元史

志第二十二: 礼楽五

楽服

楽正副四人、舒脚幞頭、紫羅公服、烏角帯、木笏、皂鞾。

照燭二人、服は前と同じ、笏なし。

楽師二人、服は緋色、冠・笏は前と同じ。

運譜二人、服は緑色、冠・笏は前と同じ。

舞師二人、舒脚幞頭、黄羅繡抹額、紫服、金銅荔枝帯、皂鞾、各々仗を執る。仗とは牙仗なり。

旌を執る者二人、平冕、前後に各九旒五就、青生色鸞袍、黄綾帯、黄絹袴、白絹韈、赤革履。平冕鸞袍は皆金の制を倣う、ただ冕の旒の数が同じからず、詳しくは後至元二年の博士の議に見ゆ。

纛を執る者二人、青羅巾、その他は旌を執る者と同じ。

楽工、介幘冠、緋羅生色鸞袍、黄綾帯、皁鞾。冠は皮を以てこれを作り、黒油にして熊耳の如く、これも金の制なり。

歌工、服は楽工と同じ。

麾を執る者、服は上と同じ、ただ平巾幘を加う。状は籠金幘の如く、革を以てこれを作る。

舞人、青羅生色義花鸞袍、縁を皂綾にし、平冕冠。冠の前後に旒あり、青白硝石珠相間なり。

器を執る者二十人、服は楽工と同じ、緑油母追冠、革を以てこれを作り、一名を武弁と曰う。紅抹額を加う。

至元二年閏五月、大楽署が言上した。堂上下の楽舞官員及び楽工が用いる衣服・冠冕・靴履等の物品を、製造を命じられたいと。太常寺が博士に下して議定させた。楽正副四人・楽師二人・照燭二人・運譜二人は、皆紫羅の公服、皁紗幞頭で脚を舒べ、紅鞓の角帯、木笏、皂靴を着用する。引舞色長四人は、紫羅の公服、皂紗幞頭で脚を展べ、黄羅に南花を繍した抹額、金銅帯、皂靴を着用する。楽工二百四十六人は、緋色に義花鸞を繍した袍、縣黄の插口、介幘冠、紫羅帯、全黄羅の抹帯、黄絹の夾袴、白綾の韈、朱履を着用する。金の太常寺掌故張珍の著した『疊代世範』に載る金の制では、舞人は黒衫を着用し、皆四襖あり、黄插口を有し、左右に垂れ、黄綾の抹帯を着ける。その衫は紬で作り、胸背に二答、両肩に二答、前後に各一答あり、皆彩色で、二鸞が盤飛する様を繍し、衫に綴じる。冠は平冕を用い、天板・口圈もあり、天門納言は紫絹で背を摽し、銅で裏辺を囲み、前後に各五旒あり、青白の硝石珠を相間にする。『大備集』に載るところでは、二舞人は皂色に義花鸞を繍した衫、縣紫の插口、黄綾の抹帯、朱履、平冕を着用する。その冠には口圈があり、天門納言に繫帯もあり、口圈の高さは一尺許、天板の長さは二尺、幅は一尺、前がやや高く後が低く、裏外は紫絹で糊し、銅の楞道で粧釘し、旒はない。執器二十人は、緋色に義花鸞を繍した袍、縣黄の插口、緑油の革冠、黄羅の抹帯、黄絹の夾袴、白綾の韈、朱履を着用する。旌纛四人は、青色に義花鸞を繍した袍、縣紫の插口、平冕冠二、青包巾二、黄羅の抹帯、黄絹の夾袴、白綾の韈、朱履を着用する。七月、中書吏部が再び太常博士の議定を準拠とし、所司に下して製造させた。三年九月に服が完成した。緋鸞袍二百六十七、青鸞袍百三十二、黄絹袴百五十二、紫羅公服十四、黄綾帯三百九十七、介幘冠二百四十四、平冕冠百三十、簪は全て揃い、木笏十六、幞頭十四、平巾幘二、緑油革冠二十、荔枝銅帯四、角帯十、皂靴二百六十対、朱履百五十対。

宣聖廟の楽工は、黒漆冠三十五、緑羅の生色胸背花袍三十五、皂靴三十五対、黄絹囊三十五、黄絹夾袱三十五。

大楽職掌

大楽署は、令一人、丞一人を置き、郊社・宗廟の楽を掌る。凡そ楽は、郊社・宗廟では宮縣を用い、工三百六十一人。社稷では登歌を用い、工五十一人。二楽に用工四百十二人、事故に代わる者五十人。祭祀の前月に工を召して楽及び舞を習わせる。祭祀前日に庭中に縣を宿設する。東方・西方に十二の鎛鐘を設け、各々辰位に依る。編鐘はその左に、編磬はその右に置く。黄鐘の鐘は子位に起き、通街の西にある。蕤賓の鐘は午位に居り、通街の東にある。毎辰三簴を一肆と謂い、十二辰で凡そ三十六簴。建鞞應を四隅に樹て、左に柷、右に敔を置き、縣中の北に設ける。歌工はその次で、三十二人、重行で相向いて坐す。次に巢笙、次に簫、次に竽、次に籥、次に篪、次に塤、又次に長笛。街を夾む左右に、瑟は柷敔の東西に翼の如く並び、前行にある。次に路鼓・路鼗。郊祀では雷鼓・雷鼗を用いる。閏餘匏は簫の東に、七星匏は西に、九曜匏はその次に置く。一絃琴は路鼓の東西に列ね、東一、西二。三絃・五絃・七絃・九絃はその次。晉鼓一つは縣中の東南に置き、楽を節する。一絃琴三、三絃以下は皆六。坐する者は皆、高きには杌を、地には氈を用いる。横街の南、やや東に四表を立てる。舞位を縣北に設ける。文郎は左に籥を執り、右に翟を秉る。武郎は左に干を執り、右に戚を執る。皆六十四人。享日に工人と先に入り就位する。舞師二人、纛を執る者二人が文舞を引き、表の南に分立する。武舞及び器を執る者は、宮縣の左右に俟ちて立つ。器は鼗二、双鐸二、単鐸二、鐃二、錞二(二錞に六人を用いる)、鉦二、相鼓二、雅鼓二、凡そ二十人。文舞が退くと、舞師二人・旌を執る者二人が武舞を引き進め、その処に立つ。文舞は還って縣側に立つ。又、登歌楽を殿の前楹、殿陛の傍に設け、楽床二を置き、楽工を其上に列ねる。搏拊二、歌工六、柷一、敔一は門内に、相向いて坐す。鐘一簴は前楹の東に。一絃・三絃・五絃・七絃・九絃琴五はその次。瑟二はその東に、笛一・籥一・篪一は琴の南に、巢笙・和笙各二はその次。塤一は笛の南に。閏餘匏・排簫各一はその次で、皆西を上とする。磬一簴は前楹の西に。一絃・三絃・五絃・七絃・九絃琴五はその次。塤一は笛の南に。七星匏・九曜匏・排簫各一はその次で、皆東を上とする。凡そ宗廟の楽は九成、舞は九変。黄鐘の宮は三成三変。大呂の角は二成二変。太簇の徵は二成二変。応鐘の羽は二成二変。圜丘の楽は六成、舞は六変。夾鐘の宮は三成三変。黄鐘の角は一成一変。太簇の徵は一成一変。姑洗の羽は一成一変。社稷の楽は八成。林鐘の宮二成、太簇の角二成、姑洗の徵二成、南呂の羽二成。凡そ宗廟に事有る時は、大楽令は殿楹の東に位し、西向。丞は縣北、通街の東に位し、西向。以て楽舞を粛する。

協律郎二人、律呂を調和させ、陰陽の声を合わせることを掌る。陽律六つ:黄鐘子、太簇寅、姑洗辰、蕤賓午、夷則申、無射戌。陰呂六つ:大呂丑、夾鐘卯、仲呂巳、林鐘未、南呂酉、應鐘亥。宮・商・角・徴・羽・変宮・変徴をもって文飾し、金・石・絲・竹・匏・土・革・木をもって播く。凡そ律管の数九、九九相乗じ、八十一を以て宮と為す。三分去一、五十四を以て徴と為す。三分益一、七十二を以て商と為す。三分去一、四十八を以て羽と為す。三分益一、六十四を以て角と為す。もし黄鐘を宮と為せば、則ち林鐘を徴と為し、太簇を商と為し、南呂を羽と為し、姑洗を角と為し、應鐘を変宮と為し、蕤賓を変徴と為す。是れ七声十二律、還相して宮と為し、八十四調と為すなり。凡そ大祭祀には皆法服を着し、一人は殿楹の西に立ち、東に向かい、一人は懸北の通街の西に立ち、東に向かい、以て楽を節す。堂上の者は登歌を主とし、堂下の者は宮懸を主とす。凡そ楽作れば則ち跪き、俛伏し、麾を挙げて興こし、工は柷を鼓して奏す。楽止まば則ち麾を偃し、工は敔を戞して楽止む。今は麾を執る者に代わって執らしめ、協律郎は特ちに拝するのみ。

楽正二人、副二人、楽舞を習わせ、楽器を展べ、楽位を正すことを掌る。凡そ祭祀には、二人は殿内に立ち、二人は懸間に立ち、以て楽を節す。殿内の者は献者の奠献に用いる楽の作止の節を見、笏を以て照燭に示し、照燭は挙偃を以て堂下に示す。もし登歌を作せば、則ち笏を以て柷敔に示すのみ。懸間の者は堂上の照燭に示す。及び初献を引くに、照燭動けば、亦た笏を以て柷敔に示す。

楽師一人、運譜一人、楽を以て工人を教えることを掌る。凡そ祭祀には、懸間に立ち、皆北上し、相向かって立つ。

舞師四人、皆梃を執る。梃は牙仗なり。纛を執る者二人、旌を執る者二人、祭祀すれば則ち舞の前に立ちて舞容と為す。舞人は南表より第一表に向かい、一成と為し、則ち一変なり。第二より第三に至り、二成と為す。第三より北の第四表に至り、三成と為す。舞人は各々身を転じて北表の北に南向し、還って第一より第二に至り、四成と為す。第二より第三に至り、五成と為す。第三より南の第一表に至り、六成と為す。もし八変の者は、更に南北に向かい第二より、七成と為す。又た第二より第三に至り、八成と為す。もし九変の者は、又た第三より北の第一に至り、九変と為す。

麾を執る者一人、協律郎に従い、麾を挙偃して楽を節す。

照燭二人、籠燭を執りて楽を節することを掌る。凡そ楽の作止には、皆その籠燭を挙偃す。一人は堂上の門の東に立ち、殿内の献官の礼節を見、麾燭を以て懸間に示す。一人は堂下の懸間に立ち、三献の入るを待ち、初献を導きて位に至らしめ、その左に立つ。初献行くときは、皆前に導き、亜献・終献のときは然らず。凡そ殿下の礼節には、則ちその燭を麾して上下に示す。初献が盥洗の位に詣でれば、乃ちその燭を偃し、止むときも亦た之の如し。初献の動くを俟って節と為し、宮懸の楽作し、盥洗の位に詣で、瓚を洗い拭い終わりて、楽止む。階に詣で、登歌の楽作し、東階より升り、殿門に至りて、楽止み、乃ち陛の側に立ちて以て俟つ。晨祼終わりて、初献殿を出で、登歌の楽作し、版位に至りて、楽止む。司徒しと饌を迎えて横街に至り、身を転じて北向し、宮懸の楽作し、司徒爼を奉じて各室に至り遍く奠し終わりて、楽止む。酌献、初献が盥洗の位に詣で、宮懸の楽作し、爵洗の位に詣で、爵を洗い拭い終わりて、楽止む。笏を出し、登歌の楽作し、東階より升り、殿門に至りて、楽止む。初献が酒尊の所に至り、酌し終わりて、宮懸の楽作し、神位の前に詣で、祭酒終わりて、拝し、興こり、祝を読み、楽止む。読み終わりて、楽作し、再拝し終わりて、楽止む。次いで毎室に詣で、作止は初めの如し。毎室各々本室の楽曲を奏し、俱に献し終わりて、還って殿門に至り、登歌の楽作し、東階より降り、版位に至りて、楽止む。文舞退き、武舞進み、宮懸の楽作し、舞者立ち定まりて、楽止む。亜献礼を行い、節歩の楽無く、酒尊の所に至り、酒を酌し終わりて、笏を出し、宮懸の楽作し、神位の前に詣で、奠献終わりて、楽止む。次いで毎室に詣で、作止は初めの如し。俱に終わりて、還って版位に至り、皆楽無し。終献の楽作は亜献に同じ。助奠以下殿に升り、馬湩を奠し、神位に至り、蒙古の巫祝詞を致し終わりて、宮懸の楽作し、司徒の饌を進むるの曲に同じ。礼畢みて、楽止む。殿を出で、登歌の楽作し、各々復位し、楽止む。太祝籩豆を徹し、登歌の楽作し、徹し終わりて、楽止む。奉礼拝を賛し、衆官皆再拝し終わりて、神を送り、宮懸の楽作し、一成にして止む。

宴楽の器

興隆笙、楠木を以て製す。形は夾屏の如く、上鋭くして面平らか、金を鏤りて枇杷・宝相・孔雀・竹木・雲気を彫鏤す。両旁に花板を側立し、背の三の一を居む。中は虚櫃と為し、笙の匏の如し。上に紫竹の管九十を竪て、管端に木蓮苞を以て実す。櫃外に小橛十五を出だし、上に小管を竪て、管端に銅杏葉を以て実す。下に座有り、獅象之を遶る。座上櫃前に花板一を立て、彫鎪は背の如し。板間より二つの皮風口を出だす。用うる時は則ち朱漆の小架を座前に設け、風囊を風口に繫ぐ。囊面は琵琶の如く、朱漆雑花、柄有り。一人は小管を挼じ、一人は風囊を鼓すれば、則ち簧自ら調に随いて鳴る。中統年間、回回国の進むる所。竹を以て簧と為し、声有りて律無し。玉宸楽院判官鄭秀乃ち音律を考へ、清濁を分定し、増改して今の制の如くす。其の殿上にある者は、盾頭の両旁に刻木の孔雀二を立て、真の孔雀羽を以て飾り、中に機を設く。毎に奏するに、工人三人、一人は風囊を鼓し、一人は律を按じ、一人は其の機を運動すれば、則ち孔雀飛舞して節に応ず。

殿庭笙十、延祐年間に増製し、孔雀を用いず。

琵琶、木を以て製す。首曲がり、頸長く、四軫、頸に品有り、面闊く、四絃、面に雑花を飾る。

箏、瑟の如く、両頭微かに垂れ、柱有り、十三絃。

火不思、琵琶の如く製す。直頸、品無く、小槽有り、円腹は半瓶榼の如く、皮を以て面と為し、四絃、皮絣同一の孤柱。

胡琴、火不思の如く製す。頸巻き、龍首、二絃、弓を以て之を捩る。弓の絃は馬尾を以てす。

方響、鉄を以て製す。十六枚、磬簴に懸く。小角槌二。廷中に設け、下に小交足几を施し、黄羅銷金の衣。

龍笛、笛の如く製す。七孔、横に之を吹く。管首に龍頭を製し、同心結の帯を銜む。

頭管は、竹を管とし、蘆葉を巻いて首とし、七つの穴を穿つ。

笙は、匏を底とし、上に管を列ね、管は十三本、簧もまた同じ数である。

箜篌は、木を以て作り、腹は広く、腹の下に横木を施し、軫を二十四本加え、柱頭及び首に、並びに鳳の嘴を加える。

雲璈は、銅を以て作り、小鑼十三枚とし、同一の木架に載せ、下に長柄があり、左手に持ち、右手にて小槌を以てこれを打つ。

簫は、笛の如く作り、五孔あり。

戲竹は、籈の如く作り、長さ二尺余、上に流蘇香囊を繫ぎ、執ってこれを偃し、以て楽を止む。

鼓は、木を以て匡とし、革を冒き、朱漆に雑花を施し、面に復身龍を描き、長竿二本あり。廷中に設くれば、則ち大木架あり、また撃撾高座あり。

杖鼓は、木を以て匡とし、細腰、皮を以てこれを冒き、上に五綵繡帶を施し、右は杖を以て打ち、左は手を以て拍つ。

札鼓は、杖鼓の如く作りて小さく、左に持ちて右にこれを打つ。

和鼓は、大鼓の如く作りて小さく、左に持ちて右にこれを打つ。

𥱧は、箏の如く作りて七絃あり、柱あり、竹を以てこれを軋る。

羌笛は、笛の如く作りて長く、三孔あり。

拍板は、木を以て板とし、繩を以てこれを聯ねる。

水盞は、銅を以て作り、凡そ十二枚あり、鐵箸を以てこれを打つ。

楽隊

楽音王隊:元旦に用いる。先導隊は大楽礼官二員、展角幞頭を冠り、紫袍、塗金帯、笏を執る。次に戯竹を執る者二人、服装は前と同じ。次に楽工八人、花幞頭を冠り、紫窄衫、銅束帯。龍笛三、杖鼓三、金鞚小鼓一、板一、万年歓の曲を奏す。東階より昇り、御前に至り、順次西へ進み、折れ曲がって南へ向かい、北に向かって立つ。後隊の進み方は、皆これに倣う。次に第二隊、婦女十人、展角幞頭を冠り、紫袍、楽声に従って進み御前に至り、左右に分かれて相向かって立つ。次に婦女一人、唐帽を冠り、黄袍、進み出て北に向かって立ち定まり、楽止み、致語を誦し終わり、楽作し、長春柳の曲を奏す。次に第三隊、男子三人、紅髪青面の具を戴き、雑綵衣、次に一人、唐帽を冠り、緑襴袍、角帯、舞踊しながら進み、前隊の右に立つ。次に第四隊、男子一人、孔雀明王像の面を戴き、金甲を披き、叉を執り、従者二人、毘沙神像の面を戴き、紅袍、斧を執る。次に第五隊、男子五人、五梁冠を冠り、龍王の面を戴き、繍氅、圭を執り、前隊と共に進み、北に向かって立つ。次に第六隊、男子五人、飛天夜叉の像となり、舞踊して進む。次に第七隊、楽工八人、覇王冠を冠り、青面の具、錦繍衣、龍笛三、觱栗三、杖鼓二、前の大楽と合奏して吉利牙の曲を奏す。次に第八隊、婦女二十人、広翠冠を冠り、銷金緑衣、牡丹花を執り、舞い唱い前曲を、楽声と相和し、進み御前に至り、北に向かい、九重に列なり、一重ごとに四人、曲終わり、再び起ち、後隊と相和す。次に第九隊、婦女二十人、金梳翠花鈿を冠り、繍衣、花鞚稍子鼓を執り、舞い唱い前曲を、前隊と相和す。次に第十隊、婦女八人、花髻、銷金桃紅衣を着け、日月金鞚稍子鼓を揺らし、舞い唱うこと前と同じ。次に男子五人、五方菩薩の梵像となり、日月鼓を揺らす。次に一人、楽音王菩薩の梵像となり、花鞚稍子鼓を執り、斉声で前曲一闋を舞い、楽止む。次に婦女三人、新水令、沽美酒、太平令の曲を歌い終わり、口號を誦し終わり、舞い唱い相和し、順次退出す。

寿星隊:天寿節に用いる。先導隊の礼官楽工大楽の冠服は、全て楽音王隊と同じ。次に第二隊、婦女十人、唐巾を冠り、銷金紫衣を着け、銅束帯。次に婦女一人、平天冠を冠り、繍鶴氅を着け、方心曲領、圭を執り、順次進み御前に至り、立ち定まり、楽止み、致語を誦し終わり、楽作し、長春柳の曲を奏す。次に第三隊、男子三人、冠服舞踊は、全て楽音王隊と同じ。次に第四隊、男子一人、金漆弁冠を冠り、緋袍を着け、塗金帯、笏を執る;従者二人、錦帽、繍衣、金字の福祿牌を執る。次に第五隊、男子一人、捲雲冠を冠り、青面の具、緑袍、塗金帯、梅・竹・松・椿・石をそれぞれ執り、前隊と共に進み、北に向かって立つ。次に第六隊、男子五人、烏鴉の像となり、飛舞の態をなし、進み前隊の左に立ち、楽止む。次に第七隊、楽工十二人、雲頭冠を冠り、銷金緋袍、白裙、龍笛三、觱栗三、札鼓三、和鼓一、板一、前の大楽と合奏して山荊子帯祅神急の曲を奏す。次に第八隊、婦女二十人、鳳ぎょう冠を冠り、翠花鈿、寛袖衣を着け、雲肩・霞綬・玉佩を加え、各々宝蓋を執り、舞い唱い前曲。次に第九隊、婦女三十人、玉女冠を冠り、翠花鈿、青銷金寛袖衣を着け、雲肩・霞綬・玉佩を加え、各々椶毛の日月扇を執り、舞い唱い前曲を、前隊と相和す。次に第十隊、婦女八人、雑綵衣を着け、槲葉・魚鼓・簡子を帯びる。次に男子八人、束髪冠を冠り、金掩心甲、銷金緋袍、戟を執る。次に亀と鶴の像各一。次に男子五人、黒紗帽を冠り、繍鶴氅を着け、朱履、龍頭䉫杖を策き、斉舞唱して前曲一闋を舞い、楽止む。次に婦女三人、新水令、沽美酒、太平令の曲を歌い終わり、口號を誦し終わり、舞い唱い相和し、順次退出す。

礼楽隊:朝会に用いる。先導隊の礼官楽工大楽の冠服は、全て楽音王隊と同じ。次に第二隊、婦女十人、黒漆弁冠を冠り、青素袍を着け、方心曲領、白裙、束帯、圭を執る;次に婦女一人、九龍冠を冠り、繍紅袍を着け、玉束帯、進み御前に至り、立ち定まり、楽止み、致語を誦し終わり、楽作し、長春柳の曲を奏す。次に第三隊、男子三人、冠服舞踊は楽音王隊と同じ。次に第四隊、男子三人、皆捲雲冠を冠り、黄袍を着け、塗金帯、圭を執る。次に第五隊、男子五人、皆三龍冠を冠り、紅袍を着け、各々劈正金斧を執り、前隊と共に進み、北に向かって立つ。次に第六隊、童子五人、三髻、素衣、各々香花を執り、舞踊して進み、楽止む。次に第七隊、楽工八人、皆束髪冠を冠り、錦衣白袍を着け、龍笛三、觱栗三、杖鼓二、前の大楽と合奏して新水令、水仙子の曲を奏す。次に第八隊、婦女二十人、籠巾を冠り、紫袍を着け、金帯、笏を執り、新水令の曲を歌い、楽声と相和し、進み御前に至り、四行に分かれ、北に向かって立ち、鞠躬拝し、興き、舞踊し、叩頭し、山呼し、就拝し、再拝し、畢り、再び声に乗じて水仙子の曲一闋を歌い、再び青山口の曲を歌い、後隊と相和す。次に第九隊、婦女二十人、車髻冠を冠り、銷金藍衣を着け、雲肩、佩綬、孔雀幢を執り、舞い唱うこと前隊と相和す。次に第十隊、婦女八人、翠花唐巾を冠り、錦綉衣を着け、宝蓋を執り、舞い唱い前曲。次に男子八人、鳳翅兜牟を冠り、金甲を披き、金戟を執る。次に男子一人、平天冠を冠り、繍鶴氅を着け、圭を執り、斉舞唱して前曲一闋を舞い、楽止む。次に婦女三人、新水令、沽美酒、太平令の曲を歌い終わり、口號を誦し終わり、舞い唱い相和し、順次退出す。

説法隊:先導隊の礼官・楽工・大楽の冠服は、すべて楽音王隊と同じ。次に第二隊、婦女十人、僧伽帽を冠り、紫の禅衣を着、黒い帯を締める。次に婦女一人、錦の袈裟を着、その他は前と同じ、数珠を持ち、御前まで進み、北に向かって立ち止まる。楽止み、致語を読み上げ終わり、楽始まり、長春柳の曲を奏する。次に第三隊、男子三人、冠・服・舞蹈は、すべて楽音王隊と同じ。次に第四隊、男子一人、隠士冠を冠り、白紗の道袍を着、黒い帯を締め、麈尾を持つ。従者二人、黄包巾を冠り、錦繡の衣を着、令字旗を持つ。次に第五隊、男子五人、金冠を冠り、金甲を着け、錦袍を着、戟を持ち、前隊と同じく進み、北に向かって立つ。次に第六隊、男子五人、金翅雕の像となり、舞蹈しながら進み、楽止む。次に第七隊、楽工十六人、五福冠を冠り、錦繡の衣を着、龍笛六、觱栗六、杖鼓四、前の大楽と合わせて金字西番経の曲を合奏する。次に第八隊、婦女二十人、珠子菩薩冠を冠り、銷金の黄衣を着、瓔珞を掛け、綬を佩き、金の浮屠白傘蓋を持ち、前の曲を舞い歌い、楽声と相和し、御前まで進み、五重に分かれる。一重に四人、曲終わり、再び起ち、後隊と相和する。次に第九隊、婦女二十人、金翠菩薩冠を冠り、銷金の紅衣を着、宝蓋を持ち、舞い歌いは前隊と相和する。次に第十隊、婦女八人、青螺髻冠を冠り、白銷金の衣を着、金蓮花を持つ。次に男子八人、金甲を着け、八金剛の像となる。次に一人、文殊の像となり、如意を持つ。一人は普賢の像となり、西番蓮花を持つ。一人は如来の像となる。一斉に前の曲一闋を舞い歌い、楽止む。次に婦女三人、新水令・沽美酒・太平令の曲を歌い終わり、口號を読み上げ終わり、舞い歌い相和し、順次退出する。

凡そ吉礼は、郊祀・太廟を享け・諡を告ぐるは、祭祀志に見ゆ。軍礼は、兵志に見ゆ。喪礼五服は、刑法志に見ゆ。水旱賑卹は、食貨志に見ゆ。内外導従は、儀衛志に見ゆ。