『正安』 典祀常有り、昭かに上帝に事う。奉じて以て虔を告げ、逮う迄に幣を奠む。鍾鼓既に設き、禮儀既に備わる。神の格す思う、恭しく貺賜を承く。

俎を捧げ、『豐安』 祀事孔明に、禮文惟だ楙し。爰に犧牲を潔くし、載せて俎豆に登す。或いは肆し或いは将り、声無く臭無し。精祲潜かに通じ、永く我が後を綏んず。

上帝に酌献し、『嘉安』 気黄鍾に萌し、万物資りて始まる。欽若たる高穹、吉蠲して時祀す。神筴泰元、授くるに増して已む無し。群生熙熙として、函蒙して繁祉す。

太祖の位に酌献し、『英安』 赫赫たる翼祖、天に命を受く。徳は三代に邁り、威は八埏に加わる。陟りて上帝に配し、明禋して虔を告ぐ。流光垂裕し、万斯の年に於いて。

文舞退き、武舞進み、『正安』 大徳は生と曰い、陰陽寒暑。楽舞は形容し、干戚籥羽。一弛一張、退旅進旅。神之を安楽し、祉を錫うこと綿宇に。

亞献、終献、『文安』 惟れ聖普く臨み、皇の徳に順う。典礼彝有り、享祀忒たらず。籩豆静嘉、降登肹飭。神具に醉止み、景貺咸く集まる。

豆を徹し、『肅安』 内心斉誠、外物蠲潔。神来りて嘗を迪し、俎豆既に徹す。群生に燕及び、或いは夭閼する靡し。福を降すこと穰穰、時に万時に億。

神を送り、『景安』 於赫たる上帝、龍に乗り天を禦す。惟れ聖克く事え、明饗斯に虔し。豆を薦ぐるに雲の如く徹し、霊猋且く旋る。載せて休祉を錫い、其れ惟れ年有らん。

燎を望み、『正安』 霊上帝に承け、精意感通す。馨香旁く達し、粢盛既に豊なり。登降儀有り、祀備わり楽終わる。神之を聴く、福禄来たりて崇し。

紹興十三年、初めて郊祀を挙行し、学士院に命じて宮廟朝献及び圜壇行禮・登門肆赦の楽章を製せしめ、凡そ五十有八。二十八年に至り、臣僚の請い有りて改定するに及び、ここに御製楽章十有三及び徽宗の元御製仁宗廟楽章一、合わせて十有四篇。余は則ち大臣と両制儒館の士に分命し、一新撰述せしめ、並びに懿節別廟楽曲凡そ七十有四、俱に彙して見る。其の圜丘を祀る。

皇帝中壝に入り、『乾安』 帝震より出で、巽は惟れ斉明。律は姑洗と曰い、以て潔清を示す。我神に交わるに、蠲意必ず精、既に盥して往き、祈りて此の誠を鑒らん。降神、『景安』

陽は黄宮に動き、日は南極に旋る。天門蕩蕩、百神職を受く。爰に紫壇を熙し、熉黄殊色。神なる哉はいとして来たり、蓋し徳有るに親しむ。盥洗、『乾安』 帝は明徳を顧み、克誠に監る。斉戒して滌濯し、式に潔清を示す。

郊丘の祭壇を合せて祓い清め、享けしめる誠意は必ず精一なり。既に盥ぎて而ち薦め、かがやける事備はり成る。壇に升りて、『乾安』、帝は崇き壇を監み、おう神其れ從ふ。古に稽へて合せて祓ひ、並びに神宗に侑す。階を升り玉を奠め、誠意感通す。貺施くわうしまさに來り、福を受くること無窮なり。

昊天上帝の位に玉幣を奠む、『嘉安』(御製)、上穹の昊天、日星曜を垂る。下土を照臨し、王國是れ保つ。維れ玉と帛と、つつしうやうやしく昭かに報ふ。永く之を左右し、つつしみて至道にしたがふ。皇地祇の位に玉幣を奠む、『嘉安』(御製)、

至哉坤の厚き、隤然として止靜なり。じうに動植を載せ、資り始めて性を成す。玉の光幣の色、璨として其の映ずるが若し。恭しく禋祀をもつて、邦有るの慶なり。太祖皇帝の位に尊幣を奠む、『廣安』(御製)、明明たる翼祖、並びに泰壇に侑す。綿宇を肇造し、王業孔はなはだ艱し。

表正として封略し、上は際し下は蟠る。躬を以て大報し、亦たはへるに止まる。太宗皇帝の位に玉幣を奠む、『化安』(御製)、赫赫巍巍、時に純熙なり。昊天の成命、後則ち之を受く。邃古に登邁し、聲詩に光被す。幣有りて陟配し、孫謀の貽す所なり。

壇を降り、『乾安』、べて盛儀、天歩逡巡す。樂備はり禮交はり、嘉玉既に陳ぶ。神方に安坐し、薦祉紛綸たり。陟降容有り、皇心載すなはち勤し。位に還る、『乾安』、

克く王業を昭かにし、命は昊天に成る。泰畤に禋燎し、八陛惟れ圜なり。肅然たる威儀、登降周旋す。是れ精享と謂ひ、神監り吉蠲す。俎を奉ず、『豐安』、至大なるは惟れ天、云何ぞ德と稱せん!誠を展べて薦めを致し、牲は博碩を用ふ。

誠を以て牲に寓し、帝は誠に由りていたる。居歆して祥を降し、時萬時億なり。再び盥洗に詣る、『乾安』、帝は震に出で、巽は惟れ潔齊なり。神明其の德、乃ち禋柴と稱す。惟れ此の吉蠲、昭事聿び懷ふ。重ねて盥ぎて祀り、敷錫孔はなはだ皆なり。

再び壇に升るは初升と同し、惟れ奠玉を易へて奠酌と作す。昊天上帝の位に酌獻す、『禧安』(御製)、壇陛に謁款し、つつしみて泰禋を祀る。丘圜自然、格る可き至神。桂尊登り酌し、嘉薦方に新たなり。福は菲眇にく、下民に敷佑す。

皇地祇の位に酌獻す、『光安』(御製)、厚德光大、元の明を承く。茲に潛莩吹き、昭清に升る。冰天桂海、咸く化成に資る。恭しく彝醪を酌み、報本惟れ精なり。太祖皇帝の位に酌獻す、『彰安』(御製)、

鬯を奠むる斯の馨し、功歌詠に在り。後人を佑啓し、文軌蚤つとに正し。位に還る、『乾安』、ここに上帝に類し、百神を懷柔す。稾秸既に設け、珪幣既に陳ぶ。精誠潛かに交はり、事をおはりてをはる。我が億載を佑け、基圖日新たなり。

小次に入る、『乾安』、恭しく美報を展べ、びに上儀を修む。禮樂和節し、登降宜しきに適ふ。德焉ここに斯れ親しみ、神靡しからず。海內福を受け、式て邦基を固くす。文舞退き、武舞進む、『正安』、

泰元尊く臨み、富媼繁祉なり。おほきみなる祖宗、既に昭かに格止す。舞を奏して功を象り、靈其れ喜び有らん。永く孝思を言ひ、善を盡くし美を盡くす。亞獻、『正安』、陽丘其の高く、神祗並びに位す。即ち厥の玉を奠め、既に厥の醴を奉ず。

亦た嘉德有り、克く相ひて毖祀す。旨酒載すなはち爵し、以て熙事を成す(終獻同じ、惟れ再酌を易へて三酌と為す)。小次位を出づ、『乾安』、ここに紫壇を熙かし、天地並びに貺す。來りやすみ來りやすんじ、ことごとく鬱鬯を陳ぶ。

神を承けて至尊、精意のむかふ所。靈に告げ饗け奠め、祉福其れのびらかなり。飲福位に詣る、『乾安』、帝は崇壇に臨み、媼神其れ從ふ。祖宗並びにきこしめし、福祿攸れ同し。

兵戈は寝て刑罰は措かれ、時は和し歳は豊なり。それを受くるに、将に施すこと窮まりなし(降壇同、ただ「将」を「以」に易う)。福を飲む、『禧安』八音克く諧い、神を降し祇を出す。風馬雲車、陟降ここに在り。

我に純嘏を錫う、我応にこれを受く。一人慶有れば、燕及ぶ群黎に。位に還る、『乾安』帝震より出で、孝上儀を奏す。燔燎膻薌、神来たり燕す。旧典のごとく肅に、罔く或いは祗ならざることなし。既に右に饗すれば、翕に蕃厘を受く。

豆を徹す、『熙安』燎薌既に升り、焫膋以て潔し。豆に於て登に於て、焄紐蒿飶有り。紫幄熉黄、神其れ安悦せん。将に以て慶成せんとし、薄言へば盍ぞ徹さざらん。神を送る、『景安』

九霄眇邈、神求むべからず。何を以てか之を降す、徳の修まるを監むるなり。三献備成し、神留むべからず。何を以てか之を送る、天の休を保つなり。燎を望む、『乾安』天蓋し高しと謂えり、陽噓して生ず。日月列宿、皆天の神なり。

肆に厥の類を求め、陽と倶に升る。燎を壇に視て、以て其の勤を終う。瘞を望む、『乾安』地蓋し厚しと謂えり、陰翕して成る。社稷群望、皆地の霊なり。肆に厥の類を求め、陰と倶に凝る。瘞を坎に視て、以て其の勤を終う。

大次に還る、『乾安』舞具は八佾、楽備は六成。大いなるかな孝熙、意を厲し専精す。事已で竣り、軫を回し衡を還す。我応にこれを受く、以て増さざること莫し。内に還る、『采茨』

五輅鑾を鳴らし、八神蹕を警す。天官景従し、祗栗せざる莫し。祲威盛容、昭なるかな祖述。我に無疆を祚し、葉気充溢す。寧宗郊祀二十九首 皇帝中壝に入る、『乾安』

丘沢を合祀し、祖宗に登侑す。顧諟惟精、霊承惟恭。皇儀厳有り、帝容荘有り。克誠に監り、肅肅雍雍たり。神を降す、『景安』圜鐘宮を為す

天門蕩蕩、雲車陰陰。百神咸く秩し、三靈顧歆す。神なるかな来たれり、神なるかな溥く臨む。時に宋の徳を饗し、翼翼小心たり。黄鐘角を為す 華蓋既に動き、紫微洞開す。星樞周旋し、日車徘徊す。

霊なるかな顧佑し、霊なるかな沛として来たる。載せて燕し載せて矣し、時に壇垓を式す。太簇徴を為す 泰尊媼厘、祖功宗徳。辰躔陪営し、嶽瀆職を受く。神なるかな下り来たる、神なるかな来たり格す。徳を饗するは惟馨、虞を留めて嘉席す。

姑洗羽を為す 金石宣昭し、羽旄紛綸す。潔火夕照し、明水夜陳す。矣なるかな惟霊、矣なるかな惟神。風馬招搖、惟だ徳の親しむところ。皇帝盥洗、『乾安』

皇帝儉勤、盥に陶瓦を用う。神に礼し祇を頌し、幣を奠し斝を献ず。月は陰肅を鑒とし、醴液は融冶たり。彼を挹ぎて茲に注ぎ、礼違う者無し。壇に升る、『乾安』崇台穹窿、高霊下墮す。慶陰彷彿、坐に従うこと嶪峨たり。

宵に丘に升り、時に権火を通ず。維れ天の命、百禄是れ荷う。壇を降りる 帝郊に饗せられ、一精二純。紫觚陟降し、嘉玉妥陳す。神方に留まり、瑞貺紛綸す。錫うに申して無疆、螽斯振振たり。

位に還る 肅肅たる礼度、鋗々たる宮奏。天行徐謐、皇儀昭懋。光は重璧に連なり、物は簋豆に備わる。皇に於て以て饗せらる、声無く臭無し。尚書俎を奉ず

俎を列ねて孔陳、嘉籩維れ実なり。鼎煁陽燧、玉流星液。我が牲既に碩く、我が薦既に。神監下りて昭らかに、安坐翔吉す。再び盥洗に詣る 帝初觴を澄し、礼再盥を厳にす。精明顕昭、齊顒洞貫す。

霊なるかな留俞、神光炳煥たり。我が宋福を受け、永く万世に寿かる。再び壇に昇る紫壇は嶽の如く立ち、神光は夜を燭らす。儼たる旒采あり、鸞の佩玉あり。霄垠顧佑し、祖宗は熙穆たり。対越忘れず、爾に戩穀を俾う。

壇を降りる、『乾安』天容澄謐、景気晏和す。瓚斝に醇を薦め、鋗璆に歌を葉う。帝庭に降り止まる、夜その如何。神助の休、宜しく爾衆多ならん。位に還る、『乾安』

甘露は英を流し、卿雲は采を舒ぶ。霊俞に喜びあり、神光は晻暖たり。穆穆として来蒞し、洋洋として在すが如し。帝用い居て歆し、沢は四海に及ぶ。小次に入る、『乾安』聴くは惟だ徳を饗え、監るは惟だ忱を棐えん。顧諟し明を思ひ、霊承し欽を思う。

永く言へば端に蒞し、肅として下臨に対す。上帝は是れ皇なり、爾の心を貳する毋かれ。文舞退き、武舞進む、『正安』羽籥は容を陳べ、干戚は節を按ず。徳は閑にして泰く、功は労にして決す。我が神祇を虞し、我が謨烈を揚ぐ。美を尽くし善を尽くし、福流れて截有り。

亜献、『正安』帝中壇に臨み、神八陛に従ふ。花玉は瑞を展べ、明馨は醴を薦む。亦た嘉徳有り、能く盛礼を相う。茲に重觴を献じ、降福彌彌たり。終献、『正安』

天地に事へ敬し、祖宗を升侑す。陳盥すること三に於て、介觴の重き。徳を秉り翼翼たり、来たりて雍雍たり。我が祀事を相け、福嘏日に溶る。小次を出づ、『乾安』孝奏展成し、熙儀畢薦す。光は桂俎に流れ、祥は椒奠に衍ぶ。

風管は晨に凝り、雲容は天に転ず。貺に郊に拝し、右序して燕を詒る。飲福位に詣る、『乾安』饗くる所は惟だ清く、欽む所は惟だ馨し。霊喜留俞し、天景窈冥たり。福禄来たりて成り、福禄来たりて寧し。皇時に用ひて斂め、我が慈庭を寿く。

福を飲む、『禧安』瓚斝觩<角〓>、觥罍氤氳たり。醴有りて惟だ香しく、酒有りて惟だ欣し。蚃豊融、懿懿芬芬たり。我龍之を受け、川の如く雲の如し。壇を降りる、『乾安』

天は多祉を錫し、皇は五福を受く。言ひて瑤壇を瞻り、遂に瑄玉を奉る。昭星炳燿し、元気回復す。帝儀載せて旋り、嘉有りて穆穆たり。位に還る、『乾安』璿図天深く、鼎文日輝く。慶は皇家に流れ、象は紫微に炳ず。

乾は冕旒を回し、雲は袞衣を煥す。何ぞ千万年、九圍に式らん。尚書豆を徹す、『熙安』蘭豆既に升り、簠簋既に登る。礼は俎実に備はり、饗は牲〓烝を貴ぶ。時に乃ち徹を告げ、器用畢に興る。我が皇基を祚し、介福是れ膺く。

神を送る、『景安』神は徳有るを輔け、来たり燕し来たり矣。礼は熙成を薦め、三霊厘を逆ふ。神は道有るを饗け、言ひ旋り言ひ帰る。福祉咸く蒙り、百世本支たり。望燎位に詣る、『乾安』

天に神なる莫く、陽は噓して生ず。日月星辰は、皆な乾の精なり。肆に其の類を求め、陽と倶に升る。氐に壇に燎し、展ぶる也大成たり。望瘞位に詣る、『乾安』地は万物を載せ、陰は翕して成る。山嶽河瀆は、皆な坤の霊なり。

能く其の象に肖り、陰と倶に凝る。氐に坎に瘞し、厥の成るを思ひ求む。大次に還る、『乾安』福方に胙を流し、祈り方に柴を欽む。鹵簿載せて肅し、球架允に諧ふ。帝祉具に臨み、皇霊允に懐く。遄かに次に禦し、降福孔だ皆し。

内に還る、『乾安』八福嗬蹕し、千官景従す。軫を回し衡を還し、祲威盛容たり。芝鳳に妥飾し、雲龍に禦朝す。慈闈に帰り寿ぎ、時に民を敷き雍す。景祐上辛祈穀、仁宗御製二首

太宗配位奠幣、『仁安』天祚開く有り、文德遠く来る。祈穀日辛く、神を侑する礼展ぶ。酌献、『紹安』穆なる神宗に於て、惟だ皇は永命たり。醴六尊を薦め、声歌千詠す。

紹興年間の祈穀の楽章三首。降神、盥洗、升壇、還位及び上帝に玉幣を奠め、俎を奉るは、並びに圜丘と同じ。太宗位に幣を奠む、『宗安』。ああうるわしき思文しぶん、よく上帝に配す。涓選えんせん休成きゅうせいし、厳衛げんえい遵揚じゅんようす。

祗んで明誠めいせいすすめ、つつしんで量幣りょうへいつらぬ。吉蠲きっけんけ、べてたま来裔らいえいに。上帝位に酌献す、『嘉安』。三陽さんようはじめて新たに、万物資はじまる。精誠せいせい天に祈り、其の聴くちかし。願くは雨暘うようひとしく、田疇でんちゅうの喜びあらんことを。の如くきょうの如く、以て百礼を備へん。

太宗位に酌献す、『德安』。天勇智ゆうちを錫ひ、まことれ太宗。功隆こうりゅう德盛とくせいにして、帝と比崇ひすうす。礼厳れいげんにしてはいのぼり、まこと精衷せいちゅうに達す。なお其のを錫ひ、歳以てしばしば豊ならんことを。孟夏もうか雩祀うし、仁宗御製二首。

太祖配坐に幣を奠む、『獻安』。昊天こうてんけだし高し、祀事しじ大なるを為す。げん皇霊こうれいに配し、億福おくふく来りたすく。酌献す、『感安』。龍見りゅうけんしてす、神の来格らいかくする。犧象ぎしょう精良せいりょうにして、威霊いれい赫奕かくえきたり。

紹興年間の雩祀の楽章一首。上帝位に酌献す、『嘉安』。蒼蒼そうそうたる昊穹こうきゅう下土かど覆臨ふくりんす。欽みて惟ふ歳事さいじ、民の依怙えこする所。爰に精虔せいけんつくし、礼典れいてん斯れ挙ぐ。甘澤かんたく時を以てし、我が稷黍しょくしょを介けん。

冬至、孟春、孟夏、季秋の四祀、上公摂事の楽章七首。降神、『景安』二章。天何をか言はんや、至清しせいにしてけんなり!もく幽讚ゆうさんを定め、祥福しょうふくぜんに降す。つと圜壇えんだんを設け、恭しく嘉薦かせんを陳ぬ。ていぎょ下臨かりんし、儲休ちょきゅう錫羨せきせんす。

生物の祖、興益の宗。国のように於いて、以て昊穹をいんす。六変ろくへん神を降し、鼓鍾こしょうろんずに於て。德をしたしみ道を享け、錫羨きわまり無し。太尉行、『正安』。礼経のおもき、祭典宗そうと為す。上公摂事し、登降とうこういや恭し。

飲福、『廣安』。簠簋ほき既に陳なり、吉蠲登薦とうせんす。心を洗ひ邪を防ぎ、肅祗しゅくし祭典さいてんす。陟降ちっこう惟れ寅しく、籩豆へんとうむ有り。百福咸みなよろしく、淳耀じゅんよう丕顕ひけんなり。亞献、終献、『文安』。

送神章有り、神心具つぶさようす。德をたすくるは惟れ仁、永く元祉げんしを錫へん。景德年間以後の五方帝を祀る楽章十六首。青帝降神、『高安』(六変)。四序しじょはじめてまさむとし、三陽肇めて新たなり。気東郊とうこうを迎へ、蟄戸ちっこみな春なり。

送神、『高安』。物を備へて用に致し、しゅうを神明に薦む。礼成り楽挙がり、く享け克く禋す。酌献、『祐安』。條風斯れ応じ、候曆こうれきれ新たなり。陽和ようわちつを啓き、呂物りょぶつ皆春なり。

玉幣を奠め、酌献す、『嘉安』(景祐年間は『祐安』を用ひ、辞も亦た同じからず)。象離位りいに分かれ、德炎精えんせいに配す。景風けいふう律に協ひ、化神かしん生を含む。百嘉ひゃくかしげく育ち、すなは高明こうめいしたがふ。神常の享無く、克誠こくせいに享く。

送神の曲、『高安』。籩豆は整えられ、黍稷は馨りを放つ。礼は三献を終え、神は杳冥に帰る。

黄帝降神の曲、『高安』。坤輿は厚く載せ、黄裳は元吉なり。中に宅し正に居り、章を含み質を抱く。

四季に分かれて王たり、その功は秩序あり。この群生を育み、この六律を首とする。玉幣を奠め、酌献す、『嘉安』(景祐年間は『祐安』を用い、詞もまた異なる)。中央に位を定め、厚徳は新たなり。

五行は正しく、四気は均し。笙鏞を以て間い、簠簋を斯く陳ぶ。民のために福を祈り、謹んで明禋を奉ず。

送神の曲、『高安』。土徳は中に居り、方輿は位に配す。楽を以て神を送り、式に昭事を申べる。白帝降神の曲、『高安』。

西顥は晶を騰せ、天地始めて肅す。盛徳は金に在り、百嘉は茂り育つ。広弩は牲を射、場を築き穀を登す。明霊は思いに格り、旌罕は紛れ属す。

玉幣を尊び、酌献す、『嘉安』(景祐年間は『祐安』を用い、詞もまた異なる)。博碩肥腯、以て炰し以て烹る。嘉栗旨酒、彌く斯く盈つ。

肴核は旅するのみ、肅肅として烝烝たり。吉蠲して物を備え、克誠に享く。送神の曲、『高安』。飆輪は戾止し、景は霊壇を燭す。金奏は繹如たり、白露は漙漙たり。

黒帝降神の曲、『高安』。隆冬は序を戒め、歳曆は順成す。一人に慶有り、万物は庚に由る。旨き斯く酒有り、碩き斯く牲有り。功に報い徳を崇め、正直聰明なり。

玉幣を奠め、酌献す、『嘉安』(景祐年間は『祐安』を用い、詞もまた異なる)。大儀は運を斡し、星紀は環周す。三時に害無く、黍稷は疇に盈つ。

克誠して享を致し、品物は咸く羞す。礼成り楽変じ、祚を錫え休を貽す。送神の曲、『高安』。管磬は咸く和し、礼献は斯く畢る。霊馭は言旋し、神は之に降る吉。

紹興以後、五方帝を祀る六十首。青帝降神の曲、『高安』。圜鐘宮、三奏。神は何を司りて、木に徳有るか?肅然として顧歆すれば、則ち我れ斯く福を得ん。

我が祀り孔時にして、我が心は載せて祗る。我が私に非ず、神来たり来たらず。黄鐘を角と為し、一奏。神は焉くにか居る?神は震方に在り。

仁を以て宅と為し、天の陽を秉る。神の来たるや、道は修も以て阻む。神の未だ来たらずを望みて、我が心を苦しめしむ。太簇を徴と為し、一奏。

神は途に在り、習習として風を以てす。百霊は後先し、敢えて一も恭しからざる無し!癘疫に奔走し、菑凶を祓除す。下方を顧瞻し、逍遙として従容たり。姑洗を羽と為し、一奏。

太昊の酌献、『祐安』。五徳の王、誰か実に之を始む?功造化を括し、天と期無し。我が清酤を酌み、盥献載せて飭す。神の鑒孔だ饗し、天子の徳。亞献・終献、『文安』。

貳觴具に挙げ、神の嘉虞を承く。神具に醉止し、眷焉として此の都。我が歳方に新たに、我が畝伊に殖ゆ。時に暘時に雨、繄れ神の力。送神、『高安』。忽として来たりて兮、神の鴻休に格す。忽として往きて兮、神予に留めず。

神天に在りて兮、我を福し我を壽す。千万春兮、高霊下墮す。赤帝降神、『高安』。圜鐘を以て宮と為す。離明正を禦し、徳火に協す。其の生に感有り、維れ帝是を何す。

帝図炎炎たり、福を貽し我に錫ふ。妥虔に鑑み、高霊下墮す。黄鐘を以て角と為す。赤精の君、位は朱明に在り。万物を茂育し、假然として長嬴たり。我潔く我盛んに、我蠲き我誠なり。神其れ下來せよ、雲車是に承く。

太簇を以て徵と為す。八卦相蕩し、一気散施す。隆熾恢台、職は神之を屍す。肅肅たる飆禦、神天に戾る。於昭たる神休、天子万年。姑洗を以て羽と為す。

燁燁たり其の光、炳炳たり其の霊。窅たる其の容の如く、其の声の如し。景風を以て扇ぎ、朱旒を以て導く。我が徳類に匪ず、神其れ安く留まらん。升殿、『正安』。地を除く国南、基有りて崇祟たり。載は陟き載は降り、式に虔に式に恭し。

燎煙既に燔き、黻冕斯に容す。神在りて焉の如く、肆に予幽通す。赤帝玉幣を奠す、『嘉安』。太微祥を呈し、炎徳克く彰る。我が基命を佑け、明昌に格す。一純二精、厳しき典祀有り。之を奠するに於て、以て繁祉を介す。

神農氏幣を奠す、『嘉安』。纁黄を以て練り、篚有りて之を将す。蚃斯に答へ、神有りて之を昭す。維れ神民に於ける、実に貨食を始む。徳に帰し功に報ゆ、敢へて王國を怠らず。俎を奉ず、『豊安』。

牲滌に在り、騂牡を以て従ふ。或は肆し或は将し、其の俎潔し有り。神飲食を嗜み、飶飶芬芬たり。誠に於て腆ならず、神其れ顧み歆まん!赤帝酌献、『祐安』。四月維れ夏、重離に兆す。帝其の衡を執り、物癘疵無し。

皇帝の功に於て、旨酒を思楽し、奠爵既に成り、福を垂るれば則ち有り。神農氏酌献、『祐安』。猗歟先農、茲に黍稷を肇く!既に殖え既に播き、此の粒食有り。鬯潔く清く、彝樽疏冪たり。我が瑤斝を竭し、嘉績に報ゆる莫し。

亞献・終献、『文安』。盥爵奠斝、載は虔に載は恭し。籩豆静嘉、楽に鼓鐘有り。礼三献に備はり、神具に醉止す。孰か神徳を顯す?光を揚げ紛委す。送神、『高安』。

神来る何に従ふ?馺然たる霊風。神去る何之く?杳然たる幽蹤。伊れ神の去来、霧散じ雲烝す。独り休祥を遺し、山崇く川増す。黄帝降神、『高安』。圜鐘を以て宮と為す。

維れ帝位を奠し、乃ち時に咸す。孰か是を主張し、而して之を樞紐す?我を穀し我を腹し、予を児に比す。我に冠服を告げ、其の委蛇に迨る。黄鐘を以て角と為す。蓀在らざる無く、日我と居す。孰か来たらざる可からん?蚃斯須たり。

象服龍駕、淵淵たる鼓桴。蓀汝を多とせず、汝を多く意孚す。太簇を以て徵と為す。楽しい哉帝居、逝留常無し!爾我が宅を信じ、爾我が郷に中る。乃ち茲の土を眷み、於赫たる君王。翩然として下來し、去ること未だ遽央ならず。

姑洗を以て羽と為す。澹兮として琴を撫で、啾兮として笙を吹く。神の未だ来たらざる、肅穆として以て聴く。繽紛たる羽旄、姣服中に在り。神既に来り止まり、亦た惰容無し。升殿、『正安』。

民は地中に生まれ、動作し食息す。我と周旋し、爾の極に非ざる莫し。東海に鰈を捕り、南山に茅を搴ぐ。彼の労如何、況んや升降の間においてをや。黄帝、玉幣を奠す。《嘉安》万櫝の宝、一絇の絲。之を孕み之を育す、誰か此れを施す為す。

神に帰す、神曰く何を為すと。宰らざるの功、蕩然として四垂す。有熊氏の位、幣を奠す。《嘉安》維れ有熊氏、土を以て勝ちて王と為る。其の後皆沿ふ、茲の徳用て壮なり。黼黻幅舄、裳衣是れ創む。幣の元纁、此れに対し昭亮なり。

俎を奉ず。《豐安》王曰く欽哉、斯の牲を愛すること無かれ。我が元祀に登り、亦た皇霊有り。以て将し以て享け、或いは剝ぎ或いは烹す。大夫の俎、天子の誠。黄帝、酌献す。《祐安》

黍を以て翁と為し、鬱を以て婦と為す。以て元功を侑え、以て大斗を酌む。伊誰か之を歆む。皇皇帝後。伊誰か之を嘏す。天子万寿。有熊氏、酌献す。《祐安》昔綿邈に在りて、公孫と曰ふ人有り。政に登り辰を撫で、節用して良く勤む。

蓄ふる所既に大なり、行ふ所宜しく遠し。其の華樽を載せ、簫管を以て従ふ。亞献・終献。《文安》羽觴更に陳ね、其の味清涼なり。之を飲みて煩はざるも、又た蔗漿有り。夜未だ艾き止まず、明星浮浮たり。言はんと願ふ霊を妥せよと、霊よ淹留せよ。

神を送る。《高安》霊肯へて留まらず、沛兮として将に帰せんとす。玉節猋逝し、翠旗並び馳す。顧み瞻り佇立し、悵然として佳期。蹇として千万年、人斯れ斁くること無からん。白帝、神を降す。《高安》

圜鐘を宮と為す。白蔵序を啓き、庶彙成に向かふ。厳しき禋祀有り、用て幽霊に答ふ。風馬雲車、来たり燕し来たり寧んず。洋洋として上に在り、休福是れ承く。黄鐘の角

素精節を肇め、金行固く蔵す。気炎伏を衝き、明河霜を翻す。功年を収むる有り、礼薦に章有り。祗て眇冥を越え、鴻基永く昌んず。太簇の徴。昊天の気、万彙を揫斂す。涓日潔斎し、厳しき厥の祀有り。

牲維れ肥え、酒維れ旨し。神の燕す矣、茲の福祉を錫ふ。姑洗の羽。矩を執る斯れ兌、実に惟れ素霊。職を受け休を儲け、万宝以て成る。西郊に饗し、玉を奠し牲を陳ぶ。雅楽を以て侑え、来たり歆み克く誠。

殿に升る。《正安》素猋律に諧ひ、西顥霊に墮つ。元祀を復た肇め、晨煬肅清す。下土層陔、嘉薦芳馨。以て蕃祉を禦ぎ、我が西成を介す。白帝、玉幣を奠す。《嘉安》

惟れ時は素秋、元祀を挙ぐるを肇む。礼備はり楽作り、降登に数有り。洋洋として上に在り、神既に来たり止む。神の格す思ふ、我に繁祉を錫ふ。少昊氏の位、幣を奠す。《嘉安》西顥肅清し、群生茂遂す。厳しき報典有り、孔明なる祀事。

珪幣虔に告げ、神霊燕喜す。我に豊年を齎し、以て民祉を錫ふ。俎を奉ず。《豐安》洽礼既に陳ね、諧音具に挙がる。滌ふ斯の牲有り、孔碩として俎と為る。維れ帝居り歆み、我が稷黍を介す。楽しい哉有秋、繄れ神の祜。

白帝、酌献す。《祐安》商に徂ひ祀を肇め、霊蓋孔だ饗す。嘉禧を恭承し、湛澹として鬯す。此の馨香を監み、霊其れ安く留まらん。下民に恵み疇す、霊の休に匪ず。少昊氏の位、酌献す。《祐安》

沆碭たる西顥、功万世に載す。金に乗り兌に宅し、我が明祀を侑う。嘉觴蘭を布き、牲玉潔精。神の燕虞す、肅として用て成る有り。亞献・終献。《文安》萬物を肅成し、泬寥たり其の秋。惟れ茲の祀事、霊斿に戾止す。

酌献具に挙がる。典礼是れ求む。斯の民に福を冀ひ、黍稷疇に盈つ。神を送る。《高安》沆碭たる白蔵、順成して万宝。来たりて徳馨有り、昭なるに於て神妥す。露華晨に晞き、飆馭聿ち還る。我が嗣歳を介し、沢均く幅員す。

黒帝降神の楽章、『高安』の曲、圜鐘を宮とする。吉日は壬癸、律は応鐘に中る。国に故常あり、北郊にて冬を迎う。乃ち祀事を蔵め、必ず祗み必ず恭しくす。明(顕現)と黙(幽玄)とは異なるといえども、感応して遂に通ず。

黄鐘を角とする。良月は盈数、四気推遷す。帝は是の時に於いて、其の権を典司す。高き霊下り堕ち、祉福を降して幅員に満つ。神之を聴き之を祀り、祀事にあやまち無し。太簇を徴とする。

北方の神、権を執り冬を司る。三時農に務め、ここに於いて功を告ぐ。礼備わり楽作り、功を神に帰す。風馬来り遊び、永く斯の民に錫う。姑洗を羽とする。天地閉塞し、盛徳は水に在り。黒精の君、福羨よろこび祉を降す。

洋洋として上に在り、若し或いは之を見るが如し。斉荘さいそうとして祀りを承け、其れ敢えていとうと思わんや。殿に升る、『正安』の曲。昧爽まいそうに事を昭かにし、煌煌として露光あり。滌ぎそそきよめ潔くし、容儀は肅荘なり。牲肥え酒旨うまく、此の芬芳を薦む。降り陟るに序有り、礼は常を越えず。

黒帝に玉幣を奠む、『嘉安』の曲。晨曦未だ升らず、天宇肅穆たり。祗みて元祀に若い、将に幣玉を以てせんとす。神の格るおもい、三献茅縮ぼうしゅくす。明霊懌えきよし、下土是れ福なり。高陽氏の位に幣を奠む、『嘉安』の曲。

至意昭徹し、神明に交わる。降福穰穰じょうじょうたり、用いて群生を燕ず。黒帝に酌献す、『祐安』の曲。赫赫たる神遊、周流して八極す。徳馨こうば上聞じょうぶんし、ここに於いて来格す。あつからざる酒醴を、用いて悃愊こんぴきを伸ぶ。神其れ之を歆れ!民用もって徳にこたう。

高陽氏に酌献す、『祐安』の曲。十月禾を納れ、民務め蔵え蓋う。神休有らざれば、民罔く攸り頼む所あらん。孟冬の吉、礼行なわれくらからず。神百祥を降し、蓍蔡しさいに昭著なり。亜献・終献、『文安』の曲。

俎を奉ず、『咸安』の曲。俎実具に列し、明徳惟れ馨り有り。肅容祗つつしみて薦め、神其れ霊を降す。酌献、『崇安』の曲。楽は鳳律に調い、酒は犧尊ぎそんうるおう。至霊斯ぎょし、盛徳弥いよいあつし。

福を飲む、『広安』の曲。三陽戒律し、萬彙精をぐ。既に昆蟲蘇り、畢く勾萌こうほう達す。具に犧象を陳べ、式誠明を薦む。錫するに蕃祉を以てし、永く咸平を保たん。亜献・終献、『文安』の曲。

大君命有り、祀典咸ことごとく修む。薦献式もって叙し、淑慎優柔なり。豆を徹す、『肅安』の曲。(以下二首は政和中の制)明祀を奉承し、惟れ羊惟れ牛なり。げて豆に盛り、備え陳ぶるに庶羞しょしゅうす。鍾鼓喤喤こうこうたり、神具つぶさに醉して止む。其れ嘉籩を徹し、永く福祉をやすんぜん。

送神の曲、『普安』。既に下土に臨み、復た天に帰す。神の報貺、福を受くること無辺なり。景祐、感生帝を祀る二首、宣祖配位奠幣、『皇安』。

長源を浚ひ発し、粤に惟れ始祖なり。五運図に協ひ、萬靈護り来る。酌獻、『肅安』。龍徳にして隠れ、源流は則ち長し。億祀に宜しく、侑享彌昌なり。元符、感生帝を祀る五首。

降神、『大安』(六變)。二儀交泰し、七政順行す。四序資始し、萬物生を含む。皇朝創業し、盛徳平を致す。民の為に福を祈り、此の精誠を潔くす。初獻升降、『保安』。

冕旒儼然として若く、歩武容有り。公卿濟濟、『韶』・『』邕邕たり。帝位酌獻、楽は鳳律に和し、酒は犧尊に奠す。神明斯に饗ひ、礼盛んなり論じ難し。亞・終獻、『文安』。

大君命有り、闕典咸く修まる。帝明祀に歆み、聖を佑けて千秋なり。送神、『普安』。下土に俯臨し、上天に回復す。類に触れて長じ、福を荷ふこと無辺なり。

帝位奠玉幣は前の『慶安』に同じ。禧祖奠幣は景祐の『皇安』に同じ。酌獻は景祐宣祖の『肅安』に同じ。奉俎は熙寧の『咸安』に同じ。紹興以後、感生帝を祀る十六首。降神、『大安』。

圜鐘を宮とす。炎精の神、飛軿碧落す。浮雲を以て駕し、丹書赤雀す。礼豆籩に備はり、楽簫勺に諧ふ。神具に醉止し、我が景鑠を佑く。黄鐘を角とす。

宋の徳惟れ火、神実に之を司る。上儀申蕆し、方に迎へて重離す。瑤幣潔きを告げ、秀華金支す。啾啾たる神龍、来たりて繁禧を介す。太簇を徴とす。物に於て火を司り、方に於て南に峙つ。璿霄来り下り、羽衛毿毿たり。

祠官厘を祝し、珮を聯ね簪を合す。本支衍り有り、則ち百斯の男なり。姑洗を羽とす。惟れ神の安き、方に羽鑾を解く。赤旂霞の如く曳き、炎官を以て従ふ。居りて嘉薦を歆み、蚃たり靈壇。神之に格り、民訖くに多盤なり。

盥洗、『保安』。衝牙鏘鳴し、容を肅めて専精す。神に交はるの義、敢へて弗く誠ならざる無し。洗を阼に設け、罍の水惟れ清し。盥ひて以て潔を致し、神明に感通す。升殿、『保安』。

三陽交泰し、日新惟れ良し。大いに其の祀を建て、茲に王の興へるを報ふ。礼陟降に厳しく、徳馨香を薦む。聿て嘉慶を懷ひ、福の穰穰たるを降す。感生帝位奠玉幣、『光安』。肅肅たる厳祀、神幽なりと必ず聞く。駕を騁せて臨饗し、将に飶芬を歆まんとす。

嘉玉幣を陳べ、欽恭文無し。永く多祜を綏け、國祚何の垠ぞ。僖祖位奠幣、『皇安』。於穆たる文獻、景炎祥を発す。茲に皇運を啓き、慶を垂れて無疆なり。篚幣陳ぶ有り、式に肅莊を昭らす。神の格る思ひ、在すが如く洋洋たり。

奉俎、『咸安』。籩豆大房、秩秩として列に在り。牲を奉げて以て告ぐ、既に全く既に潔し。楽均爽ひ無く、牲醴設くる攸り。神兮燕たり。霓旌孑孑たり。感生帝位酌獻、『崇安』。

盛徳火に在り、我が炎祚を相く。典祀常有り、牲玉維れ具はる。風馬雲車、翩翩として来り顧みる。式に帝祉を蕃へ、後昆裕有り。僖祖位酌獻、『肅安』。皇なるかな文獻、國を開くに先有り。徳感生に配し、天に在りて対越す。

練日辛を得、来たりて靈壇に止る。神其れ羨を錫し、瑞応猗蘭なり。文舞退き・武舞進む、『正安』。苾芬芬たり、神具に醉止す。笙磬鏗鏘、乾旄旖旎たり。鬷假言無く、神靈惟れ喜ぶ。蕃釐を申錫し、我が孫子に暨る。

亞献、終献の曲、『文安』。偉大なる炎のその初め、よすがに感じてつらなる。よろこびひろがり式は崇く、昭にけてかなう有り。楽功既にかない、觴献斯ここに継ぐ。歆するたぐい違わず、克く百世をさかんにする。徹豆の曲、『肅安』。

雲にりて縹緲ひょうびょうたり、楽をきて流連りゅうれんす。惟れすすみ惟れかえりみ、降る福は綿綿めんめんたり。望燎の曲、『普安』。礼文既に洽く、熏燎くんりょう聿びにのぼる。嘉気は四塞しそくし、丹誠たんせい上騰じょうとうす。

惟れ類のおうじるは、惟れ福のおこるなり。永く天統てんとうさかんにし、億載おくさい霊承れいしょうす。